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 ヘルシンキで行われた世界選手権2017。この記事では女子のフリーについてまとめていきます。なお、女子のショートプログラムについてはこちらをご覧ください。
 女子を2年連続で制したのはロシアのエフゲニア・メドベデワ選手。フリーとトータルの世界歴代最高を更新する会心の演技で2度目の栄冠をつかみました。そして、2位はカナダ女王のケイトリン・オズモンド選手、3位もカナダのガブリエル・デールマン選手とカナダ勢が続きました。
 一方、ペアは中国の隋文静(スイ・ウェンジン)&韓聰(ハン・ツォン)組が初優勝を果たしています。

ISU World Figure Skating Championships 2017 この大会の詳しい結果、各選手の採点表が見られます。

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 金メダルを獲得したのはディフェンディング・チャンピオンのエフゲニア・メドベデワ選手です。

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 冒頭は大技3フリップ+3トゥループ、これを片手を上げて跳びショート同様に完璧に成功させると、続く3ルッツも片手を上げた空中姿勢で高い加点を獲得。中盤のステップシークエンスでは9人のジャッジのうち8人が最高の加点3を与えるという高評価。後半に入っても勢いは全く衰えず、3ループ、3フリップ、2アクセルからの3連続コンビネーションと相次いで成功。そして後半の鍵となる3サルコウ+3トゥループもパーフェクトに着氷。最後の2アクセルも難なくこなすと、ストーリー性豊かなプログラムを最後まで情熱的に演じ切りました。得点は154.40点と自身が持つ世界最高を塗り替え、トータルでも世界最高の233.41点をマークし、圧倒的な大差で2連覇を達成しました。
 メドベデワ選手が連覇するであろうという大会前の予想どおりの展開となったわけですが、多くの人々から予想されていること、つまり期待されていることをそのとおりに成し遂げることほど困難なことはありません。それがなぜメドベデワ選手にはあんなにもさらりといとも簡単にこなせてしまうのか。もちろん日々の練習、努力の賜物であることは間違いありませんが、たとえば10回中1回しか失敗しない選手がいるとして、その1回を練習でするか、本番でするかとでは全く違うもの。メドベデワ選手には試合での並々ならぬ集中力だったり、氷に乗っている時と乗っていない時のメンタルコントロールの違いだったり、完璧を求められるところで完璧を貫き通し、勝つべきところで勝つために必要な何かが備わっているような気がします。
 オリンピックまでは1年を切っていますが、メドベデワ選手がこのまま独走するのか、それを阻む選手が出てくるのか、それはまだわかりません。彼女自身も連覇を達成したからといって微塵も油断はしないでしょうし、来季はさらに自分自身を高めてくるのではないかと思います。今から来季が楽しみですね。世界選手権2連覇、おめでとうございました。


 銀メダルを手にしたのはカナダのベテラン、ケイトリン・オズモンド選手です。

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 まずは得点源の3フリップ+3トゥループを高い跳躍と大きな幅で跳び切って1.4点の加点を得ると、続く2アクセル+3トゥループはセカンドジャンプの着氷でわずかに乱れますがこらえて最小限のミスに抑えます。直後の3ルッツは問題なく下りて上々の前半とします。今季課題となっている後半、最初のジャンプは3ループでしたがパンクして2回転に。しかし次の3フリップはパーフェクトに成功させると、3サルコウ、2+2+2と次々クリーンに着氷。終盤のステップシークエンスではレベルこそ3でしたが、スピード感のあるエネルギッシュな滑りで観客を魅了。演技を終えたオズモンド選手は表情に達成感を漂わせました。得点は自己ベストの142.15点、トータル218.13点で2位となりました。
 フリーの特に後半で崩れるパターンが今季は多かったオズモンド選手。今大会も後半最初の3ループが失敗となっていつもの負のスパイラルに陥ってしまうのかという思いがよぎりましたが、全く引きずることなく演技を立て直しました。今シーズン経験してきた様々な失敗も、昨季までの怪我で苦しんだ日々も、全てがオズモンド選手の肥料となってこの日に繋がったのかなと思いますし、キス&クライでの溢れんばかりの笑顔からいろんな感情が伝わってきて見ているこちらも思わず感慨深くなりましたね。
 今シーズンをステップの1年として、オリンピックが控える来季はさらに飛躍し、オズモンド選手の笑顔が輝くことを願っています。


 3位となったのはこちらもカナダのガブリエル・デールマン選手です。

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 冒頭はショートで極めて高い評価を得た3トゥループ+3トゥループ、これをまたもや完璧に成功させてショートと同じく2.1点の加点を得ます。続く3ルッツ、3フリップも完璧に着氷。後半に入ってもジャンプを全て予定どおりに下り、最後の2アクセルのランディングが多少乱れたほかはミスらしいミスなく滑り切り、フィニッシュしたデールマン選手は歓喜を爆発させました。得点は自己ベストを一気に12点以上更新する141.33点でフリーも3位、総合3位で初めての銅メダルを手にしました。
 今シーズンはぐっと安定感が増して存在感を強めていたデールマン選手ですが、まさか一気に世界の表彰台にまで到達するとは素晴らしい演技を見せた四大陸の後でさえ予想もしませんでした。以前と何が変わったのか、きっかけとなるような出来事があったのかどうかはわかりませんが、何よりもコツコツと積み上げた成果がこの大舞台で結実したということなのでしょうね。
 トップスピードのまま跳び上がってその勢いを殺すことなく下りてくるデールマン選手のジャンプは、見ている方も胸がスッとするような痛快で気持ちの良いジャンプですし、年々磨かれているスケーティングから繰り出される演技面も明らかな成長を感じさせて、日本勢にとってはまた一人恐ろしい選手が覚醒してしまったなという感じですね。世界のメダリストとなったデールマン選手が来シーズンどんな姿を見せてくれるのか、今まで以上にプレッシャーがかかり真価が問われるシーズンになりそうですね。


 4位はアメリカのチャンピオン、カレン・チェン選手です。

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 まずは大技3ルッツ+3トゥループをしっかり回り切って下り1.2点の加点を獲得。続けて3フリップも成功させ最高の形でスタートを切ります。後半に5つのジャンプを固め、最初の2アクセル+1ループ+3サルコウを美しい流れで成功。3ループと3サルコウ+2トゥループもクリーンに下りて波に乗るかに見えましたが、続く3ルッツは回転不足で転倒します。最後の2アクセルも着氷が乱れますが、最後は柔軟性を活かしたしなやかなスパイラルを含むコレオシークエンス、回転速度と美しいポジションが特徴的なレイバックスピンで締めくくり、チェン選手は苦笑いを浮かべました。しかし得点は自己ベストを8点以上更新する129.31点をマークし、総合4位と初めての世界選手権で好成績を収めました。
 終盤でミスが重なってしまったのはもったいなかったですが、そのこともほとんど気にならないくらい演技全体の勢いや雰囲気の良さが印象に残りましたね。今季はショートもフリーもチェン選手の年齢からすると少し背伸びしているのかなという選曲でしたが、それが見事にピタリとハマり彼女の新たな魅力を引き出していて、プログラムの成功とも言えそうです。もちろんそれ以上にチェン選手自身のメンタル面の成長もうかがえて、全米女王として初めて臨んだ四大陸で12位に沈んでから短期間でまるで別人のように仕上げてきたのを見ると、四大陸での失敗があったからこそ一皮剥けて選手としても一段レベルを上げられたのかなと思います。
 アメリカの女子は本当に層が厚いのでチェン選手にとってもまだまだ難しい局面が続くでしょうが、この経験を活かして来季も頑張ってほしいですね。


 5位となったのは日本の新星、三原舞依選手です。

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 まずは得点源の3ルッツ+3トゥループ、これをいつもどおりの軽やかさで成功させて加点1.3を獲得すると、続く3フリップ、2アクセルも危なげなく着氷。後半に入るとますます勢いを増し、2アクセル+3トゥループ、3+2+2と重要なコンビネーションジャンプを相次いで成功。終盤の2つの3回転ジャンプもクリーンにまとめ、フィニッシュした三原選手はガッツポーズで喜びを表しました。得点はパーソナルベストの138.29点でフリー4位、総合5位とショートの15位から大幅に順位を上げました。
 SPは予想外のミスで思いがけず下位に沈んだ三原選手でしたが、元々練習は絶好調だったのでフリーは本来の姿がようやく見られたという感じでしたね。三原選手の今シーズンを振り返ると、まず9月のネーベルホルン杯での優勝から始まって、GPスケートアメリカでの3位、全日本での3位、そして四大陸では日本女子史上4人目の200点超えでの優勝と順調そのもののシーズンを送ってきました。最後にまさかの落とし穴があったわけですが、それさえも自分の力で跳ね除けてさらなる歓喜をつかんだのは素晴らしいとしか言いようがなく、シニア1年目でこの活躍は称賛しかないですね。
 オリンピック出場を目指す来季は今季以上に厳しい戦いを強いられるでしょうが、「滑れる幸せ」を感じながら演じた今回のフリーのように、自身の原点、初心を忘れず三原選手らしさを貫いてほしいなと思います。


 6位に入ったのは元世界女王、イタリアのカロリーナ・コストナー選手です。

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 最初のジャンプは得点源の3トゥループ+3トゥループでしたが、着氷で若干乱れて減点を受けます。続く3フリップ、3ループはクリーンに成功させすぐに立て直します。中盤のステップシークエンスは加点1.7点の高評価で勢いに乗って後半に向かいましたが、3ループからの連続ジャンプは1+2に、2アクセル+1ループ+3サルコウは最後のジャンプが2回転にとミスが重なります。その後は目立ったミスなく深遠な世界観のプログラムを演じ切り130.05点でフリー5位、トータル5位とショートから順位を上げました。
 ショートもフリーも大きくリズムを乱すというようなことはありませんでしたが、多少ブランクの影響もあったのか細かなジャンプのズレを完全には修正し切れなかったのかなという印象を受けます。ただ、ミスがある中でも演技構成点では9点台が普通に出る選手なので、来シーズンもやはり怖い存在だなと思います。今季は復帰戦となった12月のゴールデンスピンからしっかりとした練習の跡というのがうかがえましたし、復帰シーズンだからと焦ったり気負ったりする感じもなくほどよい余裕を漂わせた佇まいで、ベテランならではの強みを感じさせられました。来シーズンはどんなプログラムでどんな演技を見せてくれるのか楽しみにしたいと思います。



 さて、前編はここまで。残りの女子選手とペアについては後編に続きますので、しばらくお待ちください。


:女子メダリスト3選手のスリーショット写真はマルチメディアサイト「Newscom」から、それ以外の写真は全てスポーツ情報サイト「スポーツナビ」のフィギュアスケートページから引用させていただきました。

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# by hitsujigusa | 2017-04-03 01:55 | フィギュアスケート(大会関連) | Trackback | Comments(0)

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※2017年4月3日、羽生選手の演技について、一部記述を訂正しました。

 3月29日から始まった世界選手権2017。競技が順調に進捗していますが、この記事では男子のショートプログラムを取り上げます。
 1位に立ったのは世界選手権2連覇中のハビエル・フェルナンデス選手。パーソナルベスト更新&世界歴代2位の驚異的なハイスコアで3連覇に向けてこれ以上ない滑り出しとなりました。そして2位につけたのは日本の宇野昌磨選手。こちらも自己ベストを更新し世界歴代3位のスコアです。3位は元世界王者のパトリック・チャン選手でこちらもまた自己ベストを更新しています。

ISU World Figure Skating Championships 2017 この大会の詳しい結果、各選手の採点表が見られます。

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 圧巻の首位発進を果たしたのはスペインのハビエル・フェルナンデス選手です。

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 まずは4トゥループ+3トゥループから、これを完璧に決めて2.86点という極めて高い加点を得ると、続く4サルコウも非の打ちどころのないクリーンさでこちらも2.86の加点。後半の3アクセルも全く危なげなく満点となる加点3を獲得。スピン、ステップシークエンスも全てレベル4というパーフェクトな演技で、世界歴代2位となる109.05点を叩き出し1位となりました。
 とにもかくにも完全無欠としか言いようのない素晴らしい演技でしたね。ジャンプを始めとした技術点はもちろんですが、それ以上に2シーズン滑り込んでいる「マラゲーニャ」だからこその隅々まで計算された過不足のない動きや所作が本当に美しく、まさに芸術の域まで極めたプログラムになったと思います。そして改めて感じたのはこの大舞台にきっちり最高の状態を持ってこられるフェルナンデス選手の強さ。やはり昨年、一昨年と優勝しているという成功体験が圧倒的な自信と余裕に繋がっていて、彼のメンタルを乱すものは何もないという感じがします。フリーもこの調子でやってのけてしまうのではないかと感じますし、今までどおりにやれば大丈夫という自分自身に対する信頼感がフェルナンデス選手の姿からヒシヒシと伝わってきますね。


 2位となったのは全日本王者の宇野昌磨選手です。

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 冒頭は代名詞の4フリップを着氷でこらえながらも大きなミスにはせずきっちり加点も稼ぎます。続く4トゥループ+3トゥループはクリーンに成功。後半の3アクセルも難しい入り方とランディングでパーフェクトにこなして2.29点の加点。スピン、ステップシークエンスも取りこぼしなく丁寧に実施し、フィニッシュした宇野選手は力強く拳を天に突き上げました。得点はパーソナルベストを4点以上更新する104.86点で2位と好発進しました。
 ジャンプに関してはわずかにこらえる場面があり決して非の打ちどころのない出来ではなかったのですが、転倒やパンクといった大きなミスにはしない安定感というのはさすがでしたね。さらに際立っていたのは表現面で、音楽の緩急に合わせた滑りのメリハリだったり、音一つ一つにピッタリと合った動きというのが随所に見られて、宇野選手といえばとかく最近はジャンプが注目されがちですが、それ以上にこの1年での表現面での成長、進化を強く感じました。
 昨年は涙に暮れたフリー。今シーズンは満面の笑みで終われることを心から祈っています。


 3位にはカナダのベテラン、パトリック・チャン選手が入りました。

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 冒頭は得点源となる4トゥループ+3トゥループ、これを無駄な力なくスムーズに跳び切って加点2.43の高評価。続く苦手の3アクセルも問題なく決めて2点の加点と最高の前半にします。そして後半は得意の3ルッツを難なく成功。終盤のスピン1つではチャン選手にしては珍しくレベル4を取り逃しましたが、全体的にはほぼノーミスでまとめ、安堵したように穏やかに破顔しました。得点は自己ベストとなる102.13点で3位と好位置につけました。
 最初から最後まで途切れることのない優雅なスケーティングと洗練された動き、音楽との一体感がいかんなく発揮されたチャン選手らしい演技でしたね。かつて世界選手権を3連覇したチャン選手といえども、ほんの少しのミスでも優勝争いどころかメダル争いから脱落しかねないという現状の中で、そうしたギラギラと燃えたぎるような熾烈な競争というのを忘れさせるようなアーティスティックなプログラムであり演技だったと思います。フリーは4回転の種類や数の少ないチャン選手にとってはショート以上に厳しい戦いとなりますが、チャン選手にしかできない演技を楽しみにしています。


 4位となったのは昨年の銅メダリスト、中国の金博洋(ジン・ボーヤン)選手です。

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 冒頭は代名詞となっている4ルッツ+3トゥループの連続ジャンプ、これを回り切った上で綺麗に着氷して加点2を得ます。スピンを挟んで中盤の3アクセルも問題なし。直後の4トゥループもクリーンに下りると、最後は「スパイダーマン」のアップテンポなリズムに乗せた躍動感たっぷりのステップで観客を大いに沸かせました。得点は自己ベストをわずかに更新し98.64点で4位となりました。
 シーズン序盤は昨季と比べると得意のジャンプに安定感を欠き、バラつきが多かった金選手ですが、シーズンが進むにつれて徐々に調子を取り戻ししっかりとこの大会にピークを合わせてきましたね。今季はジャンプを成功させても出来栄えの面で綺麗ではないジャンプが目立っていたのですが、このSPのジャンプは全て申し分ない出来で、ようやく昨季のイケイケだった時の金選手の姿に戻ったなという感じがしました。昨年はSP5位からフリー3位と追い上げての銅メダルでしたから、今年もほぼ同じ状況ということでフリーは思い切った演技ができるのではないでしょうか。


 5位は昨年の銀メダリスト、日本の羽生結弦選手です。

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 冒頭は大技4ループを完璧な回転と流れで着氷し2.43点の加点。続いて4サルコウからのコンビネーションでしたが、4サルコウの着氷で片膝をつくミス。急遽2トゥループをつけてリカバリーしたものの、膝をついたことによって2トゥループは認められず単独ジャンプの扱いとなります。後半の3アクセルはいつもどおりの安定感で難なく跳び切り、ステップシークエンス、スピンも全てレベル4を揃えましたが、フィニッシュした羽生選手は顔をしかめました。得点は規定となっているコンビネーションジャンプが入らなかったことに加え、演技開始が遅れたことによる減点1もあり、98.39点と伸び切らず5位にとどまりました。
 4ループがあまりにも完璧だった分、4サルコウのミスが残念で惜しまれます。4サルコウ自体は軸も真っすぐでそんなに悪くなかったように思うのですが、微妙に体重の乗っかるところが後ろに偏ったためバランスを崩してしまいましたね。また、演技開始の遅れという珍しいミスに関しては、グループの1番滑走だった羽生選手には名前をコールされてから1分の準備時間が与えられていたわけですが、羽生選手はグループの最初に滑るということがあまりないので、1分という時間をギリギリまで使おうとして余裕を持ちすぎてしまったのかなと想像します。(以前はグループの1番滑走者は1分の準備時間がありましたが、現在は全ての選手が30秒となっています。)
 フリーでの逆転優勝ということを考えると、トップまで約10点という点差は大技の多いジャンプ構成を鑑みると逆転可能な点差と言いたいところですが、追いかける相手がフェルナンデス選手ですから彼がミスを連発するというのは想像しにくいので、さまざまな条件が重ならないとひっくり返すのは難しいのではないかと思います。ただ、追いかける立場になった時の羽生選手の強さは誰もが知るところですので、一体どんな爆発的な演技を見せてくれるのか期待したいですね。


 6位は全米王者のネイサン・チェン選手です。

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 冒頭の大技4ルッツ+3トゥループはファーストジャンプの着氷で若干こらえながらもうまくセカンドジャンプに繋げてクリーンな成功とします。続く4フリップも着氷で踏ん張ってノーミス。後半に入り課題の3アクセルは回転は十分だったものの着氷でこらえきれず転倒。スピンやステップシークエンスも多少取りこぼしがあり、97.33点での6位となりました。
 今季は怖いもの知らずの無敵さで突き進んできたチェン選手ですが、世界選手権というのはやはり今までの大会とは雰囲気が違ったのか、演技冒頭から動きに硬さが目立ちましたね。元々苦手な3アクセルも最近は安定感が増していたのですが、今回は練習からミスが多かったとのことで力んでしまったのかもしれません。しかしチェン選手は世界最高レベルの高難度プログラムを用意していますから、まだまだ表彰台までは挽回可能。ショートからの気持ちの切り替えが鍵になってきそうですね。


 7位はロシアチャンピオンのミハイル・コリヤダ選手です。

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 まずは得点源の4トゥループ+3トゥループ、これをクリーンに下りると、続く3アクセルもきっちりと成功させます。後半の3ルッツも全く問題なく、スピンは全てレベル4とジャンプ以外もコンスタントにまとめ、自己ベストを3点上回る93.28点で7位に入りました。
 最終グループの前の第5グループの1番滑走として登場したコリヤダ選手。彼がノーミスの演技を披露したことでその後のノーミス連発の流れが作り出されたような気がしますね。ジャンプが安定していたことはもちろんですが、そのほかのスピンやステップでもおおむね高いGOE加点がついていて、ジャンプ以外のエレメンツでも点を稼げるのがコリヤダ選手の武器ですね。


 8位はアメリカの実力者ジェイソン・ブラウン選手。

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 上位に入った選手の中では唯一4回転を組み込まず臨んだブラウン選手。まずは得点源の3アクセルをパーフェクトに決めて加点2を獲得します。さらに3フリップ+3トゥループもクリーンに成功。後半の3ルッツも難なく下り、ステップシークエンス、スピンでは全てレベル4で揃え、さらに全て加点1以上というクオリティーの高さを見せつけ、これまでのパーソナルベストを一気に6点以上も更新する93.10点で8位と好位置につけました。
 最終グループの最終滑走者として演技に臨んだブラウン選手。直前に滑った選手たちが皆4回転をバンバン跳んでみせる中、4回転を1本も跳ばずに観客を自分のプログラムの世界に引き込み、90点超えというハイスコアを叩き出した彼もまた、ある意味で異次元さを示しました。4回転が全てではないというのを改めて強く印象づける演技でしたが、一方でジャンプ、スピン、フットワーク、つなぎなど全ての面において高い質を誇るブラウン選手だからこそ、4回転なしでも4回転ジャンパーだらけの猛者たちと同レベルで戦えるのだということも感じさせられましたね。フリーでは4回転に挑むのか挑まないのかはわかりませんが、どちらにしてもこのショート同様、ブラウン選手にしか表現できない世界を見せてほしいと思います。


 日本の田中刑事選手は22位となりました。

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 冒頭は大技の4サルコウからでしたが、わずかに回転が足りず転倒してしまいます。続く3アクセルは確実に成功。レベル4のスピンを2つ挟んだ後半、3+3はセカンドジャンプの着氷でバランスを崩します。2つのジャンプミスが響き、得点は73.45点で22位と出遅れました。
 練習では好調だったという田中選手ですが、演技が始まった瞬間に緊張が襲ってきたとのことで独特の雰囲気に飲まれてしまったのかなと思いますね。上位24名によるフリー進出もギリギリという順位となってしまいましたが、フリー次第でまだまだ順位を上げられますから、フリーは田中選手らしい躍動感あふれる滑りでショートの悔しさを晴らしてほしいと思います。



 さて、男子SPの記事は以上です。それにしても90点以上が9人、100点以上が3人という信じられないようなハイレベルな争いになりましたね。予想されていたことではありますが、実際にその数字を目の前にすると愕然とします。一体フリーでは200点超えが何人、さらにはトータル300点超えが何人になるのか、想像するとちょっと怖くさえなります。男子フリーは4月1日、日本時間の16:50からです。


:男子SP上位3選手のスリーショット写真は、スケート情報サイト「icenetwork」の公式インスタグラムから、フェルナンデス選手の写真、金選手の写真、コリヤダ選手の写真、ブラウン選手の写真、田中選手の写真は、マルチメディアサイト「Newscom」から、宇野選手の写真、チャン選手の写真、羽生選手の写真、チェン選手の写真は、スポーツ情報サイト「スポーツナビ」のフィギュアスケートページから引用させていただきました。

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# by hitsujigusa | 2017-03-31 17:12 | フィギュアスケート(大会関連) | Trackback | Comments(0)

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 世界選手権2017が開幕しました。今年の開催地はフィンランドの首都ヘルシンキ。今年はオリンピックの国別出場枠を決める特別な年でもあり、例年以上の熾烈な争いが予想されます。
 そんな中先陣を切って始まったのが女子ショートプログラム。そのトップに立ったのはディフェンディング・チャンピオンのエフゲニア・メドベデワ選手。いつもどおりの揺るぎない演技で連覇に向けて好スタートを切りました。そして2位にカナダ女王のケイトリン・オズモンド選手、3位にカナダ選手権2位のガブリエル・デールマン選手が入り、久しぶりの3枠獲得を目指すカナダ勢が最高の位置につけました。

ISU World Figure Skating Championships 2017 この大会の詳しい結果、各選手の採点表が見られます。

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 堂々の1位発進となったのはロシアのエフゲニア・メドベデワ選手です。

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 前半はまずスピンとステップシークエンスのみのおなじみの構成を丁寧かつ華麗に披露しきっちりレベル4を揃えると、後半はまず得点源の3フリップ+3トゥループをファーストジャンプで片手を、セカンドジャンプで両手を上げた新しい形でこなし1.8点の高い加点を獲得。その後の3ループ、2アクセルも難なくクリアし、最後の2つのスピンもレベル4と全く危なげなく演技を締めくくりました。自身が持つ世界最高得点更新も期待されましたが、惜しくも届かず79・01点。しかし断トツのハイスコアで首位の座を手中に収めました。
 昨シーズンに引き続き、今シーズンも快進撃続行中のメドベデワ選手。その相変わらずの安定感を100%発揮したショートでしたね。いよいよ女子初の80点台到達なるかの期待も募る内容でしたが、残念ながらそこまでは至らず。GPファイナルで出した世界最高の79.21点の時と比較すると若干技術点が低くなっていて、しかしそう遠からず80点には到達するであろうという予感を漂わせる今回の演技でした。フリーに向けても視界良好で、よっぽどのことがない限り連覇は間違いないでしょうから、女子では2000、2001年のミシェル・クワンさん以来となる快挙を楽しみにしたいですね。


 2位につけたのはカナダの実力者ケイトリン・オズモンド選手。

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 演技冒頭は得点源の3ルッツ+3トゥループから、これを猛烈なスピードとそこから繰り出される高さと幅で完璧に跳び切って1.8点の加点を得ます。さらに続く3ルッツもクリーンに下りて1.4点の加点。後半の2アクセルも問題なく、スピン、ステップシークエンスは全てレベル4。演技を終えたオズモンド選手は満面に笑みを浮かべました。得点はパーソナルベストの75.98点で2位と好発進しました。
 今季はこのショート「パリの空の下/ミロール」で抜群の安定感を見せているオズモンド選手。今回もシーズン前半からの好調を維持しさらにブラッシュアップした滑りでまさにキャリアベストのSP、名実ともに彼女の代表作となったと思います。だからこそ肝心なのはフリー。今季はショートで好発進を切ってフリーで崩れるというパターンが多いですが、その課題を最高峰の大会で克服するための練習をしてきていると思いますから、パーフェクトな「ラ・ボエーム」を期待したいですね。


 3位は同じくカナダのガブリエル・デールマン選手です。

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 まずは得点源の3トゥループ+3トゥループ、これを男子並みのスピードで入りから着氷までパーフェクトに下りてこの日最高の加点2.1点という高評価を得ます。後半の3ルッツ、2アクセルもクリーンに成功。ほかのエレメンツも目立った取りこぼしなくまとめ、フィニッシュしたデールマン選手は拳を握り締めて喜びを表しました。得点は72.19点と自己ベストの72.70点にわずかに及びませんでしたが、大台の70点台に乗せて3位と好位置につけました。
 元々ジャンパーとしてのポテンシャルの高さに定評はあったものの、その能力をコントロールし切れず乱れる場面が昨季までは多々見られたデールマン選手。ですが、今季はシーズン前半から安定した演技を続け、特にSPはフランス杯で自己ベストの72.70点を出して以降、カナダ選手権では75.04点、四大陸選手権では68.25点とハイスコアを連発しています。その自信と余裕が今回の滑り全体に表れていましたね。鍵となるフリー、ショートの位置を維持するためには130点台、さらには140点台というところが必要になってくると思いますが、現在のデールマン選手の自己ベスト(128.66点)を上回るくらいでないと4位以下につけている選手たちの追い上げを凌ぎきれないでしょうから、ショート同様の完璧な演技でぜひ初めての表彰台を射止めてほしいですね。


 4位となったのは昨年の銅メダリスト、ロシアのアンナ・ポゴリラヤ選手です。

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 冒頭は3ルッツ+3トゥループをクリーンに下りますが、余裕という意味ではギリギリだったためか加点はあまり伸びず。また、後半の3ループは着氷でよろめきかけますが片足で踏ん張って大きなミスにはせず。直後の2アクセルはきれいに決めます。スピン、ステップシークエンスは全てレベル4と本領を発揮しましたが、細かなジャンプミスが響いてシーズンベストからは3点ほど低い71.52点で4位となりました。
 ミスというほどのミスでもなかったのですが、それでも上位3人が本当に完璧だった分4位にとどまりました。とはいえ上位とは僅差なので、フリー次第でいくらでもひっくりかえせます。今シーズンのポゴリラヤ選手はショート、フリーともに安定していますので、十分にメダルは期待できそうですね。


 5位に入ったのは全米女王のカレン・チェン選手です。

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 まずは大技3ルッツ+3トゥループをしっかり回り切って着氷。終盤に組み込んだ3ループ、2アクセルもクリーンに決め、フィナーレは代名詞のレイバックスピンで会場をしっとりとした空気で包み込みました。得点は69.98点とこれまでの自己ベストを5点以上更新し、5位と好スタートを切りました。
 全米女王として初めて臨んだ四大陸では12位と力を出し切れずに終わったチェン選手。このショートはさらなるプレッシャーがかかったと思いますが、重圧をパワーに変えた見事な演技でしたね。ジャンプやスピンなど技術面での安定感はもちろんのこと、それ以上に表現面での成長が光った内容でした。その証拠に演技構成点では5項目中2項目で8点台という高評価で、昨季からイメージをガラリと変えたプログラム戦略が功を奏したのかなという気もしますね。フリーはチェン選手にとって契機となった今年1月の全米選手権のような演技が再現できれば、さらに順位を上げる可能性も大いにあると思うので楽しみですね。


 6位は昨年の世界ジュニア選手権銀メダリスト、ロシアのマリア・ソツコワ選手です。

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 冒頭は大技の3ルッツ+3トゥループを余裕を持って下りて1.2点の高い加点を獲得。続いてスピンとステップシークエンスでもレベル4に加え加点を積み重ね、後半2つのジャンプも成功。終盤のスピンもレベル4とそつなくまとめ上げ、69.76点で6位となりました。
 初出場とは思えない落ち着きを感じさせる演技でしたね。スコア的にも70点台に乗ってもいいのかなという印象でしたが、欧州選手権での自己ベスト72.17点の採点と比べると技術点、演技構成点ともに点数が落ちていて、これはソツコワ選手に限ったことではないのですが、今回は欧州選手権よりは少し抑えめの得点傾向なのかなと感じます。しかし十分メダル圏内なので、若手らしい思い切った演技を見せてほしいと思います。


 7位は昨年の銀メダリストでアメリカのベテラン、アシュリー・ワグナー選手です。

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 まずは得点源の3フリップ+3トゥループ、これを回転はギリギリだったものの回り切って着氷します。後半の3ループ、2アクセルは問題なく成功。スピンは全てレベル4を取りましたが、得意のステップシークエンスはレベル3にとどまるなどわずかながら取りこぼしもあり、69.04点で7位となりました。
 ほぼノーミスという内容でしたが惜しくもフリーの最終グループ入りを逃したワグナー選手。昨年のメダリストであるワグナー選手でも7位という全体的なレベルの高さ、質の高さを感じますね。それでもワグナー選手にとっては良い滑り出しとなったことは間違いないので、昨年もショート4位からフリー2位で追い上げたように、今年もこのポジションからの逆襲というのを期待したいですね。


 8位はイタリアの大ベテラン、カロリーナ・コストナー選手です。

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 冒頭は鍵となる3トゥループ+3トゥループ、これを高い跳躍と美しい流れでまとめ1.3点の加点。続いて3フリップでしたが、こちらは着氷で若干乱れて減点。さらに後半の2アクセルも微妙に踏ん張った着氷となり加点は得られず。また、珍しくフライングスピンの入りで失敗しレベル1になるミスもあり、66.33点で8位と伸び切りませんでした。
 1月の欧州選手権で3季ぶりに競技復帰しいきなり3位と華々しい復活劇を披露したコストナー選手。その結果によって一躍表彰台候補の一角に名乗りを挙げましたが、このSPではミスが散見され上位までは少し点差が開いてしまいました。ただ、演技構成点では全体の4位とやはり高く、あとは技術点次第という感じなので、フリーは欧州選手権時のようにまとめられれば一気にジャンプアップする可能性もあるんじゃないかなと思いますね。


 9位には昨年の世界ジュニア銅メダリスト、日本の樋口新葉選手が入りました。

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 出だしは得意の2アクセルをきっちり決めて落ち着いたスタート。中盤のステップシークエンスでレベル4に加え、加点1.4の高評価を得ると、後半は大技3ルッツ+3トゥループをクリーンに決めます。最後の3フリップはわずかにこらえてマイナス評価となりますが、ミスらしいミスなく滑り切った樋口選手は嬉しそうに破顔しました。得点は65.87点と自己ベストに近い得点で9位となりました。
 先月の四大陸は競技人生の中でも脳裏に焼き付いて離れないであろう悔しさの残る演技内容となり涙をこぼした樋口選手。そこから一からすべてを見直してきたという今大会は練習から好調ぶりをアピールしていましたが、その状態をそのまま出せたショートだったのではないかと思います。本当の意味での樋口選手の能力の全て、爆発力を出し尽くせた内容ではなかったと思いますが、四大陸のこともまだ記憶に新しい中で、それを払拭するという点においてはまずはこの初の大舞台でノーミスに近い演技ができたということは素晴らしかったですね。フリーもまだまだ緊張を強いられるでしょうが、樋口選手らしいのびやかでダイナミックな滑りを見せてほしいと思います。


 急遽出場が決まった本郷理華選手は12位となりました。

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 まずは単独の3フリップから、これは着氷でわずかにこらえつつも回転はしっかり回り切って下ります。後半に2つのジャンプ要素を固め、3トゥループ+3トゥループは大きな乱れなく下りたもののセカンドジャンプが回転不足の判定。次の2アクセルは難なくこなし、終盤のステップシークエンス、スピンはそれぞれレベル4かつ高い加点を稼ぎました。得点は62.55点で12位につけました。
 宮原知子選手の欠場により約1週間前に出場が決まった本郷選手。調整的にはかなり難しい状況だったと想像しますが、今のベストを尽くした素晴らしい演技でした。特にステップは個人的には今季一番の迫力を感じさせる滑りで本郷選手の強い気持ちが伝わってきました。フリーは自身の代表作となった「リバーダンス」。昨年の世界選手権では観客を大いに沸かせた名プログラムで再び会場を熱くしてくれることを願っています。


 四大陸女王の三原舞依選手は15位となりました。

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 冒頭は得点源の3ルッツ+3トゥループを完璧に決めて1.1点の加点を獲得。続く2つのスピンはレベル4で、後半の2アクセルもクリーンに成功。レイバックスピンとステップシークエンスも丁寧にこなし、最後は3フリップで締めくくりというところでしたが、タイミングが合わなかったのか回転が抜けて2回転になった上、着氷に失敗し転倒してしまいます。得点は伸びず59.59点で15位と出遅れました。
 今シーズンは怖いもの知らずの強さで痛快なまでに思い切りの良い演技を続けていた三原選手でしたが、最後の最後にまさかが待っていましたね。ですが、コンディション自体は好調そのもののようですし、その中でのこの失敗というのは魔物に足をすくわれたとでも言うべきアクシデント的なものだと思うので、フリーはショートのことはスパッと忘れていつもの三原選手の平常心を取り戻して臨んでほしいなと思いますね。メンタル面の課題さえクリアできれば、15位などという成績で終わる選手ではないことは今季の成績が証明していますから、今までの練習や試合で積み重ねてきたものを信じて頑張ってほしいと思います。



 女子SPは以上です。メドベデワ選手の首位発進は予想どおりでしたが、2、3位にカナダ勢が続いたのは少し意外でした。しかしそのほかのロシア勢も良い位置につけていますし、アメリカ勢も充分表彰台射程圏内という僅差なので、まだまだメダルの行方は分かりませんね。
 一方、日本女子は目標の3枠獲得に向けては苦しい状況に追い込まれましたが、そんなことよりも選手一人一人が納得のいく演技をするということが最優先だと思いますし、逆に上位から離れた位置にいることで無欲でぶつかっていける強みもあるのかなという感じもするので、フリーが終わった時には3選手の笑顔が見られることを祈りたいですね。女子フリーは現地時間の31日、日本時間の日付が変わった4月1日の深夜から明け方にかけて行われます。


:女子SP上位3選手のスリーショット写真は、フィギュアスケート専門誌「International Figure Skating」の公式フェイスブックページから、メドベデワ選手の写真、オズモンド選手の写真、デールマン選手の写真、チェン選手の写真、ソツコワ選手の写真、樋口選手の写真、本郷選手の写真、三原選手の写真は、マルチメディアサイト「Newscom」から、ポゴリラヤ選手の写真、ワグナー選手の写真、コストナー選手の写真は、スポーツ情報サイト「スポーツナビ」のフィギュアスケートページから引用させていただきました。

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# by hitsujigusa | 2017-03-30 15:12 | フィギュアスケート(大会関連) | Trackback | Comments(0)