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 GPシリーズ17/18、2戦目のスケートカナダがカナダのレジャイナにて行われました。前週のロステレコム杯と比べると男女はかなり荒れた試合内容となり、ショートからフリーへの順位の変動の幅も大きく、いろんな意味で驚きや意外性に満ちた大会でしたね。この記事ではまず女子とアイスダンスについてお伝えします。
 女子を制したの地元カナダのケイトリン・オズモンド選手。2位に大差をつけての貫録勝ちでした。その2位はロシアの若手マリア・ソツコワ選手、3位はアメリカのベテラン、アシュリー・ワグナー選手となっています。
 アイスダンスはこちらもカナダのテッサ・ヴァーチュー&スコット・モイア組が圧勝し、昨季からの連勝記録を9に伸ばしました。

ISU GP Skate Canada International 2017 この大会の詳しい結果、各選手の採点表が見られます。

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 女子のチャンピオンは世界選手権2017銀メダルのケイトリン・オズモンド選手です。

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 SPは昨季から継続の「パリの空の下/ミロール」。まずは3フリップ+3トゥループを見事な流れで成功させ1.7点の高い加点を得ると、続く3ルッツも美しい跳躍とランディングで同じく1.7点の加点を得ます。後半の2アクセルも難なくこなし、スピンは全てレベル4とほぼノーミスの演技で、観客から喝采を浴びました。得点は自己ベストの76.06点で2位に7点以上の差をつけての首位発進となります。
 フリーは「映画『ブラック・スワン』より」。冒頭は前日パーフェクトに決めた3+3からでしたが、勢いあまってステップアウトします。しかし直後の2アクセル+3トゥループは完璧に下りて1.7点の高い加点がつきます。さらに3ルッツも加点1.7点と上々の立ち上がりとしました。レベル4のスピン2つを挟んで後半、最初の3ループをこちらもパーフェクトに着氷しますが、次の3フリップがパンクして2回転に。ですが、3+2+2はまとめます。終盤の2アクセルは疲れが脚に来たのか転倒となりますが、妖艶でダイナミックな黒鳥を躍動感たっぷりに演じ切り、136.85点でフリーも1位、総合1位で、シニアデビューの2012年のスケートカナダで優勝して以来のGP2勝目となりました。
 SPは2季連続とあってさすがの完成度と安定感でしたね。フリーはちょこちょこジャンプミスがあり、全体をまとめるという点において課題は残りましたが、“黒鳥”の妖しい雰囲気とオズモンド選手のどこか影を帯びた魅力がマッチしていて、今から完成が楽しみだなと感じました。
 GP2勝目というのが意外な気もしましたが、大怪我を経て復帰して、すぐには結果が出ず、それでも根気強く地道な練習に取り組み続け、ようやく昨シーズン本来の輝きを取り戻して、そうしてたどり着いた2度目のスケートカナダ優勝というのは、勢いのみで優勝した5年前とは重みも価値も何倍も違うのではないでしょうか。これで今季は出場した3試合全てで総合得点200点を超え、オリンピックのメダルに向けて理想的な形でシーズンを送っているオズモンド選手。次戦は3週間後のフランス大会です。スケートカナダ優勝、おめでとうございました。


 銀メダルを獲得したのはロシアのマリア・ソツコワ選手です。

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 SPは「白鳥の湖」。冒頭の3ルッツ+3トゥループをしっかり回り切って着氷すると、後半に組み込んだ3フリップも成功。最後の2アクセルはアンダーローテーション(軽度の回転不足)となりますが、スピンは全てレベル4とそつなく揃え、66.10点で3位と好位置につけます。
 フリーはドビュッシーの「月の光」。冒頭の3+3は大きなミスなく跳び終えますが、ファーストジャンプがアンダーローテーションと判定されます。続く3フリップは余裕を持った着氷で加点1の高評価。後半に5つのジャンプ要素を固め、最初の3ループは完璧に成功。3+1+3はこちらもファーストジャンプが回転不足に。続いて3ルッツ、2アクセル+2トゥループと回り切って着氷。最後の2アクセルは回転不足となりますが、大きな取りこぼしなく演技をまとめ、126.42点でフリー2位、総合2位と順位を上げました。
 今季は10月初旬のフィンランディアトロフィーでシーズン初戦を迎え、さっそく200点台をマークして上々のスタートを切ったソツコワ選手。今大会はその時よりは10点以上スコアは下がってしまいましたが、大会によって回転不足の判定の傾向というのも変わってくるのであまり気にすることはないのかなと思います。ソツコワ選手の場合、アンダーローテーションが多く、転倒やパンクといった大きなミスは少ないので、向き合う課題としては回転不足の修正が主になるでしょうね。もちろんプログラムのブラッシュアップというのもありますが、シニア1季目だった昨シーズンと比べても表現面は確実に進化しているように見受けられるので、さらなるメリハリだったり目線の使い方だったり、細かい部分も改善されるとさらに一皮も二皮も剥けるのかなと思います。


 3位に入ったのはアメリカのベテラン、アシュリー・ワグナー選手です。

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 SPは2季前に使用したのと同じ「Hip Hip Chin Chin」。冒頭の3フリップ+3トゥループは着氷こそしましたが、セカンドジャンプが回転不足で減点されます。後半最初の2アクセルはクリーンに成功。しかし直後の3ループはこちらも回転不足での着氷となり、61.57点とスコアは伸びず、7位と出遅れます。
 フリーは2季前、3季前に2季連続で使用した「映画『ムーラン・ルージュ』より」。まずは得意の2アクセルを確実に決めると、続いてショートで回転不足と判定された3+3でしたが、再び回転不足となってしまいます。続く2アクセル+2トゥループは難なく着氷。後半は3ループからでしたが、こちらも回転不足に。3フリップはきれいに下りますが、次の3+2はやはり回転が足りず。さらに最後の3ルッツは踏み切りのエッジエラーで減点と、転倒やパンクといった分かりやすい失敗はないものの、全体的に細かいミスが目立ち、122.37点とスコアは伸び切らず。しかしフリー4位、総合3位と表彰台に食い込みました。
 全体的に女子が低調だったというのもあって何とか3位には入れましたが、本来のワグナー選手からするとまだまだ本調子ではないなという印象でしたね。ただ、その中でも今の全力を尽くし、大崩れせずにまとめられるのは経験豊かなワグナー選手ならではだと感じましたし、プログラムに関しては以前のプログラムの再演ということですでに滑り慣れた感はあるので安心して見られ、次戦に期待が持てる内容だったかなと思います。アメリカ女子も五輪代表争いは混戦模様で、世界選手権メダリスト経験者のワグナー選手といえどもどうなるかはわからない状況ですが、危うく代表の切符を逃しかけた4年前と最も違うのはメンタル面だと思うので、あと乗り越えるべきはジャンプの回転不足のみですね。次戦のスケートアメリカでどれだけそのあたりが修正されているかに注目したいと思います。


 惜しくも表彰台まであと一歩の4位だったのはアメリカのコートニー・ヒックス選手です。

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 SPは「ノクターン 映画『ラ・カリファ』より」。冒頭は大技の3フリップ+3ループ、ファーストジャンプとセカンドジャンプのあいだにオーバーターンが入ってしまいますが回転不足なく跳び切ります。後半に組み込んだ3ルッツ、2アクセルはクリーンにこなし、自己ベストに約1点と迫る64.06点で4位と好発進します。
 フリーは「アメイジング・グレイス」。まずはステップシークエンスから幕を開ける変わった構成で、続いて得点源の3フリップ+3ループでしたがセカンドジャンプでステップアウトし減点を受けます。次の2アクセルは回転不足の判定。後半に5つのジャンプ要素を固め、その最初の2アクセル+2トゥループはしっかり着氷。3ルッツ+1ループ+3サルコウはファーストジャンプが2回転になった上、最後の3サルコウはアンダーローテーションに。以降の3つの単独ジャンプは全て減点なく跳び終え、フィニッシュしたヒックス選手は手ごたえを得たように笑みを浮かべました。得点は自己ベストまで0.79点の118.51点でフリー5位、総合4位となりました。
 今まで2度GPの表彰台に立っている実力者のヒックス選手。今大会もその時のような比較的安定した演技で3位のワグナー選手に迫りましたが、約1点差で4位。ヒックス選手はGPのエントリーはこの1試合のみなので、この大会で表彰台に乗れればより大きなアピールになったと思うので惜しかったですね。ただ、ヒックス選手らしさ、強みというのはショート、フリーともによく出ていて、特に3フリップ+3ループというほかの選手が挑まない高難度のコンビネーションジャンプを武器として持っていることは大きいので、このジャンプの安定がオリンピック代表に向けての鍵になるのかなという気がしますね。


 5位は今季シニアデビュー、日本の本田真凛選手です。

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 SPは「The Giving」。冒頭の3ルッツ+3トゥループは3ルッツの着氷で若干バランスを崩し、強引に3トゥループを付けますがアンダーローテーションとなり転倒します。続くコンビネーションスピンは細かなミスでレベル2となった上にGOEでも減点。さらに中盤のフライングキャメルスピンもレベル1と取りこぼしが重なります。後半最初の3ループは完璧に成功させますが、最後の2アクセルはタイミングが合わなかったのか1回転になり規定違反で無得点に。ミス連発で52.60点と自己べストより16点以上も低い得点で10位に沈みます。

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 フリーは「トゥーランドット」。まずは単独の3ルッツをきっちり着氷して良い流れを作ると、続く3フリップ+3トゥループも回り切って成功させます。スピン2つとステップシークエンスを挟んだ後半、2アクセル+3トゥループはクリーンに下りたかに見えましたが、セカンドジャンプがアンダーローテーションの判定。続く3フリップも回転が足りないと判定されます。ですが、3サルコウからの3連続ジャンプ、3ループ、2アクセルと終盤のジャンプはノーミスでクリアし、前日ミスが続いたスピンも全てレベル4とまとめ、125.64点でフリー3位、総合5位と大きく順位を上げました。
 練習から好調と伝えられていた中でショートはまさかの演技。ジャンプミスはともかくとして、普段安定しているスピンでもぽろぽろミスを犯してしまったのは、それだけ演技中に動揺してしまったのかなという印象ですね。ただ、そこから1日で立て直したフリーは見事で、だからこそ余計にショートはもったいなかったと言わざるを得ないですね。本田選手のミスの原因について師事する濱田美栄コーチは練習不足を挙げていて、元々本田選手は地道にコツコツ練習するというよりは気分屋で感覚に頼るタイプの選手として知られていますが、その姿勢ではシニアにおいてはある程度良いところまで行けても、世界の一流を極めるところまでは行けないのではないかなと思います。天才肌で非凡な才能の持ち主であることは間違いないので、今後シニアのトップレベルで戦っていくために、感覚やフィーリングももちろん大切にしつつ、地道な練習というのも重要視してほしいですね。
 本田選手の次戦は翌週の中国杯。2週連続ということで調整は非常に難しいと思いますが、今大会の失敗を活かして本田選手らしい演技ができるよう頑張ってほしいと思います。


 6位は同じく日本の本郷理華選手です。

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 SPは昨季から継続の「カルミナ・ブラーナ」。まずは昨季より難度を上げた3フリップ+3トゥループ、これはセカンドジャンプがアンダーローテーションとなり減点されます。ですが、後半に組み込んだ3ルッツ、2アクセルは両方とも片手を上げた難しい跳び方でクリーンに成功させ、ステップシークエンス、スピンも目立ったミスなくまとめ、61.60点で6位につけます。

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 フリーは「映画『フリーダ』より」。冒頭の3+3はショートと同じくアンダーローテーションになり減点を受けます。続く得意の3サルコウは片手を上げた空中姿勢で加点を引き出します。次いで3ルッツは回転不足の上に着氷も乱れます。後半は得点源の2アクセル+3トゥループ+2トゥループを大きなミスなくスムーズに繋げますが、セカンドジャンプが回転不足。さらに3ループ、3+2とアンダーローテーションのジャンプが続きます。最後の2アクセルは無難に下り、最後までエネルギッシュにスピード感溢れる演技を披露し、滑り終えた本郷選手は納得したようなほっとしたような笑顔を見せましたが、得点は114.74点と伸び悩み、フリーも6位、総合6位で大会を終えました。
 ショート、フリーともに細かいミスが多々あり、スコア的には平凡な数字にとどまりましたが、実際の演技内容は本郷選手らしい躍動感、スケール感に満ちていて、得点以上の好印象を与えるものだったのではないかと思います。ショートは2季連続ということでよく滑り込まれていて音楽と体の動きもマッチしていますし、フリーもメキシコの女性画家フリーダ・カーロの人生を描いた作品を、全身で情熱的に、時に重厚に演じていて、この時期にしては思った以上にプログラムにフィットしている感じでしたね。回転不足を多く取られたことによる悔しさはあると思いますが、9月のオンドレイネペラトロフィー、今大会と好演技を続けているのは間違いないので、今までどおりの本郷選手のペースで調整していってほしいですね。本郷選手の次戦は母国開催のNHK杯です。



 ここからはアイスダンスです。

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 優勝は世界チャンピオン、カナダのテッサ・ヴァーチュー&スコット・モイア組です。SDは「悪魔を憐れむ歌/ホテル・カリフォルニア/Oye Como Va」。全てのエレメンツがレベル4というGP初戦とは思えない完成度の高さで他を圧倒し、自身が保持していた世界最高得点を更新する82.68点を叩き出し首位に立ちます。フリーは「映画『ムーラン・ルージュ』より」で、こちらはステップ以外はレベル4というやはり高いレベル、高いクオリティーにまとめ上げ、自己ベストまで0.02点と迫るハイスコアで1位、トータルでは世界最高得点をマークし、圧勝しました。
 競技復帰した昨シーズン、出場した全ての大会で優勝と圧巻の快進撃を見せたヴァーチュー&モイア組ですが、今季になってもその流れは変わらず続いているようです。何といってもほかのカップルにつけ入る隙を1ミリも与えない演技で、無敵状態と言っても過言ではないですが、そうしたプレッシャーをも滑る力に変えているような気がしますね。そんなヴァーチュー&モイア組の次戦はNHK杯。世界最高得点の更新も期待できますから、楽しみですね。スケートカナダ優勝、おめでとうございました。
 2位も同じくカナダのケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ組です。SDは「Tango/Do You Only Wanna Dance」。ステップ以外はレベル4というまとまった演技でパーソナルベストとなる77.47点をマークし2位発進。FDは「Je Suis Malade」。冒頭のステップ以外全てレベル4という質の高い演技を見せますが、リフトでの時間超過による減点1があり自己ベストには約1点及ばず3位、しかし総合では2位とショートのアドバンテージが活きた形となりました。
 GP初戦からトータル190点台に乗せる理想的なシーズンのスタートと言えますね。シーズン初戦のオータムクラシックでは1位のヴァーチュー&モイア組に大差をつけられての2位でしたから、その時と比べるとしっかり調整をしてピーキングしてきたなというのが伝わる内容でした。オリンピックでメダルを争うためには確実に190点を軽く超えるくらいのスコアでなくてはいけないでしょうから、まずGP初戦でこの得点と評価をもらえたことは良い流れだと思いますね。
 3位はアメリカのマディソン・ハベル&ザカリー・ドノヒュー組。ショートは「Le Serpent/Cuando Calienta/Sambando」で、全てのエレメンツをそつなくこなすほぼノーミスの演技でしたが、わずかに演技時間を超過したことによって1点減点されパーソナルベストに0.45点届かず3位。FDは「Across the Sky/Caught Out in the Rain」。こちらもほぼ完璧な演技で自己ベストをおよそ5点も更新し2位、総合でも自己ベストをマークし3位となりました。
 シングルやペアにおけるジャンプのように、成功不成功が明確に分かる技の少ないアイスダンスにとって、自己ベストを大幅に更新するというのはあまりないことなので、ハベル&ドノヒュー組が一気に5点近くもフリーのパーソナルベストを塗り替えたというのは少し驚きですし、これによってアイスダンス界の勢力図にも多かれ少なかれ影響を与えそうだなという感じがします。目下の関心としてはハベル&ドノヒュー組が今まで5組しか達成していないトータル190点超えに達するかどうかというところで、次戦のNHK杯が非常に楽しみになりましたね。



 これでこの記事は終了ですが、男子&ペアに続きます。しばし記事アップまでお待ちください。


:女子メダリスト3選手のスリーショット画像は、カナダのフィギュアスケート団体「Skate Canada」が2017年10月29日に配信した記事「Triple gold for Canada at Skate Canada International」から、オズモンド選手の画像は、イギリスの通信社ロイターの公式ニュースサイトが2017年10月29日に配信した記事「Figure skating: Osmond overcomes stumbles to take gold at Skate Canada」から、ソツコワ選手、ワグナー選手、ヒックス選手の画像は、写真画像サイト「ゲッティイメージズ」から、本田選手のSPの画像は、スポーツ情報サイト「スポーツナビ」のフィギュアスケートページから、本田選手のフリーの画像、本郷選手の画像、アイスダンスメダリスト3組の画像は、マルチメディアサイト「Newscom」から引用させていただきました。

【ブログ内関連記事】
スケートカナダ2017・男子&ペア―宇野昌磨選手、総合300点超えで圧勝 2017年11月3日

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# by hitsujigusa | 2017-11-01 00:55 | フィギュアスケート(大会関連) | Trackback | Comments(0)

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 前記事に引き続き、ロステレコム杯2017についてお送りします。今回は女子とペアです。
 女子の優勝者は世界女王のエフゲニア・メドベデワ選手です。今回は珍しく明確なミスがありましたが、優位は全く揺らぐことなくいつもどおりの圧勝となりました。2位は元世界女王の大ベテラン、カロリーナ・コストナー選手、そして3位に日本の樋口新葉選手が入りました。
 ペアは欧州王者のエフゲニア・タラソワ&ウラジミール・モロゾフ組が下馬評どおりに優勝しました。

ISU GP Rostelecom Cup 2017 この大会の詳しい結果、各選手の採点表が見られます。

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 金メダルを獲得したのはロシアのエフゲニア・メドベデワ選手です。

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 SPはショパンの「夜想曲第20番」。まずはスピンとステップシークエンスでしっとりとした世界観を表現すると、後半からジャンプを入れ3フリップ+3トゥループ、3ループ、2アクセルと全てクリーンに着氷。最後は2つのスピンで優雅にプログラムを締めくくりました。得点は自身が持つ世界最高得点に0.1点と迫る80.75点で断トツの首位発進とします。
 フリーは「映画『アンナ・カレーニナ』より」。冒頭は得点源の3フリップ+3トゥループ、これをいつもどおり完璧に回り切って着氷させると、若干苦手としている3ルッツも問題なく成功。後半は3フリップ、3ループ、2アクセルからの3連続ジャンプと次々に着氷、3サルコウ+3トゥループも成功させて、あとは簡単な単独の2アクセルだけというところでしたが、珍しく転倒し思わず苦笑いを浮かべます。それでもすぐに切り換えて残りのエレメンツを丁寧にこなし、150.46点でもちろんフリー1位、総合1位と完全優勝を果たしました。
 フリーは2アクセルでまさかの転倒という驚くべきシーンがありましたが、メドベデワ選手は少し2アクセルを苦手にしているのかなという節がこれまでもあったので、それが今回は如実に出てしまいましたね。とはいえ苦手なジャンプでも失敗するということがない選手なので、彼女も普通の人の子だったんだなと何となく安心しました。今大会は思いがけないミスがありましたが、こうした経験をも貴重な財産、収穫として次戦に向けて糧にしてくるでしょうし、同じ失敗は繰り返さない選手だと思うので、NHK杯でのパーフェクトな演技に期待したいですね。ロステレコム杯優勝、おめでとうございました。


 2位はイタリアの大ベテラン、カロリーナ・コストナー選手です。

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 SPはセリーヌ・ディオンが歌う「行かないで」。まずは3トゥループ+3トゥループをスムーズな流れで決めると、続く3ループも完璧に着氷。後半の2アクセルも難なく下り、ステップシークエンス、スピンも全てレベル4とコストナー選手らしさをいかんなく発揮し、74.62点で2位と好発進します。
 フリーは10/11シーズンのフリーでも使用した「牧神の午後への前奏曲」。冒頭は3フリップ+2トゥループを確実に成功させると、単独の3フリップ、3ループもきれいに着氷させます。後半に入っても3トゥループ、2アクセル+1ループ+3サルコウ、2アクセル、3サルコウ+2トゥループと全てのジャンプを予定どおりに決め、ステップシークエンス、スピンはショートに続き全てレベル4という緻密かつ繊細な演技を披露。フィニッシュしたコストナー選手は満面の笑みで喜びを露わにしました。得点は自己ベストに約1点と迫る141.36点でフリーも2位、総合2位となり、GP通算17個目のメダルを獲得しました(ファイナルを含む)。
 実に13/14シーズン以来のGP参戦となったコストナー選手。9月のロンバルディアトロフィーや10月上旬のフィンランディアトロフィーではまだジャンプの調子はいまひとつという印象だったのですが、見違えるような仕上がりでしたね。正直コストナー選手がGP初戦でここまで素晴らしい演技をするとは予想外でした。もちろん表現としてはこれからもっと深みを増してくると思うのですが、コストナー選手特有のスケーティング技術から生み出されるスピード感とダイナミズム、それでいて大味にならず隅々まで神経の行き渡った優雅な表現力は健在で、思わずため息がこぼれてしまうような美しさでしたね。ただ、やはりジャンプ構成の難度としては低い方なので、大きなミスを犯してしまうと高い演技構成点でもカバーし切れない場合があると思うので、今後の課題としては毎試合いかに最小限のミスに抑えた演技を続けられるかがキーポイントになってくるでしょうか。シーズンのどこかで難度を上げてくる可能性もないではないですが、難度を落としているからこその心の余裕というのも演技に良い効果をもたらしていると思いますから、どちらにしろコストナー選手にしかできない演技が今季いっぱい見られることを楽しみに見守りたいですね。


 3位は日本の成長株、樋口新葉選手です。

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 SPは「ジプシーダンス バレエ「ドン・キホーテ」より」。冒頭は得意の2アクセルを余裕たっぷりに決め加点1の高評価を得ます。後半に2つのジャンプ要素を組み込み、3ルッツ+3トゥループはクリーンに跳び切ったかに見えましたが、セカンドジャンプがアンダーローテーション(軽度の回転不足)と判定されわずかに減点。続く3フリップは踏み切りのエッジが不正確とされこちらも若干の減点を受けます。ステップシークエンス、スピンは全てレベル4で取りこぼしなくこなしましたが、細かなジャンプミスが響き69.60点と70点台には届かず、3位につけます。

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 フリーは「映画『007 スカイフォール』より」。冒頭はショート同様に2アクセルを完璧に決めて流れを作ると、得点源の3ルッツ+3トゥループはしっかり回り切って着氷します。スピンとコレオシークエンスでもそれぞれ高い加点を積み重ねますが、中盤の3サルコウはタイミングが外れたのか抜けて2回転に。しかし直後の3ルッツ+3トゥループはクリーンに下りてすぐに立て直します。続く3ループも成功、2アクセルからの3連続ジャンプは最後のジャンプで詰まってわずかに減点されますが、最後の3フリップも完璧に跳び切り、終盤のステップシークエンス、スピンも全てレベル4と最後までそつのない演技を見せました。得点は137.57点でフリーも3位、トータルでも3位とし、GP2度目の表彰台となりました。
 銀メダルを獲得した9月のロンバルディアトロフィー同様、試合にうまく調子を合わせてきたなという素晴らしい内容でしたね。惜しむらくはショートの回転不足と踏み切りミスで、あれがなければ確実に70点は軽く超えていたと思うのでもったいなかったかなと思いますね。ただ、ショートのミスを全く引きずることなくフリーで完璧に修正できていたのは、普段の練習の賜物でしょうし、昨季とは違ってミスによって動揺するという姿は皆無だったので、確固たる確信と自信があるんだなというのが頼もしく感じられました。
 次戦は強豪が集まる中国杯で、表彰台に乗るだけでも大変な試合になりそうですが、今大会の経験を活かして頑張ってほしいと思いますし、また、今大会はGP初戦ということもあって3+3では確実に決めようという慎重さが見られたのですが、本来はもっとスケールの大きい3+3も跳べると思うので、中国杯では今回以上に思い切りの良い演技にも期待したいですね。


 4位はロシアの実力者エレーナ・ラディオノワ選手です。

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 SPは昨季から継続の「歌劇「ポーギーとべス」より」。まずは得点源の3ルッツ+3トゥループからでしたが、セカンドジャンプがアンダーローテーションとなってしまい減点されます。後半に2つのジャンプを組み込み、その最初の3フリップは踏み切りのエッジが不正確だったためこちらも減点。最後の2アクセルは無難にこなしたものの、細かなミスが影響して68.75点で5位にとどまります。
 フリーは「ある恋の物語」。冒頭はショートで回転不足を取られた3+3でしたが、再びアンダーローテーションで下りてきてしまい減点に。続く3フリップも同じように踏み切りのエッジミスと、ショートと同じミスを繰り返してしまいます。後半最初の3+1+3は何とか決めますが、3フリップからのコンビネーションジャンプは3フリップのエッジミスでやはり減点。苦手としている2アクセルを着氷し、続いて3ループを跳ぼうとしたところ、エッジが氷の溝にはまったのか跳ぶ前に転倒してしまいます。直後の2アクセルは落ち着いて決めましたが、演技を終えたラディオノワ選手は悔しそうな表情を浮かべました。得点は126.77点でフリー4位、総合4位と、ファイナルを除くGPで初めて表彰台を逃す結果となりました。
 フリーで3ループの踏み切りで転倒してしまうという不運なアクシデントはありましたが、それ以外の部分では大失敗はなかったラディオノワ選手。その一方で、ショート、フリーともに3+3の回転不足と3フリップの不正確なエッジという同じミスがあり、修正し切れなかったというところに少し不安が残りますね。改善すべき課題が明確になっているという点では取り組みやすいと思うのですが、これらのミスが癖のようになっていると直すのに時間がかかるのかなと思います。世界一競争の激しいロシア女子の中でラディオノワ選手の置かれている立場は厳しいという印象ですが、13/14シーズンからシニアで戦ってきた経験とメンタルの強さはロシア国内ではピカイチだと思うので、苦境を跳ね除けてオリンピックの切符を勝ち取ってほしいですね。


 5位は今季シニアデビュー、日本の坂本花織選手です。

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 SPはベートーベンの「月光ソナタ」。前半はスピン2つ、ステップシークエンスのみで、後半に全てのジャンプを固める構成で臨み、3フリップ+3トゥループ、3ループ、2アクセルと見事にクリーンに成功。68.88点の自己ベストをマークし、4位と好位置につけます。

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 フリーは「映画『アメリ』より」。冒頭はショートで綺麗に決めた3フリップからの2連続3回転でしたが、3フリップで転倒してしまいます。直後の3サルコウはパーフェクトに跳んですぐに立て直します。後半に5つのジャンプ要素を固め、最初の3ルッツは踏み切りのエッジエラーのため減点。しかし次の3フリップに3トゥループを付けて冒頭の失敗をリカバリーします。さらに2アクセル+3トゥループ+2トゥループを完璧に成功。3ループは乱れたランディングとなり予定していたコンビネーションにできませんでしたが、次の2アクセルに急遽2トゥループを付けてこちらもミスをカバー。ところどころミスがありましたが、125.12点とパーソナルベストに近いスコアでフリー5位、総合も5位でGPデビュー戦を終えました。
 フリー直後は顔を歪め悔しさを露わにした坂本選手。ですが、演技をしながらジャンプミスをほかの部分で補う冷静沈着ぶりはルーキーと思えない姿でとても驚かされました。もちろん本人はミスをうまくリカバリーできたということよりも、ミス自体が悔しくてたまらないでしょうが、こうした経験も絶対に無駄にはならないはずですから、次戦にきっと活かしてほしいですね。また、今大会のフリーはジャンプに集中が行ってしまい表現まであまり気が回らなかったと思うので、次こそは坂本選手らしい躍動感溢れる滑りと“アメリ”らしさが見られることを願っています。


 6位はアメリカのマライア・ベル選手です。

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 SPは昨季と同じ「映画『シカゴ』より」。冒頭の3ルッツ+3トゥループはファーストジャンプの着氷で前傾姿勢になり強引に3トゥループを付けたものの、アンダーローテーションで着氷も詰まり気味に。後半の2つのジャンプはクリーンに決め、ステップシークエンス、スピンは全てレベル4とそつなくこなし、63.85点と自己ベストで7位につけます。
 フリーは「ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」より」。まずはショートでミスのあった3+3を完璧に成功させて好スタートを切りますが、続く3ループは着氷でステップアウト。直後の2アクセルは難なく決めます。ステップシークエンスを挟んで後半、2アクセル+1ループ+3サルコウはこちらもステップアウト。3ルッツは着氷でぐっとこらえ、3フリップ+2トゥループは確実に着氷。最後の3フリップも下り、最後までエネルギッシュかつ軽快に「ウエスト・サイド・ストーリー」を演じ切りました。得点は124.71点でフリー6位、総合6位と順位を上げました。
 細々としたミスがショート、フリーともに多くて、最後の詰めが甘いという感じのミスの仕方だったのでもったいなかったですね。ですが、修正はしやすいミスかなと思うので、次戦に期待したいですね。また、プログラムもすでにベル選手の代表作と言っていい2季連続のSP「シカゴ」はもちろんのこと、フリーもミュージカルプログラムでベル選手のキャラクターによく合っていて、ミスなく滑り切れればもっと勢いも躍動感もあって楽しい作品になるだろうなというのが想像できるので、次のNHK杯が楽しみです。



 ここからはペアです。

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 優勝したのは地元ロシアのエフゲニア・タラソワ&ウラジミール・モロゾフ組。SPはラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。冒頭の3ツイストは完璧な出来でほとんどのジャッジが加点3という高評価。続く3トゥループは乱れて減点されますが、その後のエレメンツは全て予定どおりにクリアし、2位に5点以上の差をつけてトップに立ちます。フリーは「Candyman」。冒頭に大技4ツイストを組み込み、加点は伸び悩んだもののしっかり成功させます。さらに3サルコウ、スロー3サルコウ、3トゥループ+2トゥループ+2トゥループと続けて着氷。その後もほとんどのエレメンツをレベル4で揃え、スロー3ループでわずかに減点された以外はほぼノーミスの演技。自己ベストとなる147.37点でフリーも1位、2位に25点以上の大差をつけての圧勝となりました。
 昨シーズン全ての大会で表彰台に立ち、一躍世界のトップを争うペアとして大成長を遂げたタラソワ&モロゾフ組。その勢いを、勢いとしてではなく当たり前のベースとしている絶対的な安心感がこのペアからは感じられますね。GP初戦でこの内容ですから、次のフランス大会でもきっと好演技を見せてくれることでしょう。ロステレコム杯優勝、おめでとうございました。
 2位は同じくロシアのクセニア・ストルボワ&ヒョードル・クリモフ組です。ショートは「Tango de besame」。冒頭は3ツイストからでしたが、男性が女性をキャッチする際にミスがありレベル2&減点となります。3トゥループでは女性のストルボワ選手が転倒。後半のエレメンツは全てレベル4と本領を発揮しましたが、得点を伸ばし切れず2位につけます。フリーは「カルメン組曲」で、冒頭の3ツイストはショート同様にキャッチミス。スロー3フリップはステップアウト、3トゥループからの連続ジャンプはストルボワ選手が転倒で単独にとミスが相次ぎます。以降は目立ったミスなくエレメンツをこなしたものの、最後のスロー3サルコウで再び転倒。精彩を欠いた内容となり、自己ベストから20点ほど低いスコアでフリーも2位、総合2位と順位は変わりませんでした。
 10月上旬のフィンランディアトロフィーでもツイストリフトのミスを連発したストルボワ&クリモフ組。どういった原因によるミスなのか専門的なことはわからないのですが、ツイストという冒頭を飾るエレメンツで毎回ミスをしてしまうと、その後の演技にも悪影響を及ぼしそうな気がするので、できるだけ早い修正が必要ですね。また、ソロジャンプやスロージャンプも本来の安定感は欠いていて、まだシーズン序盤ではありますが、オリンピックに向けて少し心配な部分ではありますね。
 3位もロシアのクリスティーナ・アスタホワ&アレクセイ・ロゴノフ組です。SPは「弦楽のためのアダージョ/レクイエム/おお、運命の女神よ 「カルミナ・ブラーナ」より」で、全てのエレメンツをクリーンに揃え、自己ベストに極めて近いスコアで3位と僅差の4位につけます。フリーは「映画『ラ・ラ・ランド』より」。まずは3トゥループからの3連続ジャンプを決めると、3ツイストはレベル2ながらも成功。3サルコウもきっちり下り、中盤のスロー3ループは着氷が乱れたものの、ミスらしいミスはそれくらいで、パーソナルベストを8点以上更新して銅メダルを獲得しました。
 ロシア選手権では3年連続4位と、ペア大国ロシアの中においても実力を証明済みのアスタホワ&ロゴノフ組。ロステレコム杯の3位もこれで3度目となりますが、ここからさらに一段階レベルアップするためには、ぜひ次のNHK杯でも表彰台に食い込んでオリンピック代表へ向けてアピールしたいところですね。代表になってもおかしくない力があることは間違いないので、あとはここぞという大切な試合で実力を出し切る勝負強さが求められるのかなと思います。


 日本の須藤澄玲&フランシス・ブードロー=オデ組は8位となっています。

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 SPは昨季と同じ「さくら」です。冒頭の3ツイストはキャッチミスがありレベル1で減点されます。さらに3サルコウは須藤選手が2回転となります。スロー3サルコウは空中で軸が傾きますが着氷はこらえて最小限のミスにとどめます。その後も細かいミスが重なり自己ベストから12点ほど低い得点で8位発進となります。
 フリーは「ビートルズ・メドレー」。冒頭の3ツイストはキャッチミスでレベル1、3サルコウは2回転にとショートと同じミスが相次ぎます。スロー3ループは成功で巻き返したいところでしたが、その後のエレメンツでもミスが重なりリズムを作り切れず、最後まで精彩を欠いた演技となりました。得点は自己ベストより20点以上低い点数で、フリー8位、総合も8位にとどまりました。
 9月のネーベルホルントロフィーに続いて今季2試合目だった須藤&ブードロー=オデ組。ネーベルホルンでもらしくない演技だったのですが、今大会も本調子ではなく、耐える演技になってしまいましたね。NHK杯まではまだ時間があるので、何とか技術もメンタルも整えて、母国開催の大会で二人らしい演技を見せてほしいと思います。



 ロステレコム杯2017、女子&ペアは以上です。そうこうしている間にもう2戦目のスケートカナダが始まります。スケートカナダには日本から宇野昌磨選手、無良崇人選手、本郷理華選手、本田真凛選手が参戦。それぞれがどういった形でGP初戦を迎え、終えるか、そして、ロステレコム杯に続いて日本勢ダブル表彰台となるかどうかにも、注目です。大会が終わり次第できるだけ早く記事にしたいと思います。では。


:女子メダリスト3選手のスリーショット画像、コストナー選手の画像、坂本選手のSPの画像、ベル選手の画像、ペアメダリスト3組の画像は、スポーツ情報サイト「スポーツナビ」のフィギュアスケートページから、メドベデワ選手の画像、樋口選手の画像、ラディオノワ選手の画像、須藤&ブードロー=オデ組の画像は、マルチメディアサイト「Newscom」から、坂本選手のフリーの画像は、写真画像サイト「ゲッティイメージズ」から引用させていただきました。

【ブログ内関連記事】
ロステレコム杯2017・男子&アイスダンス―ネイサン・チェン選手、GP初優勝 2017年10月25日

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# by hitsujigusa | 2017-10-28 01:13 | フィギュアスケート(大会関連) | Trackback | Comments(0)

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 グランプリシリーズ17/18開幕戦、ロシア開催のロステレコム杯が10月20日から22日にかけて行われ、男女の世界チャンピオンがさっそく登場ということで非常にレベルの高い戦いが繰り広げられました。日本からは羽生結弦選手、樋口新葉選手、坂本花織選手、須藤澄玲&フランシス・ブードロー=オデ組が出場しましたが、当初エントリーしていた田中刑事選手は怪我のため1週間ほど前に辞退し、個人的には何とも言えない寂しさも残りました。
 そんなロステレコム杯の男子を制したのはアメリカの若手ネイサン・チェン選手。4種類の4回転を武器に攻めまくり、GP初優勝を果たしました。2位は世界王者の羽生結弦選手、3位は地元ロシアのエース、ミハイル・コリヤダ選手となりました。
 アイスダンスは世界選手権2017銅メダリスト、アメリカのマイア・シブタニ&アレックス・シブタニ組がGP5勝目を勝ち取っています。

ISU GP Rostelecom Cup 2017 この大会の詳しい結果、各選手の採点表が見られます。

*****

 優勝はアメリカ王者のネイサン・チェン選手です。

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 SPは「Nemesis」。まずは最高難度のコンビネーション、4ルッツ+3トゥループを完璧に下りると、後半の4フリップは着氷で若干乱れながらもこらえ、苦手の3アクセルも最小限の着氷ミスに抑えます。ステップシークエンス、スピンも目立った取りこぼしなくまとめ、表現面ではアップテンポかつ激しいロック音楽に合わせたキレキレの滑りで昨季からの進化を示し、100.54点と国際大会では自身2度目となる100点超えのハイスコアで首位に立ちます。
 フリーは「映画『小さな村の小さなダンサー』より」。冒頭はショートと同じ4ルッツ+3トゥループ、これをショートよりも綺麗な質で決め加点2を得ます。続く4フリップもクリーンに着氷、次の4サルコウは若干乱れたランディングとなりますが成功させます。さらに後半、4トゥループからの3連続ジャンプを決め、続いて2本目の4トゥループでしたがこちらは回転が抜けて2回転に。鬼門の3アクセルは着氷でわずかにバランスを崩し、2本目の3アクセルは2トゥループを付けて跳びますが、2トゥループが3本目となったためこの分は無得点扱いに。最後の3ルッツは難なく下り、最後まで力強さに溢れた滑りで観客を魅了しました。得点は193.25点でフリー2位でしたが、総合ではショートのリードで逃げ切っての初優勝となりました。
 すでに9月のUSインターナショナルクラシック、10月初旬のジャパンオープンと2試合をこなしているチェン選手ですが、それらの試合よりぐっとジャンプ構成の難度を上げた形で臨み、大きなミスとしてはフリー後半の4トゥループが2回転になったくらいと、この時期としては見事な仕上がり具合でしたね。USインターナショナルクラシックで初成功させた4ループは挑戦しませんでしたが、もう次の試合では4ループも含めた最強の構成で挑んでくるんじゃないかと思わせられるくらい、心身ともに充実しているなと感じさせられる演技内容でした。プログラムとしても、チェン選手のリズム感の良さ、踊りの巧さを活かしたSP「Nemesis」と、中国出身のバレエダンサーの人生を描いた映画音楽のサントラを使い、チェン選手のバレエの素養を反映させながらダイナミズムを強調したフリーと、それぞれにチェン選手の魅力をよく引き出していて、これから何度もこれらの素晴らしいプログラムを見られるのだと思うと楽しみになりました。
 オリンピックシーズンのGP初戦を初優勝という理想的な形で終えたチェン選手。とはいえまだ18歳、シニア2季目というどんどん攻めていけるポジションでもありますから、次戦でも攻めの演技に期待したいですね。ロステレコム杯優勝、おめでとうございました。


 銀メダルを獲得したのは日本の羽生結弦選手です。

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 SPは3度目となるショパンの「バラード第1番」。冒頭は代名詞の4ループでしたが、アンダーローテーション(軽度の回転不足)で下りてきてしまい着氷も乱れます。後半の3アクセルはいつもどおりの完璧な出来で満点となる加点3。しかし4トゥループ+3トゥループはセカンドジャンプの着氷でこらえきれず転倒してしまいます。ジャンプミスが重なり94.85点で2位発進となりました。

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 フリーは2度目となる「SEIMEI」。まずは試合では初挑戦となる大技4ルッツ、着氷で膝をぐっと曲げながらもこらえて加点の付くジャンプにします。続く4ループは空中で軸が曲がり回転も3回転になります。次の3フリップは難なく着氷。後半はまず4サルコウから、これは着氷で踏ん張ったもののオーバーターン気味に。さらに4トゥループは2回転にとミスが続きますが、4トゥループ+3トゥループはクリーンに成功。得意の3アクセルからの連続ジャンプ、単独の3アクセルはまとめて、終盤のスピン、コレオシークエンスも丁寧にクリア。演技を終えた羽生選手は悔しさの混じった表情を浮かべました。得点は195.92点でフリー1位、総合ではチェン選手に約3点届かず2位でした。
 全体的に見ると羽生選手らしからぬジャンプミスもぽろぽろあって満足のいく演技とは程遠いと思いますが、GP初戦としては良すぎもせず悪すぎもせずなのかなと思います。代名詞の4ループは1本もクリーンに決まりませんでしたが、初チャレンジの4ルッツは最終的には加点の付く形で着氷させ史上6人目の成功者となりましたし、得意の3アクセルもいつもどおりの安定感で安心して見ていられました。ただ、新たに4ルッツという武器を組み込んだことで、演技全体のバランスに今まで以上に気を配らなければならなくなったのも事実で、どういったペース配分でフリーをこなしていくのか、演技の中でどうメリハリをつけていくのか、新しいことを試みているがゆえの新しい課題も現れ、今後オリンピックに向けて羽生選手が実際にどんな戦略を取っていくのか非常に興味深いですね。今大会は順位としては2位ということで、GPデビューして以来GP初戦では優勝できないという不思議なジンクスが続くこととなりましたが、羽生選手にとってはある意味いつものことなのでこの結果に変にとらわれることはないでしょうし、むしろ次戦に向けてさらにやってやるぞという気持ちが増したのではないかと思うので、NHK杯ではより進化した羽生選手の演技が見られることを楽しみにしたいですね。


 3位はロシアチャンピオンのミハイル・コリヤダ選手です。

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 SPは「ピアノ協奏曲第23番/タンゴ」。冒頭は9月のオンドレイネペラトロフィーで初成功させたばかりの大技4ルッツでしたが、空中で回転が解け3ルッツになります。続く4トゥループからの連続ジャンプは単独に。後半の3アクセルは完璧に決め2.14点の高い加点を獲得し、ステップシークエンス、スピンでも全てレベル4を揃えましたが、2つのジャンプミスが響き85.79点で4位にとどまります。
 フリーは「Steamroller Blues/好きにならずにいられない/リップ・イット・アップ」のエルヴィス・プレスリー・メドレー。冒頭はショート同じく4ルッツ、回転は充分でしたが転倒します。続いて4サルコウも回り切っていたものの転倒と、序盤から大きなミスが重なります。3アクセルは着氷でわずかに乱れますがこらえ、後半はまず4トゥループ+3トゥループをクリーンに成功。さらに3アクセル+2トゥループ、3ルッツ+1ループ+3サルコウ、3ループと次々着氷。最後の3ルッツで3度目の転倒となりましたが、コリヤダ選手らしさもそこここにのぞかせ、自己ベストの185.27点でフリー3位、総合3位でGP初表彰台を射止めました。
 ショート、フリーともに果敢に4ルッツに挑み、あえなく失敗に終わりましたが、フリーの4ルッツに関しては回転していたとの判定でそこまで大きな失点にはならなかったですね。フリーは4サルコウ、3ルッツでも転倒があってトータルで4点減点と、これだけ見ればボロボロの演技のように映りますが、実際には中盤での盛り返しによってプログラム自体にも勢いを感じられましたし、転倒したとはいえ一つも回転不足はないので意外に極端な得点ロスにはなっておらず、転倒が3つあったわりには好印象で、得点もパーソナルベストということでコリヤダ選手の地力が上がってきたことを感じました。表現面でもクラシックからタンゴに繋ぐSP、最初から最後までプレスリーのパワフルなボーカルに乗せてノリノリで滑るフリーと、表現の幅広さをアピールできていて、良い選曲だなと思います。
 GP1戦目で表彰台に立ったことにより、初めてのファイナル進出も見えてきましたから、次の試合もコリヤダ選手らしい演技に期待ですね。


 4位はウズベキスタンの実力者ミーシャ・ジー選手です。

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 SPは「アヴェ・マリア」。まずは得点源の3アクセルをこらえながらもしっかり下りると、続く3+3もクリーンに着氷。後半の3フリップも問題なく成功させると、神聖で清廉な世界観を全身で余すことなく表現し、自己ベストとなる85.02点で5位につけます。
 フリーは「タイスの瞑想曲」。冒頭は得点源の3アクセル+1ループ+3サルコウを完璧に決めて加点1の評価。さらに単独の3アクセル、3フリップと美しいジャンプを続けます。後半は3+3から入り、3ルッツ、3ループ、2アクセル+2トゥループ、2アクセルと全てスムーズにクリーンに着氷。穏やかで静謐なプログラムの流れを途切れさせることなく演じ切り、フィニッシュでは観客から万雷の拍手を浴びました。得点は170.31点とこちらも自己ベストをマークし、フリー4位、総合4位と一つ順位を上げ、自身GP最高位タイとなりました。
 昨シーズンは世界選手権をもって現役引退することを発表し、その最後の大会でパーソナルベストとなる最高の演技を見せてくれたジー選手ですが、その前言を撤回し今季も現役を続行、そして9月のオータムクラシックインターナショナル、今大会と2試合続けてパーソナルベストを更新し、引退しなくて良かったと一ファンとしてはつくづく思いますね。プログラム自体ももちろんジー選手自身の振り付けで相変わらず素晴らしく、今の時点でもこれだけ美しいのにシーズン終盤になったらどうなるだろうかと今から楽しみに感じます。かつてのジー選手といえば選曲も個性的なものが多く個性派スケーターという位置付けでしたが、近年はわりと正統派のクラシック曲が多く、ただその中でもジー選手らしい所作や振り付け、間合いの取り方は変わらずにあって、むしろ誰もが知るような定番の音楽で滑るからこそ、ほかのスケーターとの違いも際立つのかなという気もしました。この好調をうまくキープして、次の試合にも繋げていってほしいと思います。


 5位はジョージアのモリス・クヴィテラシヴィリ選手です。

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 SPは「フィーリング・グッド」。冒頭の3アクセルを決めて好スタートを切ると、4サルコウ+2トゥループも確実に着氷。しかし後半の4トゥループでは転倒してしまいます。それでもステップシークエンスやスピンは目立った取りこぼしなくこなし、自己ベストの80.67点で8位発進となります。
 フリーは「イマジン・ドラゴンズ・メドレー」。まずはショートでも決めた3アクセルを完璧に下りて2.14点の高い加点を得ます。さらに4サルコウ、4トゥループ+3トゥループとクリーンな跳躍を披露。2本目の4トゥループは着氷が乱れますが、3+2、3ループは成功。終盤のジャンプは若干乱れる場面がありましたが最小限の減点にとどめ、演技を終えたクヴィテラシヴィリ選手は満面に笑みを浮かべました。得点はこちらも自己ベストの169.59点でフリー5位、総合5位と大きくジャンプアップしました。
 日本の田中刑事選手の辞退により代役での出場というチャンスが回ってきたクヴィテラシヴィリ選手。準備期間の短い中でしたが、普段モスクワで練習しているクヴィテラシヴィリ選手にとっては比較的調整もしやすく、いろんな好条件が重なってこの好演技に繋がったのかなと思います。ショート、フリーともにミスはありましたが、それを補って余るほどの決まったジャンプの質の高さ、ステップシークエンスやスピンの確実性、演技全体の端正さが印象に残りましたね。年齢的には22歳ということですごく若いというわけではありませんが、男子選手としてはまだまだ伸びる可能性の高い年齢でもあり、今後が楽しみな選手だなと感じます。


 6位はロシアの新星ドミトリー・アリエフ選手です。

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 SPは「ワルツ 「仮面舞踏会」より」。冒頭は4ルッツも予定していましたが、変更して3ルッツ+3トゥループにし確実に加点の付く出来にまとめます。続く4トゥループは完璧に成功。さらに後半の3アクセルもクリーンに着氷と全てのジャンプを綺麗に下ります。スピン、ステップシークエンスもノーミスでクリアすると、「仮面舞踏会」の中でも最も知られる「ワルツ」の華麗な旋律に乗せて気品溢れる滑りを見せ、自己ベストを約5点上回る88.77点で3位と好発進します。
 フリーは「To Build a Home」。まずはショートでは回避した4ルッツ、これをしっかり片足で下りて成功させたかに見えましたがアンダーローテーションということで減点を受けます。続く3フリップ、4トゥループ+3トゥループは問題なく成功。後半に入り最初のジャンプは2本目の4トゥループでしたが、これはアンダーローテーションの上に転倒。次いで3アクセルでも転倒してしまいます。3アクセル+1ループ+3サルコウは決めましたが、2本目の3アクセルはアンダーローテーションで転倒と後半に来て転倒が重なります。最後の3ルッツは下りましたが、最後のスピンの回転数が足りず無得点になってしまうミスもあり、150.84点でフリー8位、総合6位と表彰台を逃しました。
 昨季のジュニアグランプリファイナル覇者で世界ジュニア選手権銀メダリストのアリエフ選手。鳴り物入りでのシニアデビュー戦でしたが、全てのエレメンツをクリーンにまとめたショートはプログラムの高貴な雰囲気とアリエフ選手の風貌とが実によくマッチしたこともあって、シニアの先輩たちの中でも全く見劣りせずJGPファイナルチャンピオンの名にふさわしい演技でした。一方のフリーは中盤の4トゥループで転倒したところからリズムが狂ってしまったのかガタガタと崩れてしまいました。昨季は4トゥループ1本のみのジャンプ構成だったのが、一気に4回転3本ということでまだ体になじんでないのかなという気がしましたね。ただ、技術面でも表現面でも才能の片鱗は存分に感じさせられましたし、シニア1年目だからこそいろんなチャレンジができるという面もあるので、これからも臆することなくどんどん攻めていってほしいと思いますね。



 ここからはアイスダンスです。

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 優勝はアメリカのマイア・シブタニ&アレックス・シブタニ組です。SDは「マンボNo.5/チェリー・ピンク・チャチャ/Mumbo jumbo/マンボNo.8」。非接触ステップシークエンスがレベル3になった以外は全てレベル4という完璧と言ってよい演技で自己ベストに0.67点と迫る高得点で圧巻の首位発進となります。フリーはコールドプレイの「パラダイス」を使用したプログラムで、こちらもステップ以外は全てレベル4というシーズン序盤とは思えない圧倒的な演技でトップに立ち、他を全く寄せつけることなくGP5個目の金メダルを手にしました。
 昨季はGP2連勝でファイナル銅メダル、世界選手権も銅メダルと最初から最後までライバルたちに付け入る隙を与えずシーズンをやり切ったシブタニ兄妹。今季もさっそく初戦から圧勝で、オリンピックの表彰台へ向けて改めて揺るぎない技術とメンタルの強さを知らしめましたね。このカップルに関しては本当に何も心配するところはないですし、兄妹ならではの圧倒的な安心感を感じさせる演技というのは他のカップルにはない魅力ですから、怪我にだけは気をつけてこのまま前進していってほしいですね。ロステレコム杯優勝、おめでとうございました。
 2位は地元ロシアのエカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロビエフ組です。SDは「Latin Lover/Dance/Quand je vois tes yeux」。ほぼノーミスの隙の無い演技で自己ベストの76.33点をマーク、シブタニ兄妹と1点もない僅差で2位と好位置につけます。FDは「オブリヴィオン/Beethoven's five Secrets」。演技前半は無難にエレメンツをまとめましたが、中盤のコンビネーションスピンでバランスを崩し充分な回転数を満たせずレベル2になった上にGOEでも減点を受けます。その後はミスを引きずらず滑り切りましたが、スピンのミスが響き108.41点でフリー2位、総合2位で、得点的にもシブタニ兄妹に引き離されてしまいました。
 ミスらしいミスはフリーのスピンの失敗だけで、ほかは申し分ない出来だったのでもったいなかったですね。ただ、GP初戦で180点台を超えたのはボブロワ&ソロビエフ組としては初めてですし、そういった意味では好スタートと言えるので、次戦では今回のような凡ミスを犯すことはないと思いますから、自己ベスト更新にも期待ですね。
 3位は同じくロシアのアレクサンドラ・ステパノワ&イワン・ブキン組です。SDは「Espérame en el Cielo/L'Ombelico Del Mondo/シャンデリア(Dj Maksy Rumba Remix)/Samba Do Brasil」で、目立ったミスなく演技をまとめ自己ベストに0.77点と迫る得点で3位につけます。フリーは「ある愛の詩/Love's Dream/愛の夢第3番」。ステップ以外は全てレベル4というクオリティーの高い滑りで自己ベストを2.4点更新。トータルでも自己ベストを2点近く上回り、GP4個目のメダルを獲得しました。
 ショート、フリーともに安定した演技で確実に成長を感じさせる姿でしたね。ただ、本当の勝負となるのは次戦で、ステパノワ&ブキン組はGPに参戦して以来2試合ともで表彰台に立ったことはないので、次のフランス大会で3位になるか4位になるかで、このカップルの今季の行方も大きく変わってくるんじゃないかなという気がしますね。



 ロステレコム杯2017、男子&アイスダンスの記事は以上です。男子は世界王者の羽生選手が優勝を逃し、成長株のチェン選手が初優勝をさらったということで、波乱と言えば波乱でしたが、羽生選手のGP初戦2位は例年どおりと言えば例年どおりなので、最終的には予想の範囲内に収まったかなという結果でしたね。メダリスト以外で最も印象的だったのはジー選手で、引退の意志を翻して現役続行を決めた気持ちというのが演技にも表れていたような気がしましたし、4回転戦争真っ只中の中でも我が道を行く姿はある意味で誰よりも輝いているような気がしました。その下の方ではアリエフ選手やラトビアのデニス・ヴァシリエフス選手といった10代の若手もミスがありつつも自分の色を出した演技を披露し、非常に心に残りました。
 一方、アイスダンスも特に波乱らしい波乱はありませんでしたが、パーソナルベストではステパノワ&ブキン組を上回るカナダのパイパー・ギレス&ポール・ポワリエ組が得点を伸ばし切れず4位に終わり、次戦に向けて不安が残る内容、結果だったかなと思います。
 さて、次の記事では女子とペアの結果、内容についてお伝えします。


:男子メダリスト3選手のスリーショット画像、チェン選手の画像、羽生選手のフリーの画像、コリヤダ選手の画像、ジー選手の画像、アリエフ選手の画像、アイスダンスメダリスト3組の画像は、スポーツ情報サイト「スポーツナビ」のフィギュアスケートページから、羽生選手のSPの画像、クヴィテラシヴィリ選手の画像は、マルチメディアサイト「Newscom」から引用させていただきました。

【ブログ内関連記事】
ロステレコム杯2017・女子&ペア―エフゲニア・メドベデワ選手、シーズンベストで優勝 2017年10月28日

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# by hitsujigusa | 2017-10-25 18:28 | フィギュアスケート(大会関連) | Trackback | Comments(0)