アンネ・フランクの記憶 (角川文庫)


『アンネ・フランクの記憶』は、作家小川洋子さんがアンネ・フランクの足跡をたどった旅について綴るエッセイである。
小川さんは中学一年の時『アンネの日記』と出会った。そして、小川さんの言葉を借りれば、「一つの純粋な文学として読んだ」のだそうだ。また、「まるで親友の心の内側に触れるような思いで全部を読み通した」とも。
こういう読み方で『アンネの日記』と出会う人はそう多くないだろう。この本の解説で、『アンネの日記』の翻訳者である深町眞理子さんはこう述べている。「いってみればごくナイーブに、単純に、反戦を、人種差別反対を訴える教科書として、手にとり、あるいは読むことを奨励する傾向が強いのだ。つまり、小川さんの場合とは反対に、最初から“良書”としてしごくまじめに、教条的に読まれる本、それが悲しいかな、日本における『アンネの日記』なのである
しかし小川さんは、一人の少女が自らの心の内をありのままに記した文学として受け止めた。ホロコースト被害者の象徴としてのアンネではなく、一人の女の子アンネとして。
そのうち小川さんはアンネの真似をして日記を書くようになり、書くことの喜びを見出し、そして作家になった。
そんな小川さんだからこそ、この『アンネ・フランクの記憶』も、ナチスを、ホロコーストを、戦争を糾弾するようなものにはなっていない。あくまで、アンネ・フランクというひとりの人間に迫ったドキュメンタリーだ。その先に、ひとりの人間が殺されるということの悲しみや理不尽さがある。

小川さんは、アンネが住んだ隠れ家、アンネが通った学校、フランク一家が住んだ家など、アンネの足跡をたどり旅をする。
そのなかで私がいちばん印象に残ったのは、アウシュヴィッツ強制収容所での一場面だ。小川さんはアウシュヴィッツに足を踏み入れた時の気持ちをこう綴っている。

 きれいだ……。これが正直なわたしの第一印象だった。この場所に最も不釣り合いであるはずの印象を持ってしまったことに、わたしは自分自身矛盾を感じ、混乱した。虐殺の世紀を象徴するアウシュヴィッツを、きれいだなどと形容すべきではない。そんなこと許されるはずがない、と自分に言い聞かせようとした。
 しかし、濃い緑と乾いた風と十分な光の中を延々と続く、この人工的な規則性が、ある種の美しさを漂わせているのは間違いない。もちろんそれは、人間の残忍さと無数の死を背中合わせに持った、“醜い美しさ”ではある。醜さがどんどん増大してゆき、極限まで到達したその一瞬、美しさに転換したような、幻覚の不気味さが漂っているのだ。


私はアウシュヴィッツに行ったことがなく、写真で見たことしかないので想像するしかないが、それでもなんとなくわかるような気はする。規則的なものが持つ特有の美。しかし、アウシュヴィッツという人間の残酷さを象徴するものに対し、そういう感想を持ってしまった小川さんの気持ちを考えると、なんともやりきれなさを感じた。小川さんが感じたこの“矛盾”が私の心にも、もやもやしたものを残した。

そんな時、ある映画が、このもやもやと共通するものを描いていることを知った。
宮崎駿監督の新作、『風立ちぬ』である。
この映画は零式艦上戦闘機、いわゆる零戦を設計した技術者堀越二郎をモデルにした人物が主人公となっている。映画の中で主人公は、なによりも美しい飛行機をつくることを夢見る。しかしその時代に飛行機をつくるということは戦闘機をつくるということであり、美しい飛行機は優れた戦闘機として活躍する。
収容所であれ、戦闘機であれ、私たちの身の回りにある服や日常品であれ、性能の良さを極めると自然と美しくなるものなのかもしれない。そういった意味で、アウシュヴィッツも零戦も高性能の極みだったのだろう。たとえそれが戦争の道具だったとしても。

『風立ちぬ』を制作するきっかけについて、プロデューサーの鈴木敏夫さんはこう記している。

 宮崎駿は一九四一(昭和十六)年生まれ。子どものころは戦争中。だから、宮さんの言葉を借りれば、物心ついた時に絵を描くとなると、戦闘機ばかり。でも、一方では大人になって反戦デモにも参加する。相矛盾ですよね。
 もしかしたら、それは彼だけの問題じゃなく、日本人全体が、どこかでそういう矛盾を抱えているんじゃないか。まんが雑誌とかで、戦争に関するものをいっぱい知ってるわけですよ。戦闘機はどうした、軍艦がどうした、とか。でも思想的には、戦争は良くないと思っている。
 その矛盾に対する自分の答えを、宮崎駿はそろそろ出すべきなんじゃないか。僕はそう思った。年も年だし。これはやっておくべきじゃないか、と。


小川さんが感じたアウシュヴィッツでの“矛盾”、宮崎監督が抱えている戦争への嫌悪と兵器への愛着という“矛盾”。違うものではあるけれど、私には共通するものが感じられた。
嫌悪すべきもの=収容所・兵器に美しさを見出してしまう矛盾。
こういう矛盾は二人だけのことではなく、鈴木プロデューサーが言っているように、誰しもが抱えるものなのだろう。かくいう私も、戦闘機を見てかっこいいと思うことがあるし、銃や日本刀のマニアもいる。
『アンネ・フランクの記憶』そして『風立ちぬ』は、私自身が向き合わなければならない現実を改めて教えてくれた。


:記事内の文字が青い部分は、小川洋子著『アンネ・フランクの記憶』(角川書店、1998年11月)から、また、文字が緑の部分は2013年5月3日付北陸中日新聞朝刊からの引用です。


【ブログ内関連記事】
小川洋子『妊娠カレンダー』―感覚で味わう“雨” 2013年6月29日
小川洋子『博士の愛した数式』―フィクションと現実の邂逅 2014年3月14日
家族を描いた小説・私的10撰 2014年6月5日  記事内で小川洋子氏の『ミーナの行進』を取り上げています。
『それでも三月は、また』―2011年の記憶 2016年3月9日  記事内で取り上げている短編集に小川洋子氏の「夜泣き帽子」が収録されています。
小川洋子『凍りついた香り』―“死”を巡る心の軌跡 2016年9月30日


アンネ・フランクの記憶 (角川文庫)
小川 洋子
角川書店
売り上げランキング: 154,186


風立ちぬ [DVD]
風立ちぬ [DVD]
posted with amazlet at 14.08.08
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2014-06-18)
売り上げランキング: 40

[PR]
by hitsujigusa | 2013-07-25 23:30 | エッセイ・評論・その他 | Trackback | Comments(0)

ひらがな暦 三六六日の絵ことば歳時記


【歳時記】
①中国や日本で,一年中の行事やおりおりの風物などを,四季もしくは月順に列挙し解説を加えた書。「荊楚歳時記」「日本歳時記」など。
②俳諧で,季語を分類して解説や例句を示した書。俳諧歳時記。俳句歳時記。季寄せ。
(エキサイト辞書より)

この本はそんな歳時記を、おーなり由子さん風に綴ったもの。1日1ページ、季節の事柄や行事、食べ物などについて、数行の文章と素朴な挿し絵とともに記している。

たとえば7月21日はこう。

七月二十一日 夏やすみ

 夏休みのはじまりは、いつもうれしかった。
 時間がたっぷりあって、こわいぐらいで。
 ほんとうの夏がはじまったようで、うれしかった。
 そうして、七月はゆっくり時間が過ぎるのに、八月はあっという間。
 あれは、どうしてだったんだろう。
 夏休みのはじまりの日――。学校は、もうとっくに卒業してしまったけれど、夏の時間がたっぷりあることを思い出させてくれるから、今でもこの日は、わたしにとって特別な日。
(おーなり由子『ひらがな暦 三六六日の絵ことば歳時記』新潮社、2006年11月、235頁)

ほかにも……

三月二十七日 赤い桜並木

 ふくらみはじめた桜のつぼみは、かたい赤色で
 桜は咲く前から、うっすらとお化粧をはじめる。
 なんだか思春期の女の子の、つんと、とんがらせた唇みたい。
 そっけなく空見て。さびしそうで、ねむそうで。
 遠くから見ると、ぽやぽやとけむるような、赤。
 曇り空の下、つぼみの赤い桜並木。
(同書、109頁)


五月二十三日 キスの日

 グレープフルーツ色の月が でている夜。
 あまいかおりが 空じゅうにふくらんでいる。
 あまったるい夜が ぽたりぽたりと 街にふりそそぐ。
 ぽたり ぽたり ぽたり ぽたり
 街が、夜が、あまく あまく なっていく。
 恋人たちの キスのじかん。
(同書、171頁)


十一月七日 立冬

 「ふゆ」という言葉は、声に出して言う時、くちびるがふれあわないところが好き。
 「ふ、ゆ、」と、さむそうに、ちいさくつぶやいた言葉みたいで。
 「ふゆぅ」と、つめたい風がふいたみたいで。
 やわらかくて、空気がしんとする音。

 立冬。
 冬のはじまりです。今日から、立春の前日までが冬。
 日だまりにも冬の気配。北の国からは初雪の知らせ。
 大陸から、冬の渡り鳥たちもやってくる頃。
(同書、355頁)


お花見とか、梅雨とか、クリスマスとか、いかにも季節を感じる事柄だけじゃなくて、日々の暮らしの中にあるなにげない“季節”が、この本にはたくさん詰まっている。道端に咲く花だったり、こないだまでは見なかった虫だったり、空の色だったり、どんな日常のささいなもののなかにも季節は確かに息づいているのだということを、時には茶目っ気たっぷりに、時には詩情的に、おーなりさんは教えてくれる。

おーなりさんはあとがきでこう語っている。

 心が暗くなるようなニュースに、自分の生きている場所が、とても、いいものだとは思えない時、自分自身にも嫌気がさしてしまう時――。季節の変わり目の大風や、いつも通る道の植物に、わたしは何度も救われました。たくさん笑ったり喜んだりするために、この世界に生まれてきたのだと思いたいから、かなしみに敏感になりすぎないように、と、思う。そして、幸福に鈍感にならないように、と、心する――。(同書、414頁)

私自身、おーなりさん同様に感じることは日常茶飯事で、現実逃避したくなることも多々あるが、なんでもないことに救われることも少なからずある。この本は、そんな日常の幸福を発見するための手助けとなってくれる。
日々の生活に疲れている人にこそ、手に取ってほしい、そんな本です。


ひらがな暦 三六六日の絵ことば歳時記
おーなり 由子
新潮社
売り上げランキング: 24,207

[PR]
by hitsujigusa | 2013-07-21 00:57 | エッセイ・評論・その他 | Trackback | Comments(0)

庭の小道から―英国流ガーデニングのエッセンス


サブタイトルにあるように、イングリッシュガーデニングの四季、さまざなま知識やヒントを、精密な絵とともに教えてくれる絵本。庭の姿を通して、イギリス人のライフスタイルを垣間見ることができる。
もちろん実用的なガーデニングの方法も書かれているのだが、本格的なイングリッシュガーデニングなので日本ではなかなか真似できない。それよりは、絵本として絵をじっくり楽しむという感じ。実際、1992年に日本で出版された時は、『庭の小道から』だけでサブタイトルはなかった。が、2008年に新装版で再出版される際に上のようなサブタイトルが付き、ガーデニング本としての面が強調された。でも中身は全く変わっていないので、やっぱり絵本として楽しめる。

内容は章ごとにいろんな“庭”が描かれる。
「子どものころの庭」「鉢植えの庭」「野菜の庭」「ハーブの庭」「街にある庭」「バラの庭」「子どもたちの庭」「自然のままの庭」「夜の庭」「冬の庭」「庭づくりをする人たち」「風景の庭」「迷路の庭」「水の庭」「わたしの空想の庭」

作者のスーザン・ヒルはガーデナーなようで、絵本のそこかしこから彼女の庭への思い入れが読み取れる。絵本の冒頭で、庭への憧れの始まりを彼女はこう綴る。

 子どものころ、庭は、わたしにとってとても大きな存在でした。でも、いちばんよく覚えている庭は、現実のものより、むしろ想像の庭なのです。わたしは遊びの中で、ことに空想や夢の中で、それがどんな庭か、はっきりと描きだすことができました。中でも最初の大切な庭は『不思議の国のアリス』の庭です。(中略)
 ところがその庭をさがしに本の中に戻ってみると、実際には具体的な描写はほとんどなくて、すべてが誘いと暗示でしかないことに気づくのです。

“アリスが膝をついて廊下を見渡すと、見たこともないような美しい庭園が目に入りました。アリスは、どんなにか、その暗い廊下から出て、あの明るい花壇や涼しげな噴水の間をぶらつきたかったことでしょう”

 ほんのわずかな描写ですが、ここには庭に望むものすべてが、なにげなく暗示されています。今閉じこめられているうす暗い心の部屋の向こうのほうに、さんさんと輝く光があり、草木が育ち、水の流れる不思議な場所がかすかに見えます。そこは自由に歩きまわれる所で、まさに天国を表わしているようです。
(『庭の小道から―英国流ガーデニングのエッセンス―』西村書店、2008年3月、6頁)

庭への愛情にあふれたスーザン・ヒルの文章は想像力を喚起させるように映像的で、読者は読みながら頭の中にそれぞれの理想の庭を思い浮かべることができる。
その中でも、イギリスの匂い、空気みたいなものが手に取るように伝わってくる文章が特に印象深い。

 茂みの間やイボタの木の生け垣に沿って、もう少し歩いていってみましょう。夜気にかすかに動くものがあります。芝生のまん中に立つブナの大木の葉が風にそよいで、その影がゆらめいているのです。ブナの木の下で仰向けに横たわって、空を見上げてごらんなさい。密集した黒い葉のほかは何も見えません。ただ葉がそっと揺れるたびに、星のまたたきがチカチカと目に入り、月の光が斜めにさしこんでくるだけです。そして、ふたたび静寂。闇と無。(同書、68頁)

 春になると、鳥が庭の深緑の奥に巣をつくります。夏は1日中飛びまわり、夜おそくまで飛びつづけます。鳥などはありふれたものですが、もし手なずけたいなら、冬にココナッツかナッツをつるし、水を飲んだり水浴びしたりできるように、池やかいばおけの氷を割っておきます。鳥たちはうれしそうに近づいてきて、窓の張り出しのあたりをうろつき、テラスや壁、芝生でとびはねるでしょう。(同書、73頁)

日本にはない、イギリス特有の風情が感じられる。

その雰囲気をより鮮明に伝えるのが、アンジェラ・バレットの美しい絵。精密ではあるが、写実的過ぎない。

c0309082_17401098.jpg


c0309082_174024100.jpg



そのままを写し取る写真ではなく、より理想的に描ける絵だからこそ、庭の美しさ、魅力が表れている。

さわやかな気分に浸れる庭絵本。じっとりと暑い今の季節に、ぜひ。


【ブログ内関連記事】
ターシャ・テューダー『ターシャの庭』―生命の庭 2014年6月16日


庭の小道から―英国流ガーデニングのエッセンス
スーザン ヒル
西村書店
売り上げランキング: 232,732

[PR]
by hitsujigusa | 2013-07-17 18:07 | 絵本 | Trackback | Comments(0)

c0309082_11055.jpg


※7月12日、高橋選手のプログラムについて追記しました。

7月11日、高橋大輔選手が大阪国際空港での記者会見で、今シーズンのプログラムを発表しました。ショートプログラムは佐村河内守さん作曲の「ヴァイオリンのためのソナチネ」、フリーは「ビートルズメドレー」だそうです。

◇◇◇◇◇

高橋、フリーはビートルズ=自然体で五輪シーズンへ-フィギュア

 フィギュアスケート男子の高橋大輔(27)=関大大学院=が11日、北米合宿への出発前に大阪国際空港で記者会見し、2014年ソチ五輪のシーズンで使う曲目などを明らかにした。フリーはビートルズのメドレーで、振り付けはローリー・ニコル氏に初めて依頼。ショートプログラム(SP)は佐村河内守氏作曲の「ヴァイオリンのためのソナチネ」で宮本賢二氏が振り付けを担当する。
 フリーのビートルズは「イエスタデイ」「カム・トゥゲザー」など5曲。振付師に浅田真央(中京大)らを担当したニコル氏を選んだ理由について、高橋は「自分が現役でいる間にやってもらいたい一人だった。素晴らしい才能の持ち主」と語った。支えてくれた人々への感謝の気持ちを演技に込めるという。
 今季限りでの引退を表明している高橋は「今は熱くなく、すごく落ち着いている」。自然体で3度目の五輪を目指す。
 合宿では米国でニコライ・モロゾフ・コーチと練習した後、カナダでニコル氏と会う予定。8月上旬からは北海道で合宿し、10月のジャパン・オープンが今季初戦となる。

時事通信 2013年7月11日 17:35

◇◇◇◇◇

フリーについてはまさかポピュラー音楽と思わなかったので、ちょっとびっくりしました。ですが、高橋選手はこれまでもヒップホップ版「白鳥の湖」やオルタナティブな雰囲気の「イン・ザ・ガーデン・オブ・ソウルズ」、ブルースの「ブルース・フォー・クルック」など、ジャンルにとらわれず常に新しい音楽表現をしてきました。なので、今回の「ビートルズメドレー」も高橋選手らしいと言えばらしいですね。
ビートルズの音楽を使ったプログラムと言えば、昨シーズンのリード兄弟のフリーが強く印象に残っています。こちらはアルバム『アビー・ロード』の中の連続した3曲をそのままの流れで使っていました。
一方、高橋選手のプログラムはもちろんボーカルなしで、「イエスタデイ」「カム・トゥゲザー」などを使うと書かれているので、ビートルズの数ある曲の中でも結構いろんなものをとりあわせたものになるのでしょうか。そして振り付けはローリー・二コルさんということで、今まで組んだことのない振付師の作品を滑るというのは勇気が要りそうな感じがするのですが、また違った高橋選手の表情・姿が見られるかもしれません。
高橋選手はこのフリーについて、「最高のものになる」とも語っていて、初お披露目はジャパン・オープンになるでしょうが、その時が楽しみですね。
SPは佐村河内守さんの「ヴァイオリンのためのソナチネ」、振り付けは宮本賢二さん。佐村河内さんの曲がフィギュアで使用されるのは初めてと思いますが、どんなふうに表現されるのか、想像がつかなくて楽しみです。

以下、追記部分です。

また新たな情報が入ってきましたので、もう少し高橋選手のプログラムについて追記します。
フリーのビートルズメドレーは「イエスタデイ」で始まり、その中には「イン・マイ・ライフ」も含まれるそうです。このプログラムについて高橋選手は、「テーマは愛。今まで関わってきた人、応援してくれた人たちに、ありがとうの気持ちを込めて滑りたい」と語っています。
SPに関しては、「純クラシックではなく、どこかに新しさが欲しかった」そうで、候補の中から「びびっときた」と自分で選んだのだとか。さらに、「見どころはあるけれど、その先に希望があるような感じ」ともおっしゃっています。


さて、他選手のプログラム情報に行きます。

アメリカのアグネス・ザワツキ-、アリッサ・シズニー、グレイシー・ゴールドの3選手は、それぞれ「icenetwork.com」の取材で今シーズンのプログラムについて明かしています。
ザワツキ-選手はSPが昨季と同じ『セックス・アンド・ザ・シティ2』のサントラを使用したもの、フリーは「ラ・クンパルシータ」「ジェラシー」のタンゴメドレーになるそうです。
シズニ-選手はフリーを昨季から引き続き「風と共に去りぬ」にするそうです。シズニ-選手は12/13シーズン全くと言っていいほど試合に出場できていないので、同じプログラムと言ってもほとんど新プログラムみたいなものですね。ケガからも順調に回復しているようなので、またあの繊細で美しい演技を見せてほしいです。
そして、ゴールド選手はSPはまだ発表していませんが、フリーはバレエ「眠れる森の美女」だそうです。エレガントさが持ち味のスケーターなのでぴったりだなあという感じがします。しかもロシア開催の五輪ですしね。

まだまだ新プログラムを発表していない選手は多くいますので、またわかり次第、まとめて書いていこうかなと思います。


:記事冒頭の高橋大輔選手の写真は、時事通信が7月11日17:35に配信した記事「高橋、フリーはビートルズ=自然体で五輪シーズンへ-フィギュア」から引用させていただきました。また、追記部分の高橋選手の言葉は、2013年7月12日付北陸中日新聞朝刊からの引用です。

【参考リンク】
icenetwork.com:Zawadzki zaps her demons for Olympic season アグネス・ザワツキー選手の新プログラムについての記述があります。
icenetwork.com:Czisny preparing for one last run at Olympic glory アリッサ・シズニー選手の現在、今後についてインタビューした記事です。
icenetwork.com:The Inside Edge: AAC gala brings out glamour グレイシー・ゴールド選手の新フリープログラムについての記述が記事冒頭にあります。

【ブログ内関連記事】
浅田真央選手、五輪シーズンのプログラム発表
鈴木明子選手、今シーズンのプログラム発表&各選手の新プログラムについて
[PR]
by hitsujigusa | 2013-07-12 01:16 | フィギュアスケート(大会関連) | Trackback | Comments(0)

c0309082_0554888.jpg


※7月9日、追記しました。

7月3日、安藤美姫選手が関係者、メディアに向けて声明文を発表しました。その中で、「ソチオリンピックを目指して全力で挑戦していきたい」と述べ、ソチ五輪に挑戦する意向であることを表明しました。
今まで明確にソチ五輪への挑戦を口にしたことはなかったと思うのですが、このように表明してくれて一ファンとしてうれしいです。

すでに多くの方がご存知と思いますが、7月1日、安藤選手は報道番組に出演し、4月に出産したことを発表しました。とても驚きましたが、何よりおめでたいことですし、安藤選手自身も元気で良かったなと思います。

このとこについては祝福の声もある一方、批判するコメントも目にします。冷静で建設的な“批判”ならまだいいかなと思うのですが、単なる“誹謗中傷”、“罵詈雑言”もあるようで、心ない人たちにはうんざりさせられます。
まあ単純にうっぷん晴らしに有名人を攻撃したがる人もいるのでしょうが、「女性アスリートはこうあるべき」という固定した価値観を振り回す人もいるように思います。
私は、アスリートは競技の中でアスリートとしてやるべきことをやりさえすればいいのであって、プライベートに関してはよっぽど社会的に問題なことでもない限り何をしてもいいと思っています。というか、競技以外のところでは、一般人もアスリートも同じということです。
もちろん、安藤選手のような有名アスリートであれば影響力は大きいでしょう。だからといって、アスリートである前に一人の人間なのですから、プライベートなことにまで他人がとやかく言い、ましてや批判するというのはおこがましい気がします。(と言いつつ、私もこうして安藤選手のプライベートなことについてコメントしているわけです。申し訳ありません。)

このことについては、コラムニストの小田嶋隆さんが書いたコラム「姫は城を出て母になる」がとてもわかりやすく、納得のいくものでした。
小田嶋さんはまず、私たちがアイドルやスポーツ選手にひたむきさを求め、それがどうかすると「目標への全人的な没入」を要求するようになってしまうと述べた上で、こう続けています。

 つまるところ、「接客」であれ「アイドル業」であれ「競技」であれ、真摯な人間が本当に必死になって対象に没入したら、「食事」や「恋愛」は関心の対象から外れるはずだ、と、彼らは言っている。なるほど。人間以上のものになるためには、人間的であることをあきらめなければならないのかもしれない。
 でも、アイドルも、アスリートも、居酒屋の店長も、いずれ、人間であることに変わりはない。だとすれば、ファンの思い込みやプロデューサーの強欲や経営者の野心につきあって人間をやめて良いはずがないではないか。


これを読んで私も反省しなければいけないなと感じました。ついつい選手たちをすごいすごいと褒め称えて、自分とは全く異なる特殊な存在であるかのように思ってしまう時があるからです。
さらに小田嶋さんは、ある母親が中三の息子の担任教師が妊娠したことについて批判したツイートがあったこと、その教師の自覚不足を指摘する見方が多かったことを例に挙げ、こう続けています。

 周囲の承諾なしに妊娠すること(←誰に相談しろと言うのだ?)を無責任と感じるかどうかは別にして、ともかく、若い女性が妊娠することを、「ラインから外れる」ないしは「前線から撤退する」事態として受けとめている人は、依然として少なくないわけだ。

たまたまテレビを見ていて今回の安藤選手の出産についての特集?をやっていて、その中で、「お母さんになってオリンピックってすごいですねー」みたいなコメントがありました。それ以外のメディアでも、「母として五輪を目指す」の“母として”にウェイトを置いた報じ方をよく見ます。
もちろん、自分のことさえ気に掛けていればいい選手と比べ、子どものことにも時間を割かねばならないのだから親である選手は大変でしょう。そういう意味での「すごい」もあると思います。
でも、母親だろうが何だろうが、ひとりの人間として自分のやりたいことを追求するのは普通のことで、“母親”ということをそこまで強調・特別視することもないと思うのです。
私は、そういう報じ方の裏には、子どもを持つ女性が仕事をするのは特別なこと、みたいな考えもあるように感じます。
子どもを持つ女性アスリートに対してよく、“ママさん○○”と呼ぶことがありますがそれも、“ママ”が競技を続けるのは特殊なことだから、という見方があるからではないでしょうか。
実際、妊娠・出産をきっかけに仕事(競技)を辞める女性はいまだに多くいると思いますし、産休・育休を取得することに対して冷たい目で見られるという話もよく見聞きします。
小田嶋さんが「ラインから外れる」「前線から撤退する」としたように、女性は妊娠・出産したら一線から退くものという考えが息づいていることを、安藤選手の出産に対してのメディアや一般の人々の反応からうかがい知ることができました。

ところで、安藤選手のソチ五輪挑戦に関して、フィギュアスケート選手で母として五輪に出た人はいない、前人未到といった報道が一部でありました。
私もそこのところはよくわからなかったので改めて調べてみましたら、タチアナ・ナフカさんがいらっしゃいました。
タチアナ・ナフカさんはアイスダンス選手。ウィキペディアによると2000年にコーチのアレクサンドル・ズーリンさんと結婚、娘さんがいるとあります。さらに、英語版ウィキペディアには、「In 2000, Navka married Alexander Zhulin, with whom she has a daughter, Sasha, born in May 2000」(2000年、ナフカはアレクサンドル・ズーリンと結婚、彼との間に娘を授かり、2000年5月にサーシャが生まれた)と書かれています。ナフカさんは2002年のソルトレーク五輪に出場していますから、出産から2年ほどで五輪出場を果たしたことになります。そして2006年のトリノ五輪では見事金メダルを獲得しています。
ですので、安藤選手がソチ五輪に出場したとしてもフィギュアスケーターとして初ではないですね。シングル選手としては初めてかもですが。
出産を経験して五輪に出場するというのは決して叶わないことではないと言えます。ただ、ナフカさんはアイスダンスの選手。アイスダンスはジャンプがないので、シングル選手の安藤選手とは単純に比較できません。
シングルにおいてジャンプは最も得点が取れ、かつ身体的負担の大きい技です。ジャンプを跳ぶということに対して、長らくブランクがある上に、出産によって身体にも妊娠前とは違いがあるであろう安藤選手にどんな影響があるのかはわかりません。
ですが、彼女は元々身体能力の高い選手です。3サルコウを跳んだ映像を見ましたが、パッと見ではいつもどおりの安藤選手のジャンプでした。他の種類のジャンプではどうなのかなど気になるところはありますが、うまく対応して競技リンクで安藤選手の演技を見せてほしいなと思います。
安藤選手の競技復帰は、10月に行われる関東選手権だそうです。楽しみですね。

以下、追記部分です。

7月9日の北陸中日新聞朝刊に安藤美姫選手のインタビューが掲載されていました。この中で安藤選手は現在の身体の状態や今後のプランについて答えています。

まず、自らの環境の変化についてこう語っています。

 もっと簡単だろうと思っていた。でも今までとは状況が違うこともあり、すごく苦労しています。ジャンプもすぐに3回転ができると思っていた。一番つらかったのはステップとかスパイラル、スピン。筋力をキープするという面で大変だった。自覚がなかったけれど、スケートって思ってたよりも大変なんだと。これまでは何でこんなに注目されるんだろうとか、ちょっとよく分かってなかったですね。今はスケーターとしてやってきたことに対して自信を持っている。

これまで何で注目されるのか分からなかった、というのが安藤選手らしいというか、それだけ身体能力が高くて、ある意味造作なくフィギュアが出来ていたということなんでしょうね。4回転サルコウも遊びでやったら出来てしまったという逸話があるくらいですから。はた目から見たらすごいことをしているのに、本人は遊びの延長。天性のフィギュアスケーターですね。でも、ブランクが空いたことで初めてフィギュアの大変さを知ったということで、また今までとは違った安藤選手が見られるかもしれません。

そして現在の練習状況については、「けがをしやすい体になっている」とのこと。そのため、ジャンプは跳びすぎないように気を付けているのだそうです。ほぼ毎日筋トレをし、そのおかげで3回転まで戻せたのだそうです。安藤選手にとっても今は未知の状態だと思いますが、その中でも焦らずじっくりやっているんだなという印象を持ちます。

3日に発表した声明文の「ソチ五輪をめざし全力で挑戦したい」という言葉については、「その言葉が一番シンプルに伝わると思った」と語っています。五輪への思いは簡単には表せないさまざまな感情があるのではないかと思います。また、今後の大会予定に関しては、少しでも早く国際大会に出て、その評価でプログラム構成を変えていくというプランだった、とのこと。「だった」ということは今はまた違うのかどうかわからないのですが、やはり国内での評価だけでは不安があるでしょうね。

さらに、ジャンプ構成、プログラムなどについても話しています。

 ―国際大会に出る時期でプランが変わる。
 最終的な目標は決まっていないし、本当にどうなるか分からない。今は試合というよりも、けがをしないことと、5種類のジャンプで一日も早く3回転を跳べること、プログラムをどう滑りきるかということを考えている。プラス、2連続3回転は絶対にやらないといけない。そこまでは持っていかないと。
 ―今季のプログラムに込める思いは。
 ショートプログラム(SP)はすごく気に入っている。多分題名を聞いたら「ああ、ぴったりだね」って思っていただけると思う。フリーはこれからなので、決まってから発表します。


2連続3回転を絶対にやらないといけないとのこと、非常に高い目標を持って練習してるんですね。ぜひ安藤選手の3+3をまた見たいです!
SPは安藤選手にぴったりな曲名ということですが……なんだろう。音楽に疎い私にはさっぱりわかりません。

こうしてインタビューを見ると、とても前向きに充実した日々を送っているんだなと感じます。探り探りの部分もあるでしょうが、着実に計画的に進んでいるようですね。

:安藤美姫選手の写真は安藤選手の公式facebookページから引用させていただきました。また、記事内に引用させていただいた小田嶋隆さんの文章は、コラム「姫は城を出て母になる」から、タチアナ・ナフカさんについての文章は英語版ウィキペディアのナフカさんについてのページからの引用です。以下に、引用リンクを張ります。追記部分の安藤選手のインタビューは、2013年7月9日付北陸中日新聞の朝刊の紙面から引用させていただきました。

【引用リンク】
姫は城を出て母になる:日経ビジネスオンライン このコラムは2ページ目以降、「日経ビジネスオンライン」の会員のみが閲覧できるようになっています。無料登録で続きを読むことができます。
「Tatiana Navka」(2013年5月6日 09:22の版)『フリー百科事典 ウィキペディア英語版』 英語版ウィキペディア上のタチアナ・ナフカさんについてのページです。
[PR]
by hitsujigusa | 2013-07-06 03:50 | フィギュアスケート(大会関連) | Trackback | Comments(0)

c0309082_1461177.jpg


7月1日、鈴木明子選手が自身のオフィシャルブログ「shantiな日々」で13/14シーズンのプログラムを発表しました。

ショートプログラム:愛の讃歌
フリー:オペラ座の怪人

SPの「愛の讃歌」は振り付けがマッシモ・スカリさん、演奏はヴァイオリニスト古澤巌さんのオリジナル、アレンジが平沼有梨さんです。ゴールデンウィークに行われたプリンスアイスワールド横浜公演では、昨季のEX「ラベンダーの咲く庭で」を古澤さんの演奏で滑ったそうです。大好きなヴァイオリニストだと鈴木選手もおっしゃっていますし、そんな方の演奏ならば鈴木選手自身も楽しみながら滑れるでしょうね。

フリーは「オペラ座の怪人」。振り付けはおなじみのパスカーレ・カメレンゴさん。フリーについては4月の国別対抗戦の際にこう語っています。

◇◇◇◇◇

 「来シーズンのFSはパスカーレ(・カメレンゴ)先生にお願いしています。私自身は今シーズン始まる前に、まだ来シーズンもやると決めていなかったのですが、先生の中にはイメージがあったみたいで。実は意向はもう伝えてあります」

――意向とは?

 「やってみたかった曲ですね」


スポーツナビ 2013年4月13日 21:26

◇◇◇◇◇

「オペラ座の怪人」はフィギュア界の大定番曲です。高橋大輔選手、パトリック・チャン選手、中野友加里さん、イリーナ・スルツカヤさんなど、多くのスケーターたちが演じてきたミュージカル音楽です。
このおなじみの音楽を鈴木選手がどう滑るのか、どう鈴木選手らしさを表現するのか、とても楽しみです。

そしてエキシビション。ブログでの発表はないのですが、ウィキペディアには「Love Dance 『シルク・ドゥ・ソレイユ』 Kaより」と書かれています。私の目で演技を見たわけではないので確かなこととは言えませんが。
また、6月9日に名古屋で開催された「邦和スポーツランドフェスタ」では、映画『ノッティングヒルの恋人』の音楽で演技を披露したそうです。なので大会で使用するエキシビションはこのどちらか、もしくは両方かだと思われます。

7月になり、今日から新シーズンということになるわけですが、鈴木選手の他にも各選手のプログラム使用曲が続々と発表されています。

小塚崇彦選手は昨シーズン使用した「序奏とロンド・カプリチオーソ」を、今シーズンも引き続きフリーで使うことを東京新聞の取材で発表しています。「五輪シーズンはドタバタするので、最初につくったときから考えていた。ただつなぎをもう少し入れたり、変わった感じにしたい」(東京新聞 2013年4月27日)とも語っているので、また雰囲気の異なるものになるのかなと思います。
SPは「練習していて楽しいプログラム」(同上)とのことですので、明るめの曲なんですかね。

c0309082_18401368.jpg



そして今シーズン限りでの現役引退を表明している織田信成選手。
フリーはロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」だそうです! 振り付けはローリー・二コルさん。このプログラムについて、織田選手は結構詳しく話してくれてます。

◇◇◇◇◇

 織田の来季のフリーはローリー・ニコル氏の振り付けによる「ウィリアム・テル序曲」。「ローリー先生が、この曲と『ジュピター』と二つ提示してくれました。『ウィリアム・テル』は滑ってみたいと思っていた曲だったので、『これにしよう』と即答したんです」

 ウィリアム・テルは、スイスの紙幣、硬貨、切手にも採用されている伝説の英雄。キャラクターを演じるのが大好きと話す織田は、このプログラムでクロスボーの名手であるテルを表現する。「最後の『スイス軍隊の行進』のステップ部分ですごく盛り上がるようにと作られています。それまでのジャンプをすべて成功させ、その部分で観客から拍手をいただきながら気持ちよく終われたら、もう最高だなって思います」と声を弾ませた。

 さらに、表現面でローリー氏から特に指導されたこともあったと明かす。「序盤、中盤、終盤に同じ振り付けをする場面があるのですが、どれも曲調が違う。場面によって力強かったり、楽しそうだったり、それぞれに意味があるのでその演じ分けをきちんとするようにとアドバイスされました」。そう気を引き締めながら「しかも、休むところがほとんどなくて、めちゃめちゃハードなんです。でも、その分練習のやりがいもあるし、何よりも演じるのが楽しくて」と競技生活最後のフリーに手応えを表す。


◇◇◇◇◇

「ウィリアム・テル序曲」と「ジュピター」の2つの候補があったというのが興味深いですね。「ウィリアム・テル序曲」は元気が良い、躍動感のある曲というイメージ。一方「ジュピター」は壮大かつゆったりとしたイメージ。元気の良い音楽も、壮大な音楽も表現できる織田選手ですが、「チャップリン」や「魔法使いの弟子」のようにキャラクターを演じることに長けていると思うので、どんなウィリアム・テルを演じるのか期待が増します。

SPはデイビッド・ウィルソンさんの振り付け。曲名の発表はありませんが、上の取材の時点ではジャズの方向で進んでいるようです。デイビッド・ウィルソンさんは以前織田選手のジャズナンバー「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を振り付けていますから、そうした明るいジャズのイメージになるのかもしれません。

エキシビションは2曲、エンニオ・モリコーネ作曲の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」、そして「ラスト・サムライ」です。
前者はなんと織田選手自身が振り付けを担当したということで驚きました。ですが、なんとなく織田選手らしいなとも感じました。
織田選手は田村岳斗さんとの対談でいろんなスケーターのプログラムの思い出を語っています。最も感動したプログラムとして挙げたのはジェフリー・バトルさんの「道」。次点に挙げたのはべレズナヤ&シハルリゼ組の「チャップリン」。これを見て自分も「チャップリン」をやりたいと思ったのだとか。また、「ワンス・アポン・ア~」を選んだのも、ジョアニー・ロシェットさんがこの曲で滑ったのが印象に残っているからだそう。
他のスケーターの演技から刺激を受けて自分の演技に反映させている織田選手は、本当に“良いプログラム”というものにこだわっている感じがします。自ら振り付けをするというのもそういった気持ちの延長線上にあるように思います。
もうひとつのEX「ラスト・サムライ」はローリー・二コルさん振り付け。和を意識したプログラムはやはり織田選手らしく、すでに5月に披露しています。

SP、フリー、EX含め、今季集大成のシーズンとなる織田選手の強い意気込みが感じられるプログラムばかりになりそうですね。

c0309082_1842187.jpg



そして、海外勢の新プログラム情報も入ってきています。

ジェレミー・アボット選手は日本のオフィシャルファンクラブのパーティーに参加し、13/14シーズンのフリーに11/12シーズンのフリー「エクソジェネシス交響曲」を使用することを発表しました。
このプログラムは決して華やかなものではありませんが、しみじみと良さを感じられる味わい深い壮大さのあるプログラムで、アボット選手の代表作といっても良いでしょう。そのプログラムを再び見られるということで、個人的にとてもうれしいです。

同じくアメリカ男子のアダム・リッポン選手はオフィシャルウェブサイトで発表。SPが「カルメン組曲」、フリーが「牧神の午後への前奏曲」、EXはエリオット・ヤミンの「A Song For You」です。
ここ数シーズン低迷してる感のあるリッポン選手ですが、ぜひこれらのプログラムで復活してほしいですね。

他にも新プログラムを発表している選手は多くいると思いますが、とりあえずここまで。少しずつここでも書いていきたいと思います。


:鈴木明子選手の写真はgooニュースの記事「滑る喜びを噛みしめて「忘れられないスケーターになりたい」鈴木明子」から、小塚崇彦選手の写真は東京新聞のウェブサイト「東京新聞 TOKYO Web」内の記事「小塚、ソチへ自信 米で2カ月半 長期合宿入り」から、織田信成選手の写真は大阪日日新聞のウェブサイト内の特集記事「不撓不屈 織田信成(3)」から引用させていただきました。また、織田信成選手の新しいフリープログラムについてのインタビューも、同じく「不撓不屈 織田信成(3)」からの引用です。

【参考リンク】
不撓不屈 織田信成(3) [フィギュアスケート企画]-大阪日日新聞
2012-13対談 田村岳斗×織田信成 vol.3 - ROAD TO 2014 田村岳斗-華麗なる舞- | J SPORTS
Articles:Jeremy Abbott:A Japanese Celebration-By Tatjana Flade-International Figure Skating Magazine Articles ジェレミー・アボット選手のファンクラブのパーティーについて報じた記事です。

【ブログ内関連記事】
浅田真央選手、五輪シーズンのプログラム発表
[PR]
by hitsujigusa | 2013-07-01 23:24 | フィギュアスケート(大会関連) | Trackback | Comments(0)