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 およそ11か月ぶりとなる久しぶりのフィギュアスケーター衣装コレクションは、第8弾となる町田樹さんです。町田さんは2014年の全日本選手権をもって惜しまれつつも現役を引退され、現在は学生として、またアイスショースケーターとして活躍されています。そんな町田さんの衣装の数々を振り返ってみたいと思います。


 まずは、10/11、11/12シーズンのショートプログラム「黒い瞳」です。

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 ロシア歌謡「黒い瞳」はロマ(ジプシー)の女性のことを歌った歌といわれますが、それだけあってとても女性的な艶っぽさを感じさせます。そんなイメージを反映させてか、この衣装も女性的な華やかさがあります。トップスもボトムもタイトルのとおり黒で統一していますが、襟元はヒラヒラとした大ぶりのフリルがついていますし、袖にはびっしりとビジューで模様が描かれていてゴージャスです。また、パンツの側面には大きなピンクのバラの刺繍があしらわれていて、ここまで可愛らしいデザインのバラが施されるというのも男子スケーターの衣装では珍しい感じがします。演じるスケーターは男性ですが、衣装を女性的にすることでプログラムの世界観を忠実に表現していますね。


 続いては11/12シーズンのフリー「ドン・キホーテ」です。

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 スペインを舞台にした作品ということでコスチュームにもスペインらしさがふんだんに盛り込まれています。下に白いシャツ、その上に金糸の刺繍が華やかな上着を着ていて、まさにスペインの闘牛士のいでたちです。その一方で首元はネクタイでなくひらひらとしたアスコットタイ風だったり、上着の下にベストを着ていなかったりと本物の闘牛士の服装よりは少しカジュアルになっています。色づかい的には黒と金色で重厚さを醸しつつも、その下の白いシャツによって爽やかさも演出されていて、重厚さとシンプルさのバランスが取れた闘牛士服になっていますね。


 次は町田さんの才能が一気に花開いた12/13シーズンのSP「F・U・Y・A」です。

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 ステファン・ランビエールさんが振り付けた「F・U・Y・A」はフランスのDJグループ・C2Cの楽曲。エレクトロニックで近未来的なサウンドでありながらも、アジアの伝統的な音楽のようなオリエンタルなメロディが印象的な、西洋と東洋、新しさと古さが融合した独特のプログラムです。
 そんな「F・U・Y・A」では2着の衣装が使用されましたが、今回選んだのはシーズン序盤のGPシリーズのアメリカ大会と中国大会で着用されたもの。シンプルなシャツ+黒いパンツというスタイルですが、シャツは前面と腕部分にアジアの伝統的な文様のような絵が描かれています。イスラムのアラベスク模様のようでもありペイズリー柄っぽくもあり、この模様によってプログラムのオリエンタルな雰囲気が見事に表現されていますね。


 次は町田さんが更なる進化を遂げた13/14シーズンのSP「エデンの東」です。

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 町田さんの代表作となった「エデンの東」。衣装は音楽を引き立てるようなシンプルな白を基調とし、右肩から胸元にかけて銀色の装飾で何本もの曲線が描かれ、柔らかな印象を作り出しています。豊かな物語を持った「エデンの東」だからこそ、余計な飾りや派手な色のないコスチュームで作品の世界観に寄り添っていますね。


 続いて12/13シーズン、13/14シーズンと2季に渡って演じられたフリー「火の鳥」です。

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 2シーズン連続のフリー「火の鳥」では2年間で3つのコスチュームが使われましたが、その中で最も多く着用されたのが今回選んだ衣装です。お腹から下は黒、胸から肩にかけては赤という色づかい。胸の部分はギザギザしたデザインに加え、華やかな金色で縁取られていて“火の鳥”の強さ、激しさを表すようです。そして何より特徴的なのがたっぷりとあしらわれた鳥の羽のような飾りで、“火の鳥”らしさがさらに増していますね。演技の中にも羽を羽ばたかせるような振り付けがあり、その仕草も引き立てるような、プログラムにマッチした衣装だと思います。


 最後は町田さんのラストシーズンとなった14/15シーズンのSP「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」とフリー「交響曲第9番」です。

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 ショートの「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」は町田さん自身もおっしゃっていましたが、「エデンの東」を受け継ぐようなプログラムとなっていて、そのためか衣装も「エデンの東」に似たデザインとなっています。白いワイシャツの左側を縦断するようにラインが走り、その部分だけがシースルー風で、周りを銀色の装飾で縁取っています。袖にも部分的に同じ銀色の装飾がアクセントとして施されています。「エデンの東」同様、音楽の世界観を邪魔しない控えめなコスチュームと言えますね。
 一方、フリーの「交響曲第9番」はベートーヴェンの代表曲。重厚で壮大な音楽に負けない存在感のある衣装となっています。透け感のある深いブルーをベースに、フロント部分が大きく開いたデザイン。金色の曲線が中央に左右3本ずつ走り、その周囲には同じ金色のラメが金粉のように細かく散りばめられています。「交響曲第9番」は歌詞付きで、その中には宇宙を想起させるような“星空”、“星々”といったキーワードが登場しますが、衣装は深みのある青地に無数の金色がふんだんにあしらわれていて、まさに歌詞の世界観そのままの素晴らしいコスチュームだと思います。



 トップ選手として活躍した時期は短いながらも、そのあいだに多くの名プログラムを演じ、強烈な印象を残した町田さん。シニア参戦後のコスチュームをざっくりと見渡しても、独特のセンスがうかがえますね。
 今回取り上げた衣装はシニア2年目の10/11シーズンからのものですが、ここに載せなかった衣装も含め、シニア初期のものは競技生活終盤のものと比べると装飾が多めだということが分かります。「黒い瞳」「ドン・キホーテ」に代表されるように、大ぶりで立体的なデコレーションがなされています。
 競技生活終盤になると装飾は控えめなものが多くなっていき、特に「エデンの東」、「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」は繊細な音楽の世界観を阻害しないようシンプルを極めたものとなっています。その一方で「火の鳥」、「交響曲第9番」は音楽が力強い分、比較的華やかなデザインとなっていて、作品の世界観、物語を忠実に反映、再現したデザインと言えますね。
 一つの傾向というよりもプログラムによってさまざまなタイプのコスチュームを使用し、表現力同様の多彩さを見せた町田さん。引退後も自作のプログラムでアイスショーを盛り上げていて、ますますアーティスト性に磨きがかかり、選手時代以上に本領を発揮していると言えるかもしれません。今後も町田さんのさらなるご活躍をお祈りしています。


:記事冒頭のポートレート写真、「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」の写真は、エンターテインメント情報ウェブサイト「Zimbio」から、「黒い瞳」の写真はアイスダンス情報ウェブサイト「Ice-dance.com」から、「ドン・キホーテ」の写真は写真共有ウェブサイト「Pinterest」から、「F・U・Y・A」の写真はスポーツ情報ウェブサイト「スポーツナビ」のフィギュアスケートページから、「エデンの東」の写真は毎日新聞のニュースサイトが2014年3月26日に配信した写真特集「世界フィギュア2014」から、「火の鳥」の写真は毎日新聞のニュースサイトが2013年10月20日に配信した写真特集「2013フィギュアGP第1戦 スケートアメリカ」から、「交響曲第9番」の写真は毎日新聞のニュースサイトが2014年12月26日に配信した写真特集「2014全日本フィギュア 華麗なる戦い」から引用させていただきました。

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# by hitsujigusa | 2015-07-08 17:45 | フィギュアスケート(衣装関連)

浅田真央選手、15/16シーズンのプログラムを発表&新プログラム情報②_c0309082_2313654.jpg


 続々と選手たちの15/16シーズンの新プログラムが発表されている今日この頃ですが、先日現役続行を発表した浅田真央選手が6月29日放送の自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組でプログラムについて明かしました。この記事ではその浅田選手のプログラム情報と、そのほかの選手たちのプログラム情報をお届けします。



 まずはもちろん浅田真央選手から。6月29日の生放送のラジオ番組「浅田真央のにっぽんスマイル」で、リスナーからの質問に答える形で浅田選手がプログラム名を発表しました。ショートプログラムは「素敵なあなた」、フリーは「蝶々夫人」、どちらもローリー・ニコルさん振り付けとのことです。
 予想外にあっさりと早い段階での発表だったので最初はちょっとビックリしましたが、これまでも浅田選手はわりと発表をもったいぶるとか引き延ばすとかいうことはなく、さらりと発表することがけっこうあったので、今回もという感じですね。
 ショートの「素敵なあなた」はジャズナンバー。個人的にはジェレミー・アボット選手がかつて滑ったのが印象に残っていますね。浅田選手は今まで本格的なジャズプログラムというのはありませんが、近年はガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム」や休養中にショーナンバーとして滑っていたゴスペル曲「This Little Light of Mine」など、大人っぽさもありつつ明るさや軽快さのある曲というのをいくつか演じているので、「素敵なあなた」もその系統に近いのかなという感じがします。浅田選手自身はこのプログラムについて、「女性らしい」「かわいい」「セクシー」といったキーワードを挙げていて、ジャズ特有のおしゃれなイメージが想像できますね。曲自体はボーカル入りですが、浅田選手のプログラムでもボーカル入りが用いられるかどうかについては言及はなされていません。
 そして、フリーは王道のオペラ「蝶々夫人」。浅田選手のオペラプログラムといえばシニアデビューシーズンのSPの「カルメン」がありますが、オペラらしさというよりも浅田選手の初々しさ、少女らしさを前面に押し出したものだったので、今回の「蝶々夫人」は初めての本格的なオペラプログラムということで新鮮味がありますね。重厚で壮大な作品は浅田選手はお手のものという感じですが、「蝶々夫人」はその中にヒロイン・蝶々さんの悲劇あり、華麗な恋愛ありといったさまざまな要素が詰まった物語性の濃いドラマチックな作品ですから、浅田選手にとって新たなチャレンジですね。なお、こちらも元々ボーカル入り作品ですが、プログラムにもボーカルが入るかどうかは明かされていません。
 浅田選手は今後、自身がホストを務めるアイスショー「THE ICE」に出演、そして10月3日にさいたまで行われる地域別の団体戦、ジャパンオープンにて久しぶりの競技復帰を果たすことが決まっています。現役続行を正式発表した当初は全日本選手権出場の資格を得るために国内の地方大会に出場するのではないかといわれていましたが、最終的には休養以前と同じくシーズン初戦としてジャパンオープンを選びました。これはいつもどおりにしたいという浅田選手の意思によるもののようですね。ジャパンオープンに出場することでその1週間以内に行われる中部選手権への出場は免除され、西日本選手権に関してもグランプリシリーズの中国杯と時期的に近いということでこちらも免除。全日本の予選をパスして、これまでどおりのスケジュールでシーズンを進められることとなりました。浅田選手の15/16シーズンがどのようなものになるのか、遠くから見守りつつ楽しみにしたいなと思います。


 そして、同じく今シーズン競技復帰するカナダのパトリック・チャン選手も新プログラムを明かしています。

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 ショートプログラムは「マック・ザ・ナイフ」、フリーは「革命のエチュード/前奏曲28第4番/スケルツォ第1番」、振り付けは両方ともデヴィッド・ウィルソンさんだそうです。
 SPの「マック・ザ・ナイフ」はアメリカのポピュラーなスタンダードナンバー。元々は戯曲「三文オペラ」の劇中曲ですが、さまざまな歌手によって歌われおなじみのポピュラーソングとなりました。今回チャン選手が使用するのはカナダを代表する歌手マイケル・ブーブレが歌うバージョン。これまでもチャン選手はエキシビションなどでマイケル・ブーブレの歌を使用していますし、マイケル・ブーブレのスタイリッシュな感じとチャン選手の醸し出すスマートな雰囲気は相性が良いので、このプログラムも素敵に仕上がるんじゃないかなと想像できますね。
 一方、フリーはショパンの楽曲を組み合わせたプログラムです。このプログラムは2014年のジャパンオープンにチャン選手が出場した時に披露したもので、それを引き続き使用するという形になりそうです。この時のジャパンオープンでは休養中にもかかわらず見事な演技で1位となったチャン選手ですが、プログラムの内容もとても素晴らしくて印象に残りました。ピアノ曲ということでソチ五輪シーズンのSP「エレジー」を思わせる部分もありつつ、複数の楽曲を繋げている分メリハリやダイナミックさもあり、チャン選手の今までのプログラムと比べても個人的にはけっこう好きでした。初披露したジャパンオープンから時間が経っているので、その時のプログラムと完全に同じものをそのまま用いるのかは分かりませんし、もちろん細かな構成や振り付けなど変わっている部分もあるでしょうから、一度披露済みとはいっても新プログラムといっても差し支えないと思います。
 復帰するチャン選手がどんな演技を見せてくれるのか今から楽しみですね。


 ここからはアメリカの選手たちの新プログラム情報です。

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 まずは現全米王者のジェイソン・ブラウン選手。SPは「Love Is Blindness 映画『グレート・ギャツビー』より」、フリーは「The Scent of Love 映画『ピアノ・レッスン』より」で、2つとも振り付けはジュニア時代からブラウン選手のプログラムを多く手がけているロヒーン・ワードさんです。
 ショートは映画『グレート・ギャツビー』のサントラからですが、本来のボーカル入りのものではなくてインストゥルメンタルのものになるようですね。ネットにアップされている動画を拝見しましたが、軽快でポップでブラウン選手らしさ満載のダンサブルなプログラムになりそうな感じです。フリーは映画『ピアノ・レッスン』のサントラの一曲を使用したもので、こちらもネットに動画がアップされていて、ショートとは真逆の静謐なピアノの音色が印象的なバラードプログラムですね。多彩な表現力を持つブラウン選手の新たな一面が見られそうで、期待大です。


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 前全米女王で現全米2位のグレイシー・ゴールド選手の新プログラムについても伝わってきていて、SPは「タンゴ」、フリーは「火の鳥」とのことです。
 ショートは現時点では「タンゴ」のみで、具体的な曲名や作曲家名、また、どういったタンゴかというのは分からないのですが、タンゴはゴールド選手にとってはシニアに上がってからは初めてですから、楽しみですね。フリーは定番の「火の鳥」ということで、エレガンスさが何より持ち味のゴールド選手が壮大かつ力強い「火の鳥」をどう演じるのか、どんなふうにゴールド選手らしさがプラスされるのかという点が気になります。ショート、フリーともにこれまでの選曲の傾向とは一味違う、新鮮味が感じられますね。


 全米選手権2015銀メダリストのアダム・リッポン選手も新プログラムを発表していて、ショートはイギリスの伝説的なロックバンド、クイーンの「リヴ・フォーエバー」で振り付けはトム・ディクソンさん、フリーは「ビコーズ/ゲット・バック/イエスタデイ/サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のビートルズメドレーで振り付けはジェフリー・バトルさんになるそうです。
 ショート、フリーともにロック音楽ですが、ボーカルの有無やアレンジなど詳細はまだ分かりませんが、正統派でクラシカルな印象の強いリッポン選手にしては珍しい選曲と言えます。クラシック音楽であれば間違いなくリッポン選手に合いますし外れることもありませんが、そういった定番にとどまることなくあえて今まであまり滑ったことのないジャンルに挑戦することで、まだまだアグレッシブに成長を追い求めているんだなというのを感じますね。昨季は4ルッツにチャレンジしましたし、今季もリッポン選手の挑戦に注目ですね。


 そして全米選手権2015では4位だったマックス・アーロン選手はSPが「誰も寝てはならぬ オペラ『トゥーランドット』より」、フリーが「映画『ブラック・スワン』より」で、振り付けはフィリップ・ミルズさんです。
 アーロン選手は2015年1月の全米選手権の後にさっそく新プログラム作りに着手していて、4月に行われた世界国別対抗戦ではその新プログラムを初披露しました。2015年の世界選手権の切符を逃したことによって、早め早めの準備を行ったわけですね。振り付けは昨年引退した町田樹さんの振り付け師として馴染み深いフィリップ・ミルズさんで、こちらの記事にも書かれていますが、元バレエダンサーのミルズさんと新たにタッグを組むことで表現面の向上、プログラムコンポーネンツ(演技構成点)の得点アップを目指すということのようですね。これまでもアーロン選手がクラシック音楽を使用したことはありますが、ミルズさんの振り付けということで雰囲気も変わってくるでしょうし、特にフリーはバレエをモチーフにした作品で、ミルズさんはかつてアシュリー・ワグナー選手に同じ「ブラック・スワン」を振り付けて彼女を一躍世界のトップ選手に押し上げていますから、アーロン選手の場合も今までと違う新境地が見られるのではないかなと楽しみに思います。


 実力者の長洲未来選手もすでにショート、フリーともに判明していて、SPは「Demons」、フリーは「Young and Beautiful/Back to Black 映画『グレート・ギャツビー』より」です。
 SPの「Demons」はアメリカのロックバンド、イマジン・ドラゴンズのヒット曲ですが、そのまま用いるのではなくアレンジバージョンのようです。フリーは上述したブラウン選手同様、映画『グレート・ギャツビー』のサントラからですが、使う曲自体は全く違うものなので、もちろん雰囲気も全然違うでしょうね。ボーカルが入るかどうかはまだ分かりません。
 今季は今のところGPシリーズはNHK杯の1試合のみのエントリーなのですが、新しいプログラムでぜひ昨季の悔しさを晴らしてほしいですね。


 2015年全米選手権6位のロス・マイナー選手はSPがビリー・ジョエルの「New York State of Mind」、フリーが「リヴ・フォーエバー/トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー」のクイーンメドレーです。ショート、フリーともに現代的なポップ&ロックソングとなったわけですが、特にフリーは同じアメリカのリッポン選手と同じクイーン、しかも同じ楽曲を使用するということで、おもしろいなーと思いますね。


 アイスダンスでは2015年世界選手権5位のマイア・シブタニ、アレックス・シブタニ組が新プログラムを早々に発表していて、SDはバレエ「コッペリア」、フリーはイギリスのロックバンド、コールドプレイの「フィックス・ユー」とのことです。ショートは正統派で優雅な雰囲気が魅力のシブタニ姉弟らしいバレエですが、意外にもバレエは初めてなんですね。そしてフリーはロック音楽ということで意外性がありますが、2シーズン前にはマイケル・ジャクソンメドレーも演じていますし、王道にとどまらない幅の広さがありますね。


 ペアでは昨季初の全米王者となるなど躍進したアレクサ・シメカ、クリス・クニーリム組が公式サイトでプログラム名を明かしています。SPはヘビメタルバンド、メタリカの「Nothing Else Matters」、フリーは「映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』より」だそうです。フィギュアでヘビメタルが使用されるのはなかなか珍しいですが、元気の良さが印象的なシメカ&クニーリム組ならなるほどなという感じもしますね。


 ここからはアメリカ以外の海外選手の情報です。まずはロシア勢を一挙に。
 ペアのソチ五輪チャンピオンのタチアナ・ボロソジャー、マキシム・トランコフ組は休養した昨シーズンと同じプログラムで、SPは「ボリウッド・セレクション」、フリーは「ドラキュラ」です。14/15シーズンは当初は競技会にも参加する予定でプログラムを用意していたボロソジャー&トランコフ組ですが、トランコフ選手の負傷のため結果的にフル休養することとなりました。なので、プログラムも2年越しとなりますね。


 こちらも昨シーズン休養したアイスダンスのエカテリーナ・ボブロワ、ドミトリー・ソロビエフ組。SDは「仮面舞踏会/ロメオとジュリエット」、フリーは「映画『アンナ・カレーニナ』より」です。ショートダンスはもちろん昨季と課題が異なり、今季の課題はパターンダンスが「ラベンスバーガーワルツ」、クリエイティブパートが「ワルツとフォックストロットorマーチorポルカ」なので、全くの新プログラムとなりました。フリーは昨季からの持ち越しとなります。


 そしてカップル結成2年目となるエレーナ・イリニフ、ルスラン・ジガンシン組はSDがロックバンド、クイーンの曲を組み合わせた「Somebody to Love/We Will Rock You」、フリーは「映画『フリーダ』より」です。ショートはリッポン、マイナー両選手と同じまたもやクイーンです。ただ、上述したようにショートダンスの15/16シーズンの課題は“ワルツ”ですから特別なアレンジが施されているでしょうし、ワルツでクイーンメドレーをどのように表現するのか注目ですね。フリーの方はラテン映画のサントラですから、情熱的な演技が印象的なイリニフ&ジガンシン組に合いそうだなと思います。


 フランスの実力者、フローラン・アモディオ選手は自身のツイッターで新プログラムを発表していて、SPは2013、2014年の世界的な大ヒット曲、ファレル・ウィリアムズの「Happy」、フリーはイギリスの新進ミュージシャン、ベンジャミン・クレメンティンの「Winston Churchill's Boy/Nemesis」だそうです。SPはポップでどことなくコミカルな感じがアモディオ選手の軽快なダンス、フットワークに合うでしょうね。フリーはどんな曲か知らないのですが、つい最近の曲を持ってくるというところが独特の感性を持つアモディオ選手らしいですね。


 記事の最後は、中国のペア、2015年世界選手権4位の彭程(ペン・チェン)、張昊(ジャン・ハオ)組です。SPはビートルズの「カム・トゥゲザー」、フリーはオペラ「真珠採り」。SPは正統派ペアの彭&張組にしては珍しいなと感じますが、ペア結成1年目にもポール・マッカートニーの曲をSPで使用しているので、全く初めてという感じでもないんですね。フリーの「真珠採り」は「カルメン」で有名なビゼーの作品ですが、フィギュア界ではあまり使われないマニアックな選曲なのでどんな雰囲気、世界観なのかあまり想像がつきませんね。



 とりあえず今回はこれで終了です。ざっと見渡してみるとロックバンドの曲を用いるというのが多く見られます。特にクイーン。リッポン選手、マイナー選手、イリニフ&ジガンシン組と3組も使用が決まっています。なぜこれほどまでにクイーンに人気が集まったのかは分かりませんが、14/15シーズンの「オペラ座の怪人」さながらの様相を呈していて、おもしろいですね。ほかにもロックやポップスが散見され、昨季からの歌詞入り解禁が今シーズンはこういった形で影響しているのですね。
 7月1日から15/16シーズンが正式に始まり、選手たちの新プログラムも続々と発表されています。このあとも当ブログで取り上げていきますので、ぜひご覧ください。


:浅田選手の写真、チャン選手の写真は、エンターテインメント情報ウェブサイト「Zimbio」から、ブラウン選手、ゴールド選手の写真は、フィギュアスケート情報ウェブサイト「Absolute skating」から引用させていただきました。

【参考リンク】
David Wilson: On Working With Patrick Chan チャン選手の新プログラムについて報じた記事です。
Aaron striving to become more balletic on the ice アーロン選手の近況について報じた記事です。

【ブログ内関連記事】
羽生結弦選手、15/16シーズンのフリープログラムを発表&新プログラム情報① 2015年6月19日
各選手の15/16シーズンの新プログラムについて・その③ 2015年8月13日
各選手の15/16シーズンの新プログラムについて・その④ 2015年9月27日
# by hitsujigusa | 2015-07-02 14:10 | フィギュアスケート(大会関連)

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 アイスショーシーズン真っ只中の日本ですが、そういった中でちらほらと選手たちの競技用新プログラムがお目見えし始めています。そして、6月12日、13日、14日には“フィギュアスケート日本代表エキシビション”と銘打ったアイスショー、「Dreams on Ice」が行われ、出演した日本のトップスケーターたちが次々と新プログラムをお披露目、発表しました。この記事ではそうした日本選手たちの新プログラム情報を中心にお伝えしたいと思います。


 まずは、上の写真でもお分かりのとおり、現世界選手権銀メダリストの羽生結弦選手です。羽生選手は「Dreams on Ice」に出演、その場で新しいフリープログラムをショー用に短く構成したものを披露しました。新プログラムは「SEIMEI」、映画『陰陽師』のサウンドトラックを使用したプログラムで、振り付けは14/15シーズンのフリーに続いてシェイ=リーン・ボーンさんとのことです。
 『陰陽師』は平安時代に実在した陰陽師・安倍晴明を主人公にした作品で、羽生選手はこの作品を選んだ理由について「幅を広げるため」と説明しました。羽生選手の和風プログラムといえば、三味線の音が特徴的なエキシビションナンバー「CHANGE」やバレエ『白鳥の湖』の音楽を和風にアレンジした「ホワイト・レジェンド」など過去にもいくつかありますし、また、羽生選手の顔立ちが純和風ということもあって和風プログラムはまさにピッタリという感じなので、そこまで新鮮味や意外性というのは感じないのですが、『陰陽師』を持ってくるというのはちょっと予想外でしたね。「SEIMEI」というプログラム名は『陰陽師』のサントラの中にある楽曲名ではなく、羽生選手が独自に名付けたものだそうですが、そういった部分からもこのプログラムに対する意気込みがうかがえます。
 そして、振り付けは14/15シーズンのフリー「オペラ座の怪人」を手がけたボーンさんで、2年連続、2作目のコラボということになります。極めて日本的なプログラムということで、日本人の振り付け師さんに作ってもらうという手もあったでしょうが、日本らしすぎないようにという意図があってということのようですね。また、先シーズンのフリーで一度組んでいるとはいえ、羽生選手の数々のアクシデントがあり、本来予定していた「オペラ座の怪人」を完成させることはできませんでした。そういった意味でも、再びボーンさんと組んで、「オペラ座の怪人」とは全く違った作品をやることで、二人ならではのケミストリーみたいなものが出てくるかもしれないので、楽しみですね。なお、ショートプログラムに関しては未発表となっています。


 続いては初出場の世界選手権で銀メダリストとなり、一躍注目度を上げた宮原知子選手。

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 宮原選手も「Dreams on Ice」に出演しましたが、この場で披露したのはエキシビションナンバーの「ペニーズ・フロム・ヘヴン」で、競技用プログラムは滑りませんでした。ですが、ショー後のインタビューでプログラム名を明かし、ショートプログラムは「ファイヤーダンス」、フリーはフランツ・リストの「ため息」であると発表しました。
 SPはジュニア時代から宮原選手のプログラムを多く手がけているおなじみのトム・ディクソンさん振り付け。プログラム名は「ファイヤーダンス」とのことで、この曲名を持つ楽曲がいくつかあるのですが、多分アイルランドをモチーフにした舞台作品『リバーダンス』の劇中曲の「ファイヤーダンス」と思われます。「ファイヤーダンス」といえば、鈴木明子さんが06/07シーズンと07/08シーズン、そしてバンクーバー五輪シーズンのSPで使用したことで知られていますが、アップテンポで情熱的なリズムが特徴的です。宮原選手は13/14シーズンのフリーでフラメンコの「ポエタ」を演じていますから、こういったジャンルのプログラムは初めてではないですが、フラメンコとはまた少し雰囲気が違うので新たな面が見られるのではないかと思います。
 フリーの「ため息」はリストの「3つの演奏会用練習曲」というピアノ曲集の中の一曲で、タイトルのとおり優しくゆったりとした旋律が美しい音楽です。リストのピアノ曲の中では比較的有名で、最近だとトヨタのCMで使われていたので覚えている方も多いかもしれません。オーケストラのないピアノのみの作品ですから緩急やメリハリを表現する難しさもあるでしょうが、スケーティングの美しい宮原選手なら滑りこなせるのではないでしょうか。また、振り付けは14/15シーズンの「魔笛」に続きローリー・ニコルさんで、浅田真央選手の「ノクターン」をあれだけ美しく振り付けた方ですから、同じピアノ曲の「ため息」も素敵に作ってくれているんじゃないかなと思いますね。


 シニアに移行する世界ジュニア王者の宇野昌磨選手はSP、フリーともにすでにアイスショーで披露しています。

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 ショートプログラムは「Legends」、フリーは「トゥーランドット」です。
 SPの「Legends」はSacred Spiritという音楽グループが1997年に発表した楽曲です。今までも宇野選手は多彩なジャンルのプログラムを演じていますが、「Legends」はこれまでになかった全く新しいタイプの曲ですね。アップテンポなダンスナンバーという点では宇野選手らしいですが、近未来的でエレクトロニックで一つのジャンルに絞りきれないような独特な世界観の音楽というのは珍しいので、アグレッシブな選曲だなと思います。
 一方、「トゥーランドット」はフィギュア界の大定番。SPも宇野選手にとってはチャレンジだと思いますが、この「トゥーランドット」も初めてのオペラ作品なので新境地と言えるかもしれません。クラシック音楽という視点でいうならジュニア時代の「ツィガーヌ」や先シーズンの「ヴァイオリンソナタ第9番」などいくつか経験していますから初挑戦というわけではありませんが、今までのものよりも物語性が強く、重厚かつ壮大な作品なので、そういった部分と宇野選手特有の踊りの巧さ、繊細さが合わさった時にどんな雰囲気、空気感が紡ぎ出されるのか、期待したいですね。


 そして、ベテランの無良崇人選手は「Dreams on Ice」でショートプログラムのみを披露、ロシア歌謡「黒い瞳」を使用すること、振り付けはソチ五輪のアイスダンス金メダリスト、チャーリー・ホワイト選手であることを明かしました。「黒い瞳」は男子も女子も多くのスケーターが演じていておなじみの作品ですが、女性的な艶っぽさが特徴的な曲でもあります。そのプログラムを男性的なパワフルさ、豪快さが魅力の無良選手がどう表現するのか、こちらも新たなチャレンジですね。また、振り付けがあのチャーリー・ホワイト選手ということで、たぶんホワイト選手にとっても他の選手の競技用プログラムを手がけるのは初めてだと思うので、プログラムの振り付けや作りにも注目ですね。


 14/15シーズン、大きな飛躍を遂げた本郷理華選手も「Dreams on Ice」に出演、新ショートプログラム「キダム」を演じました。また、正式な形での発表というのはなされていませんが、フリーは「リバーダンス」であることも判明しています。
 SP「キダム」はサーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の作品。本郷選手がこの作品で滑るというだけでも意外性がありおもしろいなと思いますが、振り付けはなんと鈴木明子さんとのこと。本郷選手は同門の先輩である鈴木さんには前シーズンのプログラムでも身のこなしのアドバイスなどをもらっていますから、プログラムを作ってもらうというのは自然な流れだと思うのですが、こんなに早く二人の本格的なコラボが実現するのは嬉しいですね。しかも「シルク・ドゥ・ソレイユ」の音楽を使用するということで、否応なく鈴木さんの代表作「O」を思い出します。本郷選手が鈴木さんのエッセンスを受け継いで、それをいかに本郷選手らしく表現していくかがポイントになりそうですね。
 フリーの「リバーダンス」もこれまでの本郷選手とは一味違ったイメージの作品。「リバーダンス」のどの部分を使うかによってもプログラムの雰囲気は変わってくるでしょうが、アイリッシュダンスの要素がふんだんに盛り込まれた作品ですから、そういったダンサブルな表現の仕方をするプログラムというのは、本郷選手にとってはチャレンジングな選曲と言えますね。


 2014年のNHK杯の優勝者である村上大介選手も「Dreams on Ice」でショー用に短くしたフリープログラム「彼を帰して ミュージカル『レ・ミゼラブル』より」をお披露目しました。「彼を帰して」はしっとり、ゆったりとしたメロディが印象的な『レ・ミゼラブル』の劇中曲。どちらかというと快活で元気の良いイメージのある村上選手ですが、悲哀漂う大人のプログラムというのも新鮮で楽しみですね。


 15/16シーズンもGP2大会に出場する今井遥選手は、4月上旬に行われた国内のローカル大会で早々と新プログラムを発表。SPは14/15シーズンからの持ち越しとなる「マラゲーニャ」、フリーはサン・プルーの「ピアノ協奏曲」とのことです。
 ショートの「マラゲーニャ」は2季連続での使用となりますが、今井選手によればステップシークエンスは一から作り直したそうなので、また少し違った感じになっているでしょうね。個人的にはとても好きなプログラムだったので再び見られるのは嬉しいですし、演じ続けることでさらに滑り慣れて洗練されると思うので、進化したプログラムになっていることを期待します。
 フリーはフランスの作曲家サン・プルーの「ピアノ協奏曲」ということで、曲名から推察するに13/14シーズンのフリーと同じものかなと思うのですが、具体的なことはまだ分かりません。ただ、今井選手によると「昨季使う予定で作ったプログラム」とのことなので(昨季というのがどのシーズンを指すのかも微妙なのですが)、そうすると13/14シーズンのフリーとは別物とも読めるのですが……。国際大会などで大々的にお披露目されるのを待ちたいですね。


 本格的なシニアデビューを果たす永井優香選手はショートプログラムのみをすでにアイスショーで発表していて、プログラムはラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」となっています。壮大かつ難解な曲、しかもそれを2分50秒という短い時間に凝縮したプログラムなので、表現する難しさは確実にあるでしょうが、大柄でダイナミック、それでいて繊細さもある永井選手には合った作品だと思いますね。


 同じくシニアに参戦する中塩美悠選手は4月にスロベニアで開催されたトリグラフトロフィーで新しいフリープログラム「シェヘラザード」を披露済み。振り付けは阿部奈々美さんだそうです。中塩選手はこれまでミュージカル音楽やラテン系音楽などをよく滑っていて、新フリーはそれらとはまた違ったタイプの曲だと思いますが、表現の優れた選手なので中塩選手ならではの「シェヘラザード」を演じてくれそうで楽しみですね。



 さて、この記事はとりあえずこれで終了となりますが、このあとのオフシーズンもできるだけコンスタントに新プログラム関連の記事をアップしていきたいと思います。では。


:記事内の写真は全て、フィギュアスケート情報ウェブサイト「Absolute Skating」の公式フェイスブックページから引用させていただきました。

【関連リンク】
Japanese stars debut programs at 'Dreams on Ice' 「Dreams on Ice」の内容について報じた記事です。
トップ選手が移籍!フィギュアスケート熱が高まる新潟県 記事内に今井選手の近況に関する言及があります。

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# by hitsujigusa | 2015-06-19 17:47 | フィギュアスケート(大会関連)