スケートアメリカ2014・女子&ペア―エレーナ・ラディオノワ選手、パーソナルベストでGP初優勝

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 さて、前記事に引き続きスケートアメリカについてお伝えします。今回は女子とペアです。
 女子を制したのはロシアのエレーナ・ラディオノワ選手。自己ベストでGPシリーズ初優勝となりました。2位に入ったのは同じくロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手で、こちらは2シーズンぶりのGP表彰台。3位はアメリカのエース、グレイシー・ゴールド選手です。
 ペアで優勝したのはロシアの川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組。2季ぶりのGP復帰でしたが、ブランクを感じさせない演技で久しぶりの優勝となりました。

ISU GP Hilton HHonors Skate America 2014 この大会の詳しい結果、各選手の採点表が見られます。

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 女子のチャンピオンとなったのはシニア2年目のエレーナ・ラディオノワ選手です。

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 ショートの演目は「De mi vera te fuistes (Seguiriyas)/Ain't It Funny」。冒頭は大技の3ルッツ+3トゥループからでしたがルッツの着氷で若干乱れがあり、それでもうまくセカンドジャンプに繋げたもののGOEでは小さな減点を受けました。しかしその後はきちんと立て直し、全体にまとまった演技を見せました。得点は65.57点で2位につけます。
 フリーはラフマニノフの曲を組み合わせた「ピアノ協奏曲第3番/悲しみの三重奏曲第2番」。前日ミスがあった3ルッツ+3トゥループでは同じようなミスがあり完璧とはいかず。次の3フリップ、単独の3ルッツでもGOEではマイナス判定されるジャンプとなりますが、後半の3+1+3の難しいコンビネーションジャンプも含めミスらしいミスは無く、最後まで勢いのあるのびのびとした演技を披露しました。得点は129.90点で自己ベスト、ショートと合わせたトータルでも自己新で、2位からの逆転優勝となりました。
 上述したようにジャンプの細かいミスはありましたが、ミスと言うのも厳しいほど小さなミスで、全体を見れば素晴らしい内容でした。少しルッツに苦労している節はあって、そこがショートから着氷ミスという形で出てしまったのですが、それを大きなミスに繋げない本番強さというのを感じましたし、10月上旬のジャパンオープンから好調を維持していますね。
 また、余談ですが、テレビでパッと見する感じ、ラディオノワ選手は1年前と比べて身長がぐっと伸びているように見えますね。国際スケート連盟の公式プロフィールでは155センチということになっているのですが、上の写真では身長157センチ(ロシアフィギュアスケート連盟のプロフィールでは159センチとなってますが)のトゥクタミシェワ選手よりちょっと高いくらいですから、実際には160センチ近くあるのでしょう。1年前は150センチ前半くらいの身長だったと思うので、1年で急激に背が伸びている状況だとジャンプを跳ぶ感覚も変わったりコントロールも難しくなったりということがフィギュア界ではよく言われるのですが、ラディオノワ選手の姿からはあまりそういったことが感じられないですね。今のところは自分の身体の変化にうまく対応して、ジャンプを操れているのかなという印象です。
 2年連続のGPファイナル進出に向け大きく一歩前進したラディオノワ選手、次戦はフランス大会です。GP初優勝、おめでとうございました。


 銀メダリストはロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手です。

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 ショートは大定番の「ボレロ」。冒頭は3トゥループ+3トゥループ、余裕を持って完璧に着氷します。続く3ルッツ、後半の2アクセルも難なく決め、その他のエレメンツも全てのスピンでレベル4を獲得するなどそつのない演技を見せ、得点は67.41点でパーソナルベスト、首位発進となります。
 フリーはアラビアンな雰囲気漂う「Batwannis Beek/Sandstorm」。まずは3ルッツからの3連続コンビネーションジャンプでしたが、最後のジャンプがシングルとなる小さなミス。その後も3トゥループ+3トゥループのセカンドジャンプが2回転になったり、3サルコウ+2アクセルのシークエンスジャンプのサルコウがダブルになったりと、細かなミスが重なりました。しかし、最後まで集中を切らすことなく、演技をまとめてフィニッシュしました。得点は122.21点、フリー2位で総合でも2位となりました。
 フリーで小さなミスが重なってしまったのはもったいなかったですが、成功したジャンプに関しては彼女らしい軽やかで余裕のある跳躍でしたし、安心して見ていられましたね。「ジャパンオープン2014&その他の国際大会について」という記事でもトゥクタミシェワ選手について言及したのですが、今シーズン彼女はネーベルホルン杯、フィンランディア杯、ニース杯と、GPシリーズの前に3つの国際大会に出場し、しかもその全てで優勝を飾っていて、昨シーズンの不調からほぼ完全に立ち直り復活を予感させる姿を見せてきました。そうして満を持して迎えたスケートアメリカで、2位という結果は目標としていた結果ではなかったかもしれませんが、内容的にも得点的にも悲観する必要のない素晴らしい演技だったと思います。GPの前に3大会をこなしているわけなのでさすがに疲れはあったんじゃないかと想像しますが、それでもこうして試合に合わせてくるんですから脱帽です。不安があるとすればその疲労という点だけで、後になって悪い影響が出なければいいなとか、シーズン前半がピークにならなければいいなというのがちょっと心配ではありますね。
 トゥクタミシェワ選手の次戦は2週間後の中国杯。立て続けの競技会となりますが、こちらもうまく体調をコントロールして臨んでほしいなと思います。


 銅メダルを獲得したのは地元アメリカのグレイシー・ゴールド選手。

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 ショートは昨季と同じグリーグの「ピアノ協奏曲」。冒頭の大技3ルッツ+3トゥループはセカンドジャンプの着氷で大きく乱れ、大幅な減点を受けます。しかしその後のエレメンツは予定どおりにこなし、最後の要素である足替えコンビネーションスピンに入りましたが、足を替える際に珍しくバランスが崩れ体勢を悪くし、ほとんどちゃんとしたスピンにならず無得点になるという大きなミス。コンビネーションジャンプとコンビネーションスピンのミスが響き、得点は60.81点で不本意な3位発進となりました。
 フリーは「オペラ座の怪人」。ショートでは失敗した3ルッツ+3トゥループをまずはしっかり成功させます。ですが、次の2アクセル+3トゥループはセカンドジャンプがダブルに。後半に入ってもジャンプのミスがいくつかあり、得点は118.57点でフリーも3位、総合3位に留まりました。
 今大会のゴールド選手はSPで得意のスピンでの大きなミスがあり、何かそこから調子が狂ってしまったような印象で、フリーでもその流れを堰き止めることができませんでしたね。特に大きかったのが、フリーでのジャンプの繰り返しミス。前半の2アクセル+3トゥループが2アクセル+2トゥループになり、ここで2トゥループをひとつ跳んでいるにもかかわらず、後半で2サルコウ+2トゥループ+2トゥループの3連続コンビネーションを跳んでしまい、同じ種類の2回転ジャンプは2つまでという今季からの新ルールに引っ掛かり、3連続コンビネーションが全くの無得点になってしまいました。3連続を2連続にすれば問題は無かったのですが、ミスが相次いでいたこともあって焦っていたのか、冷静な判断ができず当初の予定どおりに跳んでしまったんですね。
 ゴールド選手はコンビネーションの2つ目や3つ目にループジャンプを付けるのが苦手ということで、コンビネーションのセカンド、サードジャンプは必ずトゥループなんですね。なので2アクセル+3トゥループが2+2になると必然的に苦しい状況になってしまうので、今後も同じようなシチュエーションになった時にうまく機転を利かせて対応できるかどうか、彼女にとっての新たな課題と言えるのかもしれません。
 次の大会はGP最終戦のNHK杯。1か月以上あいだが空きますが、その間に調整がうまくいくことを願っています。


 表彰台まであと一歩、4位だったのはアメリカのサマンサ・シザリオ選手です。

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 SPは「Danza Mora」。冒頭は大技の3フリップ+3ループ、成功したかに見えましたがループの回転が若干足りず、減点されます。しかしその後もミスらしいミスは無く、得点は58.96点で今までの自己ベストを1点以上更新し、4位につけました。
 フリーは昨季からの持ち越しである「カルメン組曲」。冒頭の3ループ+1ループ+3サルコウはサルコウが回転不足になりますが、その他のジャンプはほぼノーミスでエレメンツをこなし、フィニッシュしたシザリオ選手は納得の表情。115.62点でパーソナルベストには惜しくも届きませんでしたが、SPと合わせたトータルでは自己新となり、4位で大会を終えました。
 全体的にジャンプが安定していて良かったですね。得点源となるコンビネーションジャンプでは後ろのジャンプが回転不足になってしまいましたが、もう少しというところでしたし、特に3フリップ+3ループはシザリオ選手以外では浅田真央選手が跳ぶくらいで、プログラムに組み込んでいる選手がほとんどいない難しいコンビネーションなので、挑戦すること自体に意義があると思います。
 シザリオ選手の次戦はフランス大会。今大会の経験を活かして、また頑張ってほしいですね。


 5位に入ったのは韓国の朴小宴(パク・ソヨン)選手です。

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 ショートはサン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」。1つ目の要素、3サルコウ+3トゥループは完璧に成功させましたが、続く3ルッツは大きく乱れます。後半の2アクセルやスピンはきちんとこなし、得点は55.74点、自己ベストに近いスコアを得ました。
 フリーは「映画『ロミオとジュリエット』より」。冒頭は前日失敗した単独の3ルッツでしたが、しっかり着氷。続いて3サルコウ+3トゥループもスムーズに決めます。その後、前半は順調に演技を進めましたが、後半の3ループが大幅な回転不足で着氷し転倒。しかし、直後の2アクセル+3トゥループですぐに立て直し、演技後は安堵と悔しさが入り混じったような複雑そうな笑顔を見せました。得点は114.69点、総合5位となりました。
 17歳の朴選手、これが初めてのGPでしたが、とても良かったところと少しもったいなかったところと両方あり、でも初のGPデビューとしてはまずまずだったのではないでしょうか。ショート、フリーともに目玉となる3+3を成功させている一方で、単独の3ルッツや3ループが失敗となっていて、そのジャンプ自体に苦手意識があるのかどうか分からないのですが、大技を無事に成功させたことで油断が生まれたのか、もしくは逆に慎重になり過ぎたのかもしれませんね。
 次戦のロシア大会は物凄い強豪という選手が少ないので、自己ベストくらいの得点を出せれば表彰台のチャンスもありうるかもしれません。楽しみにしたいと思います。


 6位となったのはアメリカの長洲未来選手。

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 ショートの演目は「パガニーニの主題による狂詩曲」。冒頭は得点源となる3フリップ+3トゥループでしたが、1つ目のジャンプで転倒しコンビネーションにならず。1つのスピンを挟んで後半に入り、急遽単独の3ループをコンビネーションにしようとしますが、2つ目のジャンプがシングルに。2アクセルは決めましたが、ジャンプのミスが影響して得点は49.29点、まさかの10位発進となります。
 フリーはオペラ「蝶々夫人」。前日は失敗した3フリップ+3トゥループに挑み、きれいに着氷したかに見えましたがセカンドジャンプが回転不足の判定。さらに2アクセル+3トゥループも跳びますが、こちらもトゥループが回転不足に。その後のジャンプも一見クリーンに成功させているような感じでしたが、細かくアンダーローテーション(軽微な回転不足)を取られ、得点は108.92点と伸びず、総合6位に終わりました。
 SPに関しては3フリップでの転倒という明確なミスがあったわけですが、もうひとつ、3ループをコンビネーションにしようとして3ループ+1トゥループになったのが、致命的とも言えるミスとなりました。今季からSPでは、回転が2回転に満たないジャンプ(つまり1回転や1回転半)は跳んでも必ずGOEでマイナス3の評価となる新ルールができたので(誤解がある言い方だったので言い換えますと)既定の回転数に満たないジャンプ(つまり、3+3もしくは3+2を跳ばなければいけないのに3+1になった場合とか、単独の3回転を跳ばなければいけないところが2回転以下になった場合)は跳んでもGOEでマイナス3の評価となったり、全くの無得点になったりする新ルールができたので、長洲選手も大きな損をする結果となってしまいました。
 フリーは何とか挽回したかなと思うのですが、先日のジャパンオープン同様にアンダーローテーション判定のジャンプが多く、まとまりのある演技の印象と実際の得点がなかなか重ならないという状況が続いていますね。コンビネーションジャンプの入り方や跳び方自体はそんな悪くなさそうなのですが、セカンドジャンプに高さが足りないのか、片足で着氷してから足首がぐりっと回るような感じに見えるので、回転不足が癖みたいになってしまうと心配だなと思いますね。
 次のロシア大会では長洲選手らしい笑顔が見られることを祈っています。


 7位はグルジアのエレーネ・ゲデヴァニシヴィリ選手。

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 ショートは「タイスの瞑想曲」。冒頭は3ルッツ+2トゥループで安全な滑り出し。続く3トゥループは若干のミスがありましたが、2アクセルは問題なく成功させます。得点は55.39点で6位発進。
 フリーは「映画『バーレスク』より」、ボーカル入りのノリノリ系プログラムです。まずは前日成功させた3ルッツ+2トゥループを無難にまとめましたが、次の3サルコウはダウングレード(大幅な回転不足)。その後も後半のジャンプで細かなミスが相次いだり、スピンでもレベルの取りこぼしが散見されたりして、満足な演技とはいかず。得点は102.71点でフリー9位、総合7位となりました。
 あえて3+3を跳ばず、安定した演技を目指したと思うのですが、SPでもフリーでもコンビネーションジャンプではないところでミスが重なったのが残念でしたね。フリーはミュージカル映画のサントラで、今季から解禁された歌詞入りプログラムということもあって、華やかさがゲデヴァニシヴィリ選手に合っていると思うのですが、ミスが影響してなかなかその良さ、魅力が表現されていなかったかなと感じました。
 今季のGP出場は残念ながらこのスケートアメリカ1大会のみのゲデヴァニシヴィリ選手。次はどの大会に出場するのかは分かりませんが、次こそゲデヴァニシヴィリ選手らしい演技ができることを願っています。


 8位となったのは日本の今井遥選手です。

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 ショートはボーカル入りの「マラゲーニャ」。前半、2アクセル、そして得点源の3サルコウ+3トゥループをきれいに成功させたものの、後半の得意な3ループで大幅に回転不足のまま降りてきてしまい、転倒。演技を終えた今井選手は悔しそうな表情を浮かべました。得点は53.79点、8位につけます。
 課題としていた3+3が決まったので、やった!と思ったのですが、3ループでの転倒はまさかでしたね。前半が完璧にできたからこそ、3ループも考えて跳んでしまったのかもしれません。うまくいけば60点近く、もしくは自己ベスト近くいったかもなので、ちょっともったいなかったですね。
 ですが、プログラムは素晴らしいものだなと感じました。「マラゲーニャ」は無良崇人選手も使用したことのあるスパニッシュ系の音楽ですが、今井選手の「マラゲーニャ」はボーカル入りで、ギリシャ人歌手のナナ・ムスクーリさんが歌っているものだそうなので、エネルギッシュでもあり女性的な艶やかさもありで、無良選手の「マラゲーニャ」とは全く違う雰囲気でしたね。
 また、プログラム全体に渡って歌が入っていましたが、違和感無くすんなりとプログラムの世界観に入っていけました。今季からボーカル入りがOKになり、既に多くのスケーターがボーカル入りを使用していますが、個人的にはその中でも歌声が入ってて良いな、というのと、これはあんまり良くないなというのがあります。本来プログラムを表現するのは氷上のスケーターただ一人なわけですが、そこに歌声があることによってもう一人そこに表現者がいるかのような、そのもう一人の表現者が選手の演技を邪魔しているかのような感覚に陥ることがあるんですね。演技をしている人の表現と、歌を歌っている人の表現とがうまく一体化すれば良いのですが、そこが何となく合ってないと、スケーターが歌い手の強さに負けてしまうというか、歌の方が強烈になってしまってスケートと音楽が乖離してしまうというか、ここまでのシーズンの試合でボーカル入りプログラムを見ていて、そう感じるプログラムがありました。インストゥルメンタルの曲だと音は楽器の音のみなので、表現者がもう一人いるという感覚になることは無いのですが、やっぱり人の歌声ってどんな歌声でも唯一無二の個性があって、その歌手なりの表現や意思が伝わってくるものなので、それがうまくスケーターの表現と一体にならないと難しいのかなと思います。
 かなり道を外れてしまいましたが、今井選手の「マラゲーニャ」はそういった意味で今井選手の表現と歌声とがちゃんと一体化していて良かったですね。ナナ・ムスクーリさんの歌声は強烈と言えば強烈ですが、歌声そのものが楽曲のメロディやリズムやテンポを生み出している感じで、ボーカル入りプログラムという特別感を忘れるくらい今井選手にしっくり来ていましたね。

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 一方、フリーは正統派バレエの「ジゼル」。3+3は組み込まず、2アクセル+3トゥループから。ほぼ完璧な跳躍でしたが、セカンドジャンプが軽微の回転不足に。ですが、続く3フリップや3サルコウ+2トゥループは無事に成功。後半に入っても大きく崩れることは無く、アンダーローテーションやちょっとした着氷の乱れなどはありましたが、落ち着いた演技を披露しました。得点は104.18点、フリーは7位で総合8位となりました。
 全て予定どおりのジャンプが跳べたかというとそうではないと思うのですが、10月上旬のオンドレイネペラ杯ではショートで41点、フリーでも93点という不本意な内容で悔しい思いをしたでしょうから、このスケートアメリカでひとまず嫌な感じを吹っ切って、拭い去って、次の大会に進めるのではないでしょうか。
 次戦はフランス大会、1か月ほど間が空くので、その時間をうまく利用して調子を上げていってほしいなと思いますね。



 ここからはペアについてです。

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 ペアの優勝者はロシアの川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組。ショート、フリーともにほぼパーフェクトと言ってよい素晴らしい内容で、久しぶりのGPとは思えない高いレベルで優勝を飾りました。これで川口&スミルノフ組は、GPシリーズ全6戦で優勝を経験するという快挙を達成しました。
 ショートとフリー合わせても減点要素がひとつしかないというハイクオリティの演技でしたね。特にフリーはスロー4サルコウを成功させ、フリーのパーソナルベストをマークしました。スミルノフ選手の怪我によって1年間競技会に出られず、2シーズンぶりに復帰するというだけでも大変なことでしょうに、それに加えてスロー4サルコウというペアでも最高レベルの大技に挑み、成功させ、休養する前の自分たち以上のものを見せるというのは、本当に凄いなとただただ感嘆するばかりです。ここからもう一度、川口&スミルノフ組の新たなストーリーが始まるのだなという感じですね。次の大会は川口選手の出身国でもある日本のNHK杯、楽しみにしています。
 2位がアメリカのヘイヴン・デニー、ブランドン・フレイジャー組。ショートで自己ベストを2点以上更新して3位につけると、フリーでは小さなミスはあったもののこちらも自己ベストを大幅に更新して、総合2位に順位を上げました。これが初めてのGP表彰台ですね。
 3位は中国の彭程(ペン・チェン)、張昊(ジャン・ハオ)組。ショートでもフリーでもジャンプでの転倒があり、得点を伸ばし切ることはできませんでしたが、何とか表彰台を守り切った形になりましたね。



 女子、ペア、そして男子、アイスダンスと全体を見渡しても、4種目全てでアメリカ勢が表彰台に上り、やはり自国の選手が強さを発揮する形となりました。その一方でロシア勢も男子シングル以外の全てでメダルを獲得していて、層の厚さを見せつけました。
 GPシリーズ14/15、次は10月31日から11月2日にかけて行われる、スケートカナダです。


:女子シングルメダリスト3選手のスリーショット写真は、AFPBB Newsが2014年10月27日の13:48に配信した記事「ラディオノワが女子シングル逆転優勝、スケート・アメリカ」から、ラディオノワ選手の写真、トゥクタミシェワ選手の写真、ゴールド選手の写真、シザリオ選手の写真、長洲選手の写真、今井選手のフリーの写真、ペアメダリスト3組の写真は、エンターテインメント情報ウェブサイト「Zimbio」から、朴選手の写真、ゲデヴァニシヴィリ選手の写真は国際スケート連盟フィギュアスケート部門の公式フェイスブックページから、今井選手のSPの写真は、スポーツ情報ウェブサイト「スポーツナビ」のフィギュアスケートページから引用させていただきました。

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by hitsujigusa | 2014-10-31 17:06 | フィギュアスケート(大会関連) | Comments(0)