ジュニアグランプリシリーズ14/15について

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 とうとう待ちに待った14/15シーズンのグランプリシリーズが開幕しました。シニアフィギュア界の勢力図の変貌も楽しみですが、その前にすでに終了しているジュニアグランプリシリーズ(以下、JGP)のまとめをこの記事では書いていきます。
 昨シーズンはソチ五輪シーズンということもあって、なかなかジュニアの動向にまで目を向ける余裕が私自身なかったのですが、今季はジュニアの方もおもしろいことになっているので、注目して当ブログでもジュニアに関連する記事を書いていけたらと思っています。
 まずは、JGPシリーズについて、男子、女子、ペア、アイスダンスのそれぞれのファイナル進出者の顔ぶれを見渡してのざっくりとした感想です。また、JGPシリーズのスタンディング(ポイントランキング)のリンクも張っておきますので、ご参考に。上から男子、女子、ペア、アイスダンスです。

Junior Grand Prix Standings Men
Junior Grand Prix Standings Ladies
Junior Grand Prix Standings Pairs
Junior Grand Prix Standings Ice Dance

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《男子シングル》


①金博洋(中国):30ポイント スロベニア大会優勝、日本大会優勝
②宇野昌磨(日本):28ポイント 日本大会2位、クロアチア大会優勝
③アレクサンドル・ペトロフ(ロシア):28ポイント スロベニア大会2位、エストニア大会優勝
④イ・ジュンヒョン(韓国):26ポイント フランス大会優勝、クロアチア大会3位
⑤山本草太(日本):26ポイント フランス大会2位、エストニア大会2位
⑥ローマン・サドフスキー(カナダ):24ポイント チェコ大会優勝、ドイツ大会4位
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補欠⑦張鶴(中国):24ポイント エストニア大会3位、ドイツ大会2位
補欠⑧アレクサンドル・サマリン(ロシア):24ポイント フランス大会3位、チェコ大会2位
補欠⑨ドミトリー・アリエフ(ロシア):22ポイント スロベニア大会3位、日本大会3位




 男子のファイナル進出者の顔ぶれを見てまず思うのは、何といっても6人中4人がアジアの選手だということですね。3人というのは最近でも何度もありましたが、4人という多さはJGPの男子史上初めてです。
 なぜこうした史上初の状況が生まれたかと考えると、ひとつにはアメリカ勢が振るわなかったことが挙げられます。アメリカ勢は近年でもジュニア男子界を引っ張る存在でしたが、昨シーズンはかろうじてネイサン・チェン選手一人がファイナル進出、補欠の3人を含めてもアメリカ勢はチェン選手のみでした。
 そして、今季はそのチェン選手が1大会のみの出場ということ、ほかのアメリカの選手がなかなか成績を残せなかったということも相まって、6人中4人がアジア勢という結果に繋がったのかなと思います。また、アメリカ男子の層の厚さが落ちてきているということも言えるでしょうね。

 本題に戻ってファイナリストに注目しますと、やはり日本の選手がふたり進出しているというのが嬉しいですね。
 特に宇野昌磨選手は全体の2位、そして2大会で獲得した得点の合計だけで言えば、全体1位の金博洋選手を上回っています。JGPに参戦するのはこれで4シーズン目となる宇野選手ですが、意外にもファイナル進出は初めてなんですね。また、クロアチア大会では自身初となるJGPでの優勝も果たしていて、勢いに乗っています。
 その要因はやはりジャンプの安定感でしょうか。トリプルアクセルは2大会とも失敗してしまっているのですが、今季から取り入れている4トゥループは2大会で1本ずつ成功させていて、また他のジャンプに関しても転倒やパンクといった大きなミスがほとんど無く、昨季と比べても安定感をぐっと増しています。それに加えてほぼ全てのスピン、ステップでレベル4をきっちり取っていますし、表現力についても元々評価が高く、その上でミスの少ない演技を見せているので自然と演技構成点もアップしていて、全てが良い方向に動いているのだなあという印象を受けます。ファイナルまではまだ時間がありますが、この好調さをうまくファイナルに繋げてほしいなと思いますね。
 そして、もうひとりの日本選手、山本草太選手も初めてのファイナル進出、昨シーズンから一気にステップアップしています。山本選手に関してもやはり宇野選手と同じで、トリプルアクセルの成功率は低いのですが、ほかのジャンプをしっかり予定通り跳んでいるので、安定して成績を残すことができ、それがファイナルに繋がったのですね。彼は昨季のGPは1大会のみの出場なので、今季が初めての2大会参戦となったわけですが、それでこうして早速ファイナル進出とは凄いですね。宇野選手同様、楽しみにしています。

 全体の1位でファイナル進出を決めたのは中国の金博洋(ジン・ボヤン)選手。ファイナリストとなるのは実にこれで3度目で、昨年の覇者でもあるので、現在の男子ジュニア界をリードする存在として誰もが認める選手かと思います。特記すべきはやはりジャンプ能力の高さで、フリーでは4回転を3本組み込んでいます。ジャンプ構成の難しさだけで言うならシニア並みなわけで、驚異的な選手だなと思います。ただ、スピンではちょこちょこ取りこぼしもあったりして、採点表だけを見ると粗さのある選手なのかなという感じもしますね。ですが、当然ファイナル2連覇を狙ってくるでしょうから、日本勢の最大のライバル、壁となることは間違いなさそうです。
 もうひとりのアジア勢は韓国のイ・ジュンヒョン選手。韓国の男子選手として初めてのJGPファイナル進出という歴史を作りました。イ選手も上述した宇野選手同様にJGP参戦4シーズン目で、これまではなかなか表彰台に上がれず苦労していたようですが、それがようやくここで花開いたのかなという印象です。4回転は持っておらず3アクセルが最大の得点源ですが、これをそれなりにコンスタントに決めていて、ルッツは苦手なのかミスが多いものの、ほかのジャンプはある程度成功させているのがファイナルという形で結実したのだと思います。
 全体の3位はロシアのアレクサンドル・ペトロフ選手。まだ15歳ですが、すでに昨季のJGPファイナルに進出、世界ジュニア選手権でも4位という実力者です。そして、記憶に新しいのがJGP後に出場したフィンランディア杯とニース杯。どちらもシニアとして出場していますが、その中でそれぞれ銅メダル、優勝と結果を残していて、さらに勢いを増しているんじゃないかという気がしますね。
 全体の6位、ポイント的にもギリギリで進出となったのがカナダのローマン・サドフスキー選手。ドイツ大会で4位となってポイントでは中国の張鶴(ジャン・ヘ)選手やロシアのアレクサンドル・サマリン選手と並びましたが、チェコ大会の優勝が利いた形でファイナル進出をたぐり寄せました。

 というアジア勢の躍進が目立ちますが、補欠を見ても中国の選手が一人いて、日本だけでなくアジア全体でフィギュアがレベルアップしていくのは良い事だなと思いますし、楽しみですね。
 また、その下にはロシアの選手二人がいて、女子でのロシア旋風というのがよく言われますが、男子でも強化、育成の結果が如実に表れてきていますね。シニアの方ではロシアチャンピオンのマキシム・コフトゥン選手や世界ジュニア銀メダリストで今季からシニア参戦するアディアン・ピトキーエフ選手といった10代のスケーターが活躍を見込まれていますし、ロシアは女子だけでなく男子もどんどん層が厚くなりつつあるように思います。



《女子シングル》


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①セラフィマ・サハノヴィッチ(ロシア):30ポイント スロベニア大会優勝、日本大会優勝
②エフゲニア・メドベデワ(ロシア):30ポイント フランス大会優勝、チェコ大会優勝
③樋口新葉(日本):28ポイント チェコ大会2位、ドイツ大会優勝
④マリア・ソツコワ(ロシア):28ポイント エストニア大会2位、クロアチア大会優勝
⑤永井優香(日本):26ポイント スロベニア大会2位、日本大会2位
⑥中塩美悠(日本):24ポイント フランス大会4位、エストニア大会優勝
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補欠⑦カレン・チェン(アメリカ):24ポイント チェコ大会3位、クロアチア大会2位
補欠⑧エリザヴェート・トゥルシンバエワ(カザフスタン):24ポイント 日本大会3位、ドイツ大会2位
補欠⑨新田谷凛(日本):22ポイント フランス大会2位、エストニア大会4位




 女子はロシア選手3人、日本選手3人という楽しみな面々となりました。特に日本選手が複数ファイナルに進出するのは08/09シーズンの村上佳菜子選手、藤澤亮子選手以来、そして3人進出というのはさらにさかのぼって、05/06シーズンの浅田舞さん、澤田亜紀さん、北村明子さんの時以来ですから(この時はファイナル進出者8人制です)、本当に久しぶりの快挙と言えます。
 女子シングルはシニア、ジュニア含め、ロシアの一強みたいな状況になりつつあるという印象で、日本女子は大きく後れを取っていると思っていましたが、こうして3選手がファイナルに進出というのを見ると、ちゃんとロシアに食らい付いているなという感じもしますね。現在シニア女子ではロシア勢の強さが群を抜いていますが、2018年の平昌五輪、その次の2022年というのを考えれば、今の日本のジュニア女子選手たちの頑張りがいずれはそこに繋がっていくんじゃないかと思います。

 ファイナリストとなった日本選手は、樋口新葉選手、永井優香選手、中塩美悠選手の3名。
 樋口選手は今シーズンからジュニアに移行し、JGPに参戦。2大会で2位、優勝とさっそく実力を発揮していますね。樋口選手が得意としているのは3ルッツ+3トゥループのコンビネーションジャンプですが、ほかに3フリップ+3トゥループも跳んでいます。フリップはエッジエラーになることが多く、その点でよくマイナスを取られていますが、他のジャンプはとても安定感があり、新人とは思えぬ落ち着きぶりですね。すでに日本女子ジュニアをリードする存在と言えるのではないでしょうか。
 永井選手はJGP参戦は3シーズン目。今までのJGPでは最高でも8位でしたが、3+3を始めとしたジャンプの安定感が高く、2大会とも2位となりました。永井選手も樋口選手同様、3ルッツ+3トゥループに加え、3トゥループ+3トゥループのコンビネーションも組み込んでいます。これまでの日本の女子選手はルッツが苦手な選手が多いという印象だったのですが、永井選手も樋口選手もルッツはきっちりとしたエッジで跳んでいて、どちらかというとフリップの方が苦手なんですね。それでも二人ともバランス良く5種類のトリプルジャンプをプログラムに組み込んでいて、ジャンプ技術がしっかりしているんですね。
 中塩選手はここ2シーズンはシニアの全日本選手権に出場するなどシニアとして活躍していましたが、今シーズン初めてJGPに参戦、フランス大会では4位でしたが、エストニア大会での優勝が活きて最後の枠に滑り込みました。中塩選手の持っている3+3のコンビネーションは3トゥループ+3トゥループで、ファイナルに進出した他の選手と比べると難易度は低いですが、安定感があって確実に跳んでいますね。また、スピンやステップでも大きく取りこぼすことがないので、その積み重ねがファイナルという好結果に繋がったのだと思いますね。

 日本勢と表彰台を争うことになるのがロシアの3選手、セラフィマ・サハノヴィッチ選手、エフゲニア・メドベデワ選手、マリア・ソツコワ選手です。
 中でも特に得点が図抜けているのがサハノヴィッチ選手。昨季のJGPファイナルと世界ジュニア選手権の銀メダリストです。自己ベストも190点台をマークしていて、ジュニアとしてもうすでに実力充分といった感じですすね。
 全体2位のエフゲニア・メドベデワ選手もサハノヴィッチ選手同様、昨季からJGPに参戦していて、ファイナルで銅メダル、世界ジュニアでも銅メダルを獲得しています。
 この二人の選手に特徴的なのが、ジャンプ構成の難度の高さ。何とふたりともフリーでは3+3を2つ組み込んでいます。その際の組み合わせも似ていて、サハノヴィッチ選手は3フリップ+3トゥループ、3サルコウ+3トゥループ+2トゥループ、メドベデワ選手は3フリップ+3トゥループ、3サルコウ+3トゥループという構成。旧採点法時代はフリーに3+3を2つ組み込む女子のトップ選手も複数いましたが、現在の採点方法になってからは一つ一つのジャンプが厳しくチェックされるため、なかなかそこまでリスクの高い構成に挑む選手はほぼ皆無になり、3+3と2アクセル+3トゥループとか、3+3と3+1+3とか、そういった工夫をする選手が多いですね。なので、サハノヴィッチ選手にしてもメドベデワ選手にしてもただただ凄いなと感嘆するばかりですし、レベルの高いことに挑戦する若い選手がいることは喜ばしいことだと思います。身体の軽いジュニアだからこそというのはあるでしょうが、できればシニアに上がってからも続けていってほしいなと願ってしまいますね。
 そして全体4位のマリア・ソツコワ選手は、JGPファイナル2013の金メダリスト。ですが、怪我の影響で世界ジュニア2014には出場できませんでした。ソツコワ選手はサハノヴィッチ選手、メドベデワ選手ほど難しいジャンプ構成ではありませんが、ルッツとフリップの跳び分けがきっちり出来ているのが良いですね。まだ回転不足のミスが結構あり、ファイナルで優勝、また表彰台を争うにあたっては、ちょっとの回転不足が鍵になるかもしれないのでその点が課題と言えそうです。

 日本VSロシアという構図がとても楽しみですが、選手たちにはのびのびと自分らしい演技を見せてほしいのであまりプレッシャーをかけるようなことを言ってはいけませんね。とはいえ、昨年のJGPファイナル女子はロシア勢が表彰台を独占しましたから、日本の選手がその中に割って入るようなことがあればいいなと少し期待もしてしまいます。なにはともあれ、これだけJGPファイナルで日本選手が見られるのは久しぶりなので、その事実だけでも嬉しく、楽しみが増しますね。



《ペア》


①ジュリアン・セガン、シャルリ・ビロドー組(カナダ):30ポイント チェコ大会優勝、ドイツ大会優勝
②マリア・ヴィガロワ、エゴール・ザクロエフ組(ロシア):30ポイント エストニア大会優勝、クロアチア大会優勝
③リーナ・フェードロワ、マキシム・ミロシキン組(ロシア):26ポイント チェコ大会2位、ドイツ大会2位
④カミラ・ガイネトディノワ、セルゲイ・アレクセーエフ(ロシア):24ポイント チェコ大会3位、エストニア大会2位
⑤ダリア・ベクレミシェワ、マキシム・ボブロフ組(ロシア):22ポイント ドイツ大会4位、クロアチア大会2位
⑥チェルシー・リュー、ブライアン・ジョンソン組(アメリカ):20ポイント ドイツ大会3位、クロアチア大会4位
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補欠⑦アナスタシヤ・グバノワ、アレクセイ・シンツォフ(ロシア):20ポイント チェコ大会4位、エストニア大会3位
補欠⑧レナタ・オガネシアン、マーク・バーデイ(ウクライナ):18ポイント エストニア大会5位、クロアチア大会3位
補欠⑨古賀亜美、フランシス・ブードロー=オデ(日本):14ポイント エストニア大会4位、クロアチア大会6位




 ペアは見てお分かりのとおり、ファイナル進出6組のうち、4組がロシアです。昨年は6組中5組がロシアのペアでしたからそれよりは減りましたが、相変わらず凄いですね。
 ただ、北米勢もロシアに一人勝ちさせまいと頑張っていて、全体の1位で進出を決めたのはカナダのペアです。私はペアに疎いので知らなかったのですが、このセガン&ビロドー組の女性のジュリアン・セガン選手は女子シングルの選手としても活動しているんですね。女子シングルとしてはカナダ選手権でも最高で6位に入っていて、力のあるスケーターなようです。ペアは昨季から始めたばかりのようですが、着実に結果を出しているので、ペア選手としても適性があるんですね。
 全体2位のヴィガロワ&ザクロエフ組は昨季のJGPファイナルの銀メダリスト、世界ジュニア選手権の銅メダリストです。昨シーズンのロシア選手権ではすでに表彰台に上っていて、実力のあるペアです。
 全体3位のフェードロワ&ミロシキン組はJGPファイナル2013の銅メダリストですが、ロシア選手権で6位、ロシアジュニア選手権で4位と他のジュニアペアに後れを取ってしまい、世界ジュニアの代表になることはできませんでした。全体4位のガイネトディノワ&アレクセーエフ組もJGPファイナル2013で6位でしたが、現在のジュニアペア界の強豪はほぼロシアなわけですから、国内での競争がハード過ぎです。こういった点でも、ロシアのペアの層の厚さ、レベルの高さがうかがい知れますね。一方、全体5位のベクレミシェワ&ボブロフ組は今シーズン結成したばかりのペア。といってもほかのパートナーとのペア経験があるので、全くの新人というわけではないですね。
 アメリカのリュー&ジョンソン組も今季からのペアで、これからが期待されるペアですね。
 日本の古賀&ブードロー=オデ組は全体の9位で補欠となりました。順位的にはエストニア大会の方が上ですが、得点的にはクロアチア大会の方が10点近く積み上げているので、シーズンを追うごとに調子を上げているのでしょうね。



《アイスダンス》


①アンナ・ヤノフスカヤ、セルゲイ・モズゴフ組(ロシア):30ポイント エストニア大会優勝、クロアチア大会優勝
②マッケンジー・ベント、ギャレット・マッキーン組(カナダ):チェコ大会優勝、エストニア大会2位
③ベティナ・ポポワ、ユーリ・ブラセンコ組(ロシア):28ポイント チェコ大会2位、ドイツ大会優勝
④アッラ・ロボダ、パヴェル・ドロースト組(ロシア):28ポイント フランス大会優勝、日本大会2位
⑤マドレーヌ・エドワーズ、ジャオ・カイ・パン組(カナダ):28ポイント フランス大会2位、日本大会優勝
⑥ダリア・モロゾワ、ミハイル・ジルノフ組(ロシア):24ポイント スロベニア大会優勝、クロアチア大会4位
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補欠⑦レイチェル・パーソンズ、マイケル・パーソンズ組(アメリカ):24ポイント 日本大会3位、クロアチア大会2位
補欠⑧ロレーヌ・マクナマラ、クイン・カーペンター組(アメリカ):24ポイント チェコ大会3位、ドイツ大会2位
補欠⑨ブリアナ・デルマエストロ、ティモシー・ラム組(カナダ):24ポイント スロベニア大会2位、ドイツ大会3位



 アイスダンスでもロシア勢の強さは目立っていて、6組中4組がロシアのカップルです。そこにカナダのカップル2組が割って入る構図ですね。
 全体1位のヤノフスカヤ&モズゴフ組はJGPファイナル2013の覇者であり、世界ジュニア2014の銀メダリスト。JGPには11/12シーズンから参戦していて、表彰台経験も豊富なのでジュニア界のベテランと言えます。ポポワ&ブラセンコ組は昨季のJGPファイナルで4位、ロボダ&ドロースト組とモロゾワ&ジルノフ組は両カップルとも昨季のJGPで2大会とも表彰台に上っています。もちろんパーソナルベストなどレベルの差はある程度ありますが、ロシアのジュニアアイスダンス界全体の充実ぶりというのを感じさせます。
 一方、カナダのベント&マッキーン組はこれまでJGPでの優勝経験はあったものの、世界ジュニア2014では12位となるなど、多少成績に波がありました。しかし、今季はJGPで優勝&2位と安定して結果を出していて、今までとは違う活躍を見せています。全体5位のエドワーズ&パン組はJGPファイナルの出場経験こそないものの、昨季の世界ジュニアでは銅メダルを獲得しています。ロシアも層が厚いですが、カナダもそれに負けないくらいの実力者揃いと言えますね。



 さて、ここまでJGPシリーズ14/15について、男子、女子、ペア、アイスダンス別に見てきましたが、どこを見てもやはり目につくのはロシア勢ですね。4種目全てで存在感を発揮しています。昨年のJGPファイナルでは全種目合わせてロシア勢が計7個のメダルを獲得しました。今年も昨年の再現となるのか、それとも北米勢、また日本勢、アジア勢がロシアの勢いを押し留めるのか、注目です。
 JGPファイナルはシニアのGPファイナルと同時開催、12月にスペインのバルセロナで行われます。


:記事冒頭のジュニア男子の写真は、国際スケート連盟フィギュアスケート部門の公式フェイスブックページから、ジュニア女子の写真は、フィギュアスケート情報ウェブサイト「icenetwork」が2014年9月6日に配信した記事「Dazzling free skate propels Medvedeva to gold」から引用させていただきました。

【ブログ内関連記事】
ジュニアグランプリファイナル2014について 2014年12月26日
世界ジュニア選手権2015について 2015年3月23日
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by hitsujigusa | 2014-10-27 00:28 | フィギュアスケート(大会関連) | Comments(0)