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ロステレコム杯2016・女子&ペア―アンナ・ポゴリラヤ選手、パーソナルベストで優勝

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 ロステレコム杯2016、男子とアイスダンスに続き、女子とペアの記事です。
 女子を制したのは地元ロシアのアンナ・ポゴリラヤ選手。ショート、フリーともに1位の完全優勝となりました。2位は同じくロシアのエレーナ・ラディオノワ選手、3位はアメリカのコートニー・ヒックス選手となっています。
 ペアは世界選手権2016銅、ドイツのアリオナ・サフチェンコ&ブリュノ・マッソ組が初めてGPの頂点に立ちました。

ISU GP Rostelecom Cup 2016 この大会の詳しい結果、各選手の採点表が見られます。

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 優勝は世界選手権2016の銅メダリスト、アンナ・ポゴリラヤ選手です。

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 SPは「映画『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』より」。冒頭は得点源の3ルッツ+3トゥループ、これをパーフェクトに下りると、2つのスピンを挟んだ後半、3ループ、2アクセルと難度の低いジャンプを確実に決め、終盤のステップシークエンスではレベル4に加え高い加点を稼ぎ、自己ベストに0.05点と迫るハイスコアで首位発進しました。
 フリーは「映画『モディリアーニ 真実の愛』より/Le Di a la Caza Alcance/Memorial Requiem」。まずは前日綺麗に成功させた3ルッツ+3トゥループを再びクリーンに着氷し、1.4の高い加点を得ます。続く3フリップは問題なく着氷したものの踏み切りのエッジエラーを取られて減点。しかし直後の2アクセルを決めて、前半を良い流れで終えます。中盤のステップシークエンス、スピンはレベル4をしっかり揃え、後半の得点源となる3+1+3、これもきっちり成功。その後も3+2、3ループ、2アクセルと全ジャンプをクリーンに跳び切り、フィニッシュしたポゴリラヤ選手はガッツポーズで喜びを爆発させました。得点はこちらもパーソナルベストに0.53点と迫る得点でフリーも1位、トータルでは約1点パーソナルベストを更新して215.21点というハイスコアを叩き出し、GP3度目の優勝を手にしました。
 良い時と悪い時の差がハッキリしているタイプのポゴリラヤ選手ですが、今回は見事に全てがハマって良い方のポゴリラヤ選手が出ましたね。10月初旬のフィンランディア杯では背中にテーピングをしている姿も見られて、その影響もあったのか演技内容も振るいませんでしたが、それから約1か月で自国開催の大会にしっかり合わせてきましたね。ハマった時のポゴリラヤ選手というのは本当に強いので、もちろん毎試合ピークを持ってくるのは無理だと思いますが、次のNHK杯でもある程度以上のレベルの演技ができれば、優勝争いをすることは間違いないでしょう。ファイナル進出が懸かる日本のエース、宮原知子選手にとっては手ごわいライバルになりそうですね。ロステレコム杯優勝、おめでとうございました。


 2位は昨年のファイナル銅メダリスト、エレーナ・ラディオノワ選手です。

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 SPは「オペラ「ポーギーとべス」より」。冒頭は大技3ルッツ+3トゥループをきちんと決めて好スタートを切ります。後半に2つのジャンプを固め、まず3ループは難なく成功させましたが、若干苦手としている2アクセルは着氷が乱れ減点。しかし全体的には躍動感に満ちた軽快な演技で、71.93点と自己ベストをマークし2位につけました。
 フリーは定番の「オペラ「トゥーランドット」より」。まずはSPで完璧に決めた3ルッツ+3トゥループでしたが、3ルッツがこらえる着氷となったため単独にします。しかし、次の3フリップに急遽3トゥループを付けてすぐにリカバリー。後半は5つのジャンプ要素を集中させた難度の高い構成で、まずは3+1+3の難しい3連続ジャンプをクリーンに下ります。続く3ループは着氷でミス。2アクセルは決めますが、3ループは回転不足で着氷し転倒となります。最後の2アクセルは成功させ、「トゥーランドット」の情熱的なメロディに乗せて力強く演じ切りました。得点は123.67点でフリーも2位、総合も2位となりました。
 ショート、フリーともにちょこちょことほころびが散見されましたが、ラディオノワ選手らしい表情の豊かさ、表現のバリエーションの豊富さは存分に発揮された演技だったと思います。気づけばラディオノワ選手もGP参戦4季目の17歳で、まだ17歳かと思うと同時に、もうこんなに大きくなったんだと驚かされもして、実際に身長は国際スケート連盟の公式プロフィールでは167cmとポゴリラヤ選手と同じ身長となっていて、あの小さくてコロコロと可愛かった女の子がと感慨を覚えたりもします。身長がそれだけ伸びているということはジャンプのコントロールも相当大変なはずなのですが、ラディオノワ選手の場合、長期に渡ってジャンプのバランスを崩すという姿はまだ見られず、ロシア女子の中でも最強と言ってよい安定感には脱帽します。修正能力の高い選手なので、今大会で得た課題も次戦までにはしっかり対応してくるんじゃないかなと思いますし、そうなれば自身のファイナル出場記録もまた伸びることになるので、楽しみにしたいですね。ラディオノワ選手の次戦は中国杯です。


 銅メダルを手にしたのはアメリカの成長株コートニー・ヒックス選手です。

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 SPは「映画『マレフィセント』より」。冒頭は得点源の3フリップ+3トゥループを確実に成功。後半の3ループ、2アクセルも問題なく決めます。終盤のステップシークエンスでは氷に足を取られる場面があり加点を稼ぐことはできませんでしたが、スピンは全てレベル4を獲得するなどそつのない演技を見せ、自己ベストに近い63.68点で6位となりました。
 フリーは「映画『ノートルダムの鐘』より」。まずは前日と同じ3+3の予定でしたが、ジャンプ間の流れがあまり良くなくセカンドジャンプはダブルになります。ですが、3サルコウ、2アクセルとその後の前半のジャンプはクリーンに着氷。後半はまず最初の3ルッツを正確なエッジで跳びますが、続く3ループ+2トゥループは2つ目が1回転に。しかし3ループ+2アクセルのシークエンスジャンプ、単独の3フリップとミスらしいミスなくエレメンツをこなし、演技を終えたヒックス選手は納得したように破顔しました。得点はパーソナルベストとなる119.30点でフリー3位、総合でも3位と順位を大きく上げ、GP2つ目のメダルを獲得しました。
 ちょっとしたミスはいくつかあったのですが、基本的に好調の中でのミスという印象で、体はよく動いていてキレのある表現が素晴らしかったですね。元々ジャンプの質は素晴らしいものがあるので、それが今回のようにある程度まとまれば常に表彰台争いができる選手であるということを演技で証明したのではないかと思います。
 次戦の中国杯は今大会の銀メダリストであるラディオノワ選手始め、前世界女王のエリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手、世界選手権銀メダリストのアシュリー・ワグナー選手、スケートカナダ銀メダリストのケイトリン・オズモンド選手、スケートアメリカ銅メダリストの三原舞依選手ら強敵が揃うので、表彰台に乗るだけでも至難の業ですが、その中でメダルを手にするためにはミスをさらに減らすことはもちろん、一つ一つのエレメンツの質を磨くことも必要になってくるでしょうね。ヒックス選手らしいダイナミックなジャンプを中国杯でも大いに披露してほしいと思います。


 表彰台まであと一歩の4位だったのは中国の李子君(リ・ジジュン)選手です。

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 SPは「Le Diable Matou」。まずは3トゥループ+3トゥループをパーフェクトに成功させて良い出だしを見せると、続いて3フリップもきれいに着氷。後半の2アクセルも難なく下り、3つのスピンも全てレベル4。大人っぽさの増した艶やかさの光る演技で観客を魅了しました。得点は自己ベストまで1点余りとなる63.89点で5位の好位置につけます。
 フリーは「Only For Love 映画『女帝[エンペラー]』より」。まずは2アクセル+1ループ+3サルコウの3連続ジャンプから、これをしっかり回り切って下ります。続く2アクセル+3トゥループも決めますが、踏み切りのエッジに課題がある3ルッツはエッジは正確だったものの回転が抜けて2回転になります。後半はまず3ループをクリーンに成功し、続けて3+2、3フリップ、3サルコウと細かな回転不足は取られながらも着氷。スピンはショート同様にレベル4を揃え、透明感のある女性ボーカルの中国語の歌声に乗って伸びやかに滑り切りました。得点は117.94点でフリー4位、トータルでは惜しくも表彰台に約1点及ばず、4位となりました。
 ショートもフリーも李選手らしさ満載で、それに加えて20歳目前という年齢になったからこその艶やかさがそこここから感じられて良かったですね。SP、フリーともに演技後の李選手は浮かない表情をしていましたが、シーズン序盤という早い時期にしては十分良い演技だったと思いますし、スタミナ面が課題だったフリーも極端にスピードが落ちることもなく地道な努力が実を結んできたのかなという印象を受けました。
 まだ細かい回転不足など修正点はありますが、ここからさらに調子を上げて、次戦の中国杯では満足いく演技をして満面の笑みを見せてほしいなと思います。


 5位に入ったのはカザフスタンのエリザベート・トゥルシンバエワ選手です。

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 SPは昨シーズン途中から使用している「アイ・ガット・リズム」。まずは高難度の3ルッツ+3トゥループを完璧に下りると、1つのスピンを挟んだ後半、3ループもクリーンに成功。最後の2アクセルは着氷後にスケート靴のエッジが氷に引っかかる形で転倒してしまい、それが影響したのか直後のスピンでも回転が遅くなるミスが出てしまいます。しかし最後までトゥルシンバエワ選手らしくシャープな動きで軽快なジャズナンバーをリズミカルに演じ切りました。得点は64.31点でパーソナルベストをマークし、4位と好発進しました。
 フリーは「映画『もののけ姫』より」。冒頭の3ルッツ+3トゥループをショート同様にしっかり成功させ、続く単独の3ルッツも判定では回転不足とされたものの目立ったミスなく着氷。後半はまず3フリップをこらえながらも着氷しますが、大技の3サルコウ+3トゥループはセカンドジャンプが2回転となります。その後も3ループ、2アクセル+2トゥループと着氷での細かなミスが相次ぎますが、終始勢いの衰えない演技でエネルギッシュにフィニッシュしました。得点は117.01点でフリーは5位、トータルでも5位で大会を終えました。
 ジャンプミスやスピンでの取りこぼしなどさらなるブラッシュアップが必要な箇所はいくつかあったと思いますが、小さな身体からは想像もつかないほどのスピード感と躍動感は相変わらずで、そういった意味でトゥルシンバエワ選手らしさは十二分に出ていましたね。ただ、気になったのは演技の緩急で、ショートの「アイ・ガット・リズム」は小気味よいジャズナンバーなので体を目一杯使ったキビキビした動きがぴったり合っているのですが、フリーの「もののけ姫」は壮大な世界観のプログラムなので、もう少し緩急の“緩”の部分が上手になると、より表現の幅が広がって見栄えがするのかなと感じましたね。今シーズンはシニア2年目なので、ルーキーだった昨季との違い、変化に注目して見ていきたいですね。トゥルシンバエワ選手の次戦はNHK杯です。


 6位となったのは今大会がGPデビューとなった日本の松田悠良選手です。

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 SPは2シーズン前から使用している「映画『ピアノ・レッスン』より」。まずはステップシークエンスから始まる斬新な構成で、続いて2アクセルを難なく成功。後半に入って得点源となる大技3ループ+3ループに挑みますが、2つ目がアンダーローテーション(軽度の回転不足)となります。直後のスピンで回転が不十分となるミスがありましたが、最後の3フリップはパーフェクトに決めて、笑顔で演技を終えました。得点は61.57点で7位発進となりました。

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 フリーは「スパニッシュ・キャラバン」。冒頭はオリジナルの3連続ジャンプである2アクセル+3トゥループ+3ループ、きれいに着氷しましたが2つ目がアンダーローテーションと判定されます。続く3フリップも問題なく着氷し、前半は上々。後半に5つのジャンプ要素を固め、その1つ目の3ルッツはエッジエラーで減点。しかし、その後の2アクセル、3+2、3+2は全てクリーンに成功。最後の3サルコウも完璧に着氷したかに見えたもののアンダーローテーションを取られますが、見た目には大きなミスなく全てのジャンプを予定どおりに跳び切り、松田選手は柔らかな笑みを浮かべました。得点は自己ベストとなる116.08点でフリー6位、総合6位に順位を上げて初めてのGPを終えました。
 これがGPデビューとは思えないくらい落ち着いた演技で安心して見ていられましたね。3ループ+3ループ、2アクセル+3トゥループ+3ループといったほかであまり見られないおもしろい組み合わせのコンビネーションジャンプに果敢に挑んでいて、しっかり松田選手の個性をアピールできたのではないかと思います。また、表現面でも3季連続で演じることになる「映画『ピアノ・レッスン』より」は冒頭からしっかり指先まで音楽と調和して美しかったですし、しっとりしたショートから一転、情熱的なフリーも華やかな雰囲気を持ち合わせている松田選手によく合っているなと感じました。次のNHK杯でも思い切りの良い演技を楽しみにしています。


 日本の村上佳菜子選手は11位となりました。

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 SPはまず単独の3フリップから、これは着氷がアンダーローテーションで減点となります。後半に組み込んだ3トゥループ+3トゥループも2つ目がアンダーローテーションとなりますが、苦手の2アクセルはしっかり跳び切り、最後まで元気いっぱいに溌剌と滑り切りました。得点は55.25点で10位となります。

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 フリーはまず3ループからでしたが、着氷こそしたもののダウングレード(大幅な回転不足)となります。続く得意の3サルコウはきれいに成功。ですが、3フリップはまたもやダウングレードと同じミスが重なります。後半は2アクセルからのコンビネーションジャンプを決めて勢いをつけたいところでしたが、パンクして1回転に。さらに3+2はファーストジャンプがダウングレードになり、3+2+2はクリーンに下りたものの、最後の2アクセルはこちらも1アクセルにとミスが続き、村上選手は苦笑を浮かべました。得点は95.78点でフリー11位、総合11位と順位を落としてしまいました。
 GP初戦のスケートアメリカから状態を上げたいところでしたが、今大会も練習からあまり調子が上がらなかったようで、残念ながら本来の村上選手の演技を見ることはできませんでしたね。フリーのキス&クライで笑顔を見せるなど、村上選手本人は自分自身の現状を受け止めた上で点数にも納得しているようでしたが、もっと素晴らしい村上選手の演技を知っている一ファンからすると、まだまだこんなものではないはずというもどかしさも感じました。ジャンプが上手く跳べない理由については本人もわからないとのことで苦悩しているんだろうなと思うのですが、やはり良い時の村上選手のジャンプより助走スピードや跳び上がりの勢いが弱い印象を受けるので、もう少し時間をかけて改善していくしかないのでしょうね。ジャンプ以外ではフリーではスピン、ステップシークエンスと全てレベル4が取れていたので、あとはジャンプさえまとまれば全体の滑りも活かされて良くなっていくのではないでしょうか。
 今季のGPは村上選手にとって悔しい内容、結果になったと思いますが、この経験をバネにして全日本に向けて頑張ってほしいですね。



 ここからはペアについて。

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 優勝者はドイツのアリオナ・サフチェンコ&ブリュノ・マッソ組。SPは珍しく2度の転倒があり得点を伸ばせず2位で発進。フリーでも大技のスロー4サルコウで転倒があったもののほかは最小限のミスでまとめてフリー1位、トータル1位と逆転しました。
 強豪のサフチェンコ&マッソ組にしては少しミスが多かったかなという印象もありますが、まだシーズン序盤ですから調整段階とも言えます。2週連続出場となるフランス杯ではほとんど時間がない中でいかにレベルアップしてくるかに注目して見たいですね。ロステレコム杯優勝、おめでとうございました。
 2位はロシアのナタリア・ザビアコ&アレクサンドル・エンベルト組です。ショートは全てのエレメンツに加点がつくほぼノーミスの内容で首位に立つと、フリーはさすがにサフチェンコ&マッソ組の追い上げがあり逆転を許したものの、内容的にはミスの非常に少ない安定した演技でしっかりと銀メダルを獲得しました。
 ペア結成2季目のザビアコ&エンベルト組。GP2試合エントリーは今季が初めてになりますが、そんなに経験が少ないとは思えないような素晴らしい演技内容でしたね。今季のシーズンベストランキングでも7位に相当する高得点で、さすがペア大国ロシアの層の厚さを見せつけたのではないかと思います。サフチェンコ&マッソ組同様にフランス杯にも出場するので、この勢いを持続させられればファイナル初出場の可能性も十分にありそうですね。
 3位もロシアのクリスティーナ・アスタホワ&アレクセイ・ロゴノフ組。SPはジャンプミスに加え、レベルの取りこぼしが複数あり4位にとどまります。フリーはショートでレベルを取りこぼしたエレメンツを精度高くまとめ、ジャンプのミスも最小限に抑えて、総合3位となりました。
 GP1戦目のスケートアメリカでは5位だったアスタホワ&ロゴノフ組。その時より点数も順位もしっかりアップさせて、シーズン後半に向けてうまくコンディションを上げられているように思います。ロシアのペア界は群雄割拠なので、そこを勝ち抜いてヨーロピアンやワールドの切符を手にするのは大変でしょうが、だからこそどのペアにもチャンスがあると言えます。どのペアが抜きん出るかはまだ読めませんね。



 ロステレコム杯2016、女子&ペアの記事は以上です。予想通り女子はロシア勢が力を誇示しましたが、ペアはスケートアメリカの覇者であるジュリアン・セガン&シャルリ・ビロドー組が表彰台を逃す波乱があった一方、その隙を若手ロシアペアが突いて存在をアピールし、やはり地元ということでロシア勢が圧倒的に強かったですね。そうこうしているうちにGPシリーズ第4戦のフランス杯も開幕を迎え、この大会の結果によってファイナル出場決定者も一気に増えるでしょうし、男子、女子、アイスダンスの現世界チャンピオンが勢揃いする華やかな大会でもあり楽しみですね。では。


:記事冒頭の女子メダリスト3選手のスリーショット写真、ラディオノワ選手の写真、ヒックス選手の写真、李選手の写真、松田選手のフリーの写真、ペアメダリスト3組の写真は、マルチメディアサイト「Newscom」から、ポゴリラヤ選手の写真は、AFPBB Newsが2016年11月5日の12:00に配信した記事「ポゴリラヤらロシア勢が女子SPの上位独占、ロシア杯」から、トゥルシンバエワ選手の写真は、写真画像サイト「ゲッティイメージズ」から、松田選手の写真のSPの写真、村上選手のフリーの写真は、フィギュアスケート情報サイト「Absolute Skating」から、村上選手のSPの写真は、国際スケート連盟フィギュアスケート部門の公式フェイスブックページから引用させていただきました。

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by hitsujigusa | 2016-11-11 18:09 | フィギュアスケート(大会関連)