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 フィギュアスケーターたちの華麗なるコスチュームの数々をスケーター別に紹介するフィギュアスケーター衣装コレクション。第14弾となる今回は日本の男子フィギュア界の一時代を築いた織田信成さんの衣装を取り上げます。
 織田さんといえば涙もろいことで知られ、その表情の豊かさが強烈に印象に残っているスケーターですが、コスチュームも正統派から個性派まで多彩なデザインのものが使用され、織田さんの山あり谷ありの競技人生に色を添えました。そんな衣装のごく一部ではありますが、個人的に特に印象に残っているものを紹介していきたいと思います。

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by hitsujigusa | 2017-08-31 18:25 | フィギュアスケート(衣装関連) | Trackback | Comments(0)

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 新プログラム情報シリーズ第3弾です。今回も世界のトップ選手たちの17/18シーズンのプログラムについて、できうる限りお伝えしていきます。


 まずは上の写真でお分かりかと思いますが、日本のエース、羽生結弦選手の新プログラム情報から。
 羽生選手は8月9日に練習拠点としているカナダのトロントで練習風景をメディアに公開し、その際にプログラムについても発表。SPに関しては5月の時点ですでにショパンの「バラード第1番」を使用することを明かしていましたが、フリーに関してもかつて演じた「SEIMEI」を再び演じることを今回初めて明かしました。
 ショート、フリーとも以前使用したプログラムの再演ということで、あまりない異例の形となりました。ショート、フリーどちらかだけ再演というのはよくあるのですが、両方ともというのはジャッジにも観客にも見慣れている感がありますし、ましてや羽生選手の場合、15/16シーズンのショートとフリーをそのまま持ってくるわけですから、より一層そうした印象は強くなりかねません。それでも羽生選手がリスクを伴う選択をした背景には、この重要なオリンピックシーズンに真新しいプログラムを作って体に馴染ませるだけの時間も余裕もないということなのでしょうし、何よりも再び勝つために現実的な道を選んだということなのでしょう。また、15/16シーズンといえば羽生選手にとっては世界史上初のトータル300点超えと世界最高得点を達成したシーズンであり、未だに羽生選手自身その世界最高得点を超えられていないという事実を考えると、もう一度同じプログラムで過去の自分超えに挑むというのは理解できるなと感じました。もちろん同じプログラムでもさらに良いものができるという自信があるからこその選択だと思うので、目が行きがちなジャンプだけではなく、プログラム全体の完成度にも期待したいですね。


 ここからはアメリカ勢を一気に。
 まずは世界選手権2017で7位の実力者ジェイソン・ブラウン選手です。アメリカフィギュアスケート協会のプロフィールによると、SPは「The Room Where It Happens ミュージカル「ハミルトン」より」、フリーは「Inner Love」だそうです。
 SPはミュージカル「ハミルトン」の劇中曲。2015年初演のミュージカルということで比較的新しい作品ですが、ミュージカル界のアカデミー賞と呼ばれるトニー賞で11部門で受賞しており、すでに高い評価と成功を得ているミュージカルです。「The Room Where It Happens」という曲はわりと激しく軽快な曲調で、明るいキャラクターで知られるブラウン選手に合ってそうだなと思います。
 フリーはフランスの作曲家マキシム・ロドリゲスの楽曲。You Tubeなどで検索しても楽曲についての詳細が出てこないのでどういう曲なのか具体的にはわからないのですが、お披露目の時を心待ちにしたいですね。


 続いてベテランのアダム・リッポン選手。ブラウン選手同様、アメリカフィギュアスケート協会のプロフィールによると、SPは「ダイアモンズ」、フリーは昨季と同じ「Arrival of the Birds 映画『The Crimson Wing: Mystery of the Flamingos』より/O」だそうです。
 ショートはバルバドス出身の歌手リアーナのヒット曲。リッポン選手はすでにこのプログラムをアイスショーで披露していて、当初から17/18シーズンのSPとして使う予定だったのか、もしくはショーナンバーとしてしか想定していなかったものを競技用にすることにしたのかはわかりませんが、ポップソングやロックソングも自分らしい風味を加えて表現することに長けた選手なので、今回も楽しみにしたいですね。
 フリーは2シーズン連続のプログラム。元々イギリスのバンド、コールドプレイの「O」のみを使用したプログラムをエキシビションナンバーとして使用していたものに別の曲をプラスして昨季途中からフリーとして用いており、鳥をイメージした静謐でしなやかな曲想はリッポン選手にぴったりですでに代表作と言えるプログラムとなっています。16/17シーズンのリッポン選手は怪我のためシーズン後半を休養に当てざるをえませんでしたから、このプログラムでまだまだ表現したいことがあると思いますし、さらに洗練されて進化したプログラムになることを期待したいと思います。


 2013年の全米チャンピオン、マックス・アーロン選手もアメリカフィギュアスケート協会のプロフィールに新プログラムを掲載。SPは「彼を帰して ミュージカル「レ・ミゼラブル」より/ワン・デイ・モア ミュージカル「レ・ミゼラブル」より」、フリーは「オペラ座の怪人」です。
 ショート、フリーともにおなじみのミュージカル。近年はオペラやバレエにも挑戦して表現の幅を広げているアーロン選手ですが、「レ・ミゼラブル」も「オペラ座の怪人」も今までのイメージにない選曲だと思うので楽しみですし、勝負のオリンピックシーズンに新たなチャレンジをするというのはリスキーでもありますが、昨季結果を残せなかったところからの再起というのも含めて頑張ってほしいですね。


 一方、昨季飛躍を遂げ脚光を浴びたマライア・ベル選手もアメリカフィギュアスケート協会のプロフィールにてプログラムを明かし、SPは「アクロス・ザ・ユニバース」、フリーは「ウエスト・サイド・ストーリー」であることがわかっています。
 ショートは言わずと知れたビートルズの名曲ですが、ビートルズ版を使用するのか、それとも別のアーティストのカバーバージョンなのかは不明です。歌う人によってプログラムのイメージもガラリと変わってくるでしょうが、誰もが知る名曲をベル選手がどのように表現し、自分の世界を作り上げるのか興味深いですね。
 そしてフリーは定番のミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」。ベル選手は昨季のショートがミュージカル映画の『シカゴ』で、軽快かつ可愛らしく踊るさまが印象に残っていますが、そういった意味で「ウエスト・サイド・ストーリー」もベル選手の踊り心を活かした彼女らしいプログラムになるのかなと思いますね。


 アイスダンスの実力カップル、マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組もアメリカフィギュアスケート協会のプロフィールにプログラムが掲載されており、SDは「マーク・アンソニー・メドレー」、FDは「イマジン」とのことです。
 SDはラテン歌手マーク・アンソニーのメドレープログラム。具体的にどういう曲を使うかというのはわかりませんが、いかにもラテンらしいノリの良いプログラムになるのかなと想像します。
 FDはジョン・レノンの代表曲「イマジン」。プロフィールには「by John Lennon」と書かれていますが、作詞・作曲者がジョン・レノンという意味なのか、ジョン・レノンが歌っているバージョンを使うという意味なのかハッキリとはしていません。どちらにしても、「イマジン」という非常にメッセージ性に溢れ、壮大な歌を二人がどう演じてみせるのか、注目ですね。


 今季シニアデビューを果たすアイスダンスの世界ジュニア王者、レイチェル・パーソンズ&マイケル・パーソンズ組は、SDが「Mumbo Molly/Everybody's Got To Learn Sometime」、FDが「La Partida/Sikuridadas/Quiaquenpita」であるとアメリカフィギュアスケート協会のプロフィールにて発表しています。
 SDはマンボと1980年のポップソングという異色の組み合わせ。前者に関してはあまり情報がないので楽曲の背景がわからないのですが、後者はイギリスのコーギスというバンドが1980年にリリースしてヒットした楽曲で、いろんな歌手がカバーをしている定番ソングとなっています。パーソンズ&パーソンズ組が使用するのはイタリアの歌手ズッケロがカバーしたバージョンで、どんなプログラムになるのか楽しみですね。
 一方、フリーは全てチリの歌手による楽曲のメドレーで、「La Partida」はチリを代表する歌手ビクトル・ハラの楽曲で、後者2曲はこちらもチリを代表するグループ、インティ・イリマニの楽曲です。ショートダンスは全選手同じ規定によってラテンを踊らなければいけないわけですが、フリーは全くの自由なので、あえてショートと同じラテンを選んだというのが珍しいなと感じます。とはいえプログラムとして異なる世界観をイメージしているはずですし、それぞれどんなプログラムになっているのか注目したいと思います。


 同じく今季シニアデビューとなる2016年のアイスダンス世界ジュニア王者、ロレイン・マクナマラ&クイン・カーペンター組はSDが「Mumbo Italiano/El Perdedor/Big Bagz」、FDが「Anima Contro Vento」となるそうです。
 SDはイタリアの歌手オリエッタ・ベルティの「Mumbo Italiano」とスペイン出身の歌手エンリケ・イグレシアスの「El Perdedor」と出身等はよくわからないですがアレックス・ロマーノという歌手の「Big Bagz」という多種多様な3曲の組み合わせ。前者2人に関しては厳密にはヨーロッパ出身の歌手なので、ラテン音楽とは言えないような気もするのですが、まあ「Munbo italiano」は明らかにマンボですし、イタリアもスペインもヨーロッパのラテン系であることは間違いないので、言語だったり雰囲気だったりのラテンっぽさを表現したプログラムになっているのでしょう。
 フリーは“Medialuna Tango Project”というグループの楽曲。試合での演技の映像も拝見しましたが、グループ名のとおりタンゴ曲ですね。大きな範囲でひっくるめればショートと同じラテン音楽ということになりますが、同じラテンでもタンゴではだいぶ雰囲気が違うので、表現力をアピールできる選曲と言えます。


 アメリカの現全米ペアチャンピオン、ヘイヴン・デニー&ブランドン・フレイジャー組は、SPが「All of Me」、フリーが「リヴ・フォーエバー」となるようです。
 SPの「All of Me」はアメリカのR&B歌手ジョン・レジェンドが2013年に発表したバラード。ストレートなラブソングで、ペアで演じるのにぴったりな曲かもしれません。
 そしてフリーはイギリスを代表するバンド、クイーンのヒット曲。壮大な曲想で、ペアならではのダイナミックさとよく合いそうだなと思います。


 2016年の全米ペア王者、タラ・ケイン&ダニエル・オシェア組は自身の公式サイトでプログラムを発表済みで、SPは「All I Ask of You ミュージカル「オペラ座の怪人」より」でマッシモ・スカリさん振り付け、フリーは「白鳥の湖」でシェイ=リン・ボーンさんとシェイ・ズキウスキーさん振り付けだそうです。
 SPは定番のミュージカルの劇中曲。ヒロインのクリスティーヌと恋人のラウルのデュエット曲で、プログラムもたぶん歌詞入りになるものと思われますが、男女のペアでデュエット曲を演じるというペアならではのプログラムになりそうですね。
 フリーは王道のバレエ。王道ではありますが、意外に最近のペアではこうしたスタンダードなバレエを演じることが少なくなっているような気もするので、逆に新鮮な感じがして楽しみです。


 2015年の全米ペアチャンピオン、アレクサ・シメカ=クニーリム&クリス・クニーリム組も自身の公式サイトでプログラムを明かしていて、SPは「黒くぬれ!」でロヒーン・ワードさん振り付け、フリーは「チャップリン」でクリストファー・ディーンさん振り付けとなっています。
 ショートはローリング・ストーンズのヒット曲ですが、シメカ=クニーリム&クニーリム組はアメリカの歌手シアラがカバーしたバージョンを使用。2季前にはショートでヘビメタを使用するなど激しいプログラムもお手のもののペアですから、今回のロックも期待ですね。
 フリーは喜劇王チャーリー・チャップリンをテーマにしたプログラム。具体的な曲名は明かされていませんが、チャップリンの映画のサントラをさまざま組み合わせたものになるのではないかと想像します。チャップリンというテーマも定番となっていて、男子では織田信成さんやハビエル・フェルナンデス選手、女子ではアリョーナ・レオノワ選手、アイスダンスではアンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ組が過去に演じていて、誰が見ても“チャップリン”とわかる明確なキャラクター性があってわかりやすいプログラムになる一方、ほかの選手が演じたチャップリンと差別化を図るのが難しいテーマだとも思います。そんな“チャップリン”をシメカ=クニーリム&クニーリム組がどう彼ららしく表現し、また、ペアならではの大技を織り交ぜながら“チャップリン”らしさを出していくのか、興味深いプログラムになりそうです。



 今回はここまで。8月下旬に入り、約2か月後にはグランプリシリーズ開幕と本格的なフィギュアシーズンが近づき、その前に選手たちにとって小手試しの場となる規模の小さな国際大会も多々開催され、今から秋冬に向けて気持ちが高まっていきますね。では。


:羽生選手の画像は、マルチメディアサイト「Newscom」から引用させていただきました。

【ブログ内関連記事】
宇野昌磨選手、17/18シーズンのプログラムを発表&新プログラム情報① 2017年7月22日 
宮原知子選手、17/18シーズンのプログラムを発表&新プログラム情報② 2017年8月8日

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by hitsujigusa | 2017-08-21 16:47 | フィギュアスケート(大会関連) | Trackback | Comments(0)

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 前記事に引き続き、日本を含む世界のトップ選手たちの17/18シーズンの新プログラム情報を書いていきます。


 まずは宮原知子選手から。
 宮原選手はアイスショーなどでプログラムを明かし、SPは「映画『SAYURI』より」でローリー・ニコルさん振り付け、フリーは「蝶々夫人」でトム・ディクソンさん振り付けであることが判明しています。
 ショートの「SAYURI」は女子選手の中では定番となっている映画音楽。日本を舞台にした芸者が主人公の映画ということもあって、日本女子選手には特に人気ですね。映画音楽界の巨匠ジョン・ウィリアムズ作曲で、和の要素をふんだんに盛り込みながらもハリウッドらしい壮大感もあり、繊細な表現を元々得意とし、最近は力強い滑りにも迫力が出てきた宮原選手にとっては取り組みやすい選曲と言えるかもしれません。とはいえ「SAYURI」の中でもいろんな曲があるので、どの部分を使い、どう編集するかによっても印象は変わってくると思うのですが、アイスショーでの演技を拝見しますと、前半はしっとりと、終盤は比較的アップテンポに激しくという緩急のハッキリした構成になっていて、短い時間の中でもスケーティング技術や表現の技術をアピールしやすいプログラムになっているのかなと思いますね。
 そしてフリーは王道の「蝶々夫人」。荒川静香さん、太田由希奈さん、安藤美姫さん、浅田真央さんといった日本女子フィギュアの歴史を築いてきたそうそうたるメンバーが演じてきた、日本女子選手にとっては特別な意味を持つ作品です。過去のプログラムと比べられる難しさもあると思いますが、宮原選手にしか演じられない「蝶々夫人」にきっとなるでしょうから楽しみですね。日本人女性が主人公のストーリーという点で「SAYURI」と雰囲気、世界観的に被る部分もあるのかなという気もしますが、「SAYURI」の演技を見るとそこまでストーリーを意識した感じにはなっていないので、どういうふうに演じ分けられるのかというところに注目したいと思います。
 その宮原選手に関してはアイスショー「THE ICE」の大阪公演の後に足首を捻挫し、予定していた名古屋公演出演をキャンセルするというアクシデントが発生。捻挫自体は軽傷のようで大事を取ってのキャンセルのようですが、昨季の怪我からの回復途上ということもありますし、もしかしたら一日でも早く本来のジャンプを取り戻そうという気持ちもあるかもしれませんが、頑張りすぎず適度なペースで調整をしてほしいですね。


 昨季大きな飛躍を遂げた三原舞依選手もアイスショーで新プログラムをお披露目しています。

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 SPはブノワ・リショーさん振り付けの「リベルタンゴ」、フリーはデイヴィッド・ウィルソンさん振り付けの「ガブリエルのオーボエ 映画『ミッション』より」です。
 ショートはアストル・ピアソラの代表的なタンゴ。数多のスケーターが演じてきた定番のタンゴです。情熱的で妖艶な曲想は今までの三原選手にはない新たな挑戦となると思いますが、アイスショーでの演技を見る限り今の時点でもかなり習得できているなと感じましたね。細かな部分の表現はまだまだこれからでしょうが、元アイスダンサーのリショーさん特有の複雑なステップにもうまく対応していて、これから滑りこなれて三原選手がプログラムの色に染まっていくのが楽しみですね。
 フリーは映画『ミッション』のサントラの中でも特に知られる「ガブリエルのオーボエ」。作曲は映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネで、穏やかでありながら壮大な曲調が印象的です。どちらかというと曲調の変化の激しくないプログラムになるのかなと想像しますが、三原選手のスケーティングの滑らかさや雄大さを活かせるプログラムになりそうですね。


 日本男子のベテラン、無良崇人選手はインタビュー記事でプログラムを発表し、SPは「Too Close」でマッシモ・スカリさん振り付け、フリーは「オペラ座の怪人」でチャーリー・ホワイトさん振り付けであることがわかっています。
 SPはイギリスの歌手アレックス・クレアの楽曲。インタビューによるとフリーの方が先に決まっており、そのフリーと180度違うものを表現したいと考えて選んだ曲とのことで、「純粋に格好良さを出した」プログラムであると無良選手は語っています。元々無良選手は男らしい男くささ、ワイルドさや豪快さが持ち味ですから、集大成のシーズンに、いかにも無良選手らしい、というプログラムが見られることは嬉しいですね。
 一方のフリーは14/15シーズンにも演じた「オペラ座の怪人」。ただ、以前とは振り付け師が違うので、全く新しい「オペラ座の怪人」になりそうですね。「オペラ座の怪人」を再び演じることにした理由について無良選手は、「自分としても良い印象があった」「さらに良いものができるという自信があった」と話していて、以前の「オペラ座の怪人」で得たものを引き継ぎつつ、今の無良選手だからこそ演じられる「オペラ座の怪人」になると思うので、今からお披露目が待ち遠しいですね。


 日本女子の実力者、本郷理華選手もインタビュー記事でプログラムについて明かし、SPは昨季と同じ「カルミナ・ブラーナ」、フリーは「映画『フリーダ』より」とのことです。
 ショートは2季連続で「カルミナ・ブラーナ」。本郷選手にとって昨季は不完全燃焼に終わったということも選曲の理由としてあると思いますが、プログラム自体は本郷選手のダイナミックなスケートによく合っていて、継続させることでますます進化していく伸びしろを持ったプログラムだと感じるので、良い選択だと思います。
 フリーはメキシコの画家フリーダ・カーロの人生を描いた映画『フリーダ』のサントラを使用。フィギュア界ではほとんど使われない作品・音楽なので、どういったプログラムになるのか未知数ですが、ほかの選手と全く被らないプログラムを演じるということで唯一無二のオリジナリティーを表現できれば、おもしろい作品になりそうだなと思いますね。


 昨季全日本2位となった田中刑事選手はすでに試合でプログラムを披露しており、SPは「Memories」、フリーは昨季と同じ「フェデリコ・フェリーニ・メドレー」です。
 ショートは荘厳な雰囲気を漂わせるブルース。昨季まで2シーズンに渡って演じたSP「ブエノスアイレスの春」と雰囲気は違いますが、大人の男の色気や渋さを感じさせるという意味では共通点も多いプログラムかなと思います。そういった部分で継続性もあり、「ブエノスアイレスの春」の延長線上として演じやすく、体にもなじみやすい選曲ではないでしょうか。
 フリーは昨季からの持ち越しである「フェデリコ・フェリーニ・メドレー」。田中選手にとっては初めてのGPのメダルや全日本の表彰台をつかんだ記念碑的なプログラムでもあり、その一方で世界選手権で出し切れなかったという悔しさも残るプログラムだと思うので、再び見られるのは嬉しいですね。ダイナミックでありながら細かな遊び心も織り交ぜられたコミカルなプログラムは田中選手の新たな魅力を引き出していて、2シーズン目はさらに進化することが予想されますので楽しみです。


 ここからは海外勢です。
 世界選手権2017銅メダリスト、カナダのガブリエル・デールマン選手はツイッターやインスタグラムで新プログラムを発表。

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 SPは「カルメン」、フリーは「グラディエーター・ラプソディー 映画『グラディエーター』より」だそうです。
 ショートは大定番中の大定番「カルメン」。元々パワフルな表現には定評があり、最近ではそこに柔らかさやしなやかさも加わって表現が多彩になってきたデールマン選手がどんな“カルメン”を見せてくれるのかワクワクします。
 フリーは古代ローマの剣闘士を描いた大ヒット映画『グラディエーター』のサントラを使用したプログラムとのことで、デールマン選手得意の勇ましさやダイナミックさが活かされたプログラムになるのかなと思いますが、上述したように最近のデールマン選手は男性的な力強さだけでなく女性的な表現もうまくなっていますから、そういったメリハリが織り交ぜられたプログラムになるとおもしろそうだなと思いますね。


 ロシアのベテラン、セルゲイ・ボロノフ選手はロシアフィギュアスケート連盟の公式サイトのインタビューでプログラムを明かし、SPは「タンゴ」、フリーは「Sarabande Suite(Aeternae)」を演じるそうです。
 ショートはピアソラのタンゴ、とのことですが、具体的な曲名は明かされていません。なので現時点では何とも言えませんね。
 フリーはアメリカのグループ“Globus”の「Sarabande Suite(Aeternae)」という曲。ドイツ出身の作曲家ヘンデルの「サラバンド」を大胆にアレンジし歌詞を付け加え現代的にした曲で、クラシックの趣きも大いに残っていて壮大で神々しい曲想となっています。ボロノフ選手は16/17シーズンのフリーでも壮大なオーケストラを用いたミューズの「エクソジェネシス交響曲第3部」を演じましたが、定番のクラシックよりもクラシカルクロスオーバーみたいなものの方が好きなのかもしれませんね。


 アメリカの実力者コートニー・ヒックス選手は自身のインスタグラムを通じてプログラムを発表。SPは「ノクターン 映画『ラ・カリファ』より」、フリーは「アメイジング・グレイス」です。
 ショートは1970年公開のイタリア映画『ラ・カリファ』の中でも特に知られる楽曲を使用。16/17シーズンに樋口新葉選手がショートで用いたことで日本のフィギュアファンにはおなじみですね。三原選手のところでも言及したエンニオ・モリコーネ作曲で、力強くもどこかもの悲しく壮大な曲想が印象深いですね。
 フリーはおなじみの賛美歌で、ヒックス選手が使うのは男性ボーカル入りです。こちらも壮大かつ神聖な世界観で、ダイナミックな表現が持ち味のヒックス選手によく合いそうです。もちろん賛美歌なのでしっとりとした趣きもあり、そういった緩急、表現面においてのメリハリが注目点かもしれません。



 今回はここまで。いつになるかはわかりませんが、新プログラム情報③に続きます。


:宮原選手の画像、三原選手の画像は、マルチメディアサイト「Newscom」から、デールマン選手の画像はマルチメディアサイト「Zimbio」から引用させていただきました。

【ブログ内関連記事】
宇野昌磨選手、17/18シーズンのプログラムを発表&新プログラム情報① 2017年7月22日
羽生結弦選手、17/18シーズンのプログラムを発表&新プログラム情報③ 2017年8月21日

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by hitsujigusa | 2017-08-08 16:39 | フィギュアスケート(大会関連) | Trackback | Comments(0)