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 平昌五輪3日目、2月11日にフィギュア団体の女子SP、アイスダンスSD、ペアフリーが行われました。競技順としてはアイスダンス、女子、ペアの順でしたが、この記事では女子、アイスダンス、ペアの順に書いていきます。なお、団体戦のルールについては、こちらの記事をご覧ください。

Olympic Winter Games 2018 この大会の詳しい結果、各選手の採点表が見られます。

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 女子のトップに立ったのは世界女王、OAR(オリンピック・アスリート・フロム・ロシア)のエフゲニア・メドベデワ選手です。

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 ジャンプは全て後半に固め、まずはスピン、ステップシークエンスをいつもどおり完璧にこなします。そして後半、得点源の3フリップ+3トゥループはファーストジャンプで片手、セカンドジャンプで両手を上げた難しい空中姿勢で跳び切り、1.7点の加点を得ます。さらに3ループ、2アクセルとクリーンに下り、終盤2つのスピンももちろんレベル4を揃え、フィニッシュ前から観客の拍手喝采に包まれました。得点は自身が持つ世界最高得点を0.21点更新する81.06点をマークし、圧巻の1位となりました。
 先月の欧州選手権で右足甲の疲労骨折による休養から復帰し、ジャンプミスがいくつかあって連勝記録が途絶えたメドベデワ選手。しかし着実に調子を本来のレベルに戻していて、もうすっかりいつもどおりのパーフェクトなメドベデワ選手という感じでしたね。個人戦を前にして早々と世界最高を塗り替えてしまい、個人戦はどうなるんだろうと逆に心配な気持ちも個人的には抱いてしまいますが、約10日後の個人戦に向けてさらなるピーキングをしてくると思いますので、再びの世界最高更新に期待したいですね。


 2位はイタリアのベテラン、カロリーナ・コストナー選手です。

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 まずは得点源の3フリップ+3トゥループから、ファーストジャンプでわずかに乱れセカンドジャンプに繋げますが、アンダーローテーション(軽度の回転不足)で着氷します。続く3ループは余裕を持った跳躍で加点1.4。後半の2アクセルも難なくこなし、ステップシークエンス、スピンは全てレベル4。演技を終えたコストナー選手は破顔しました。得点は75.10点と自己ベストには3点ほど及ばなかったものの、2位と好位置につけました。
 12月のイタリア選手権からジャンプ構成の難度を上げたコストナー選手。シーズン前半まで跳んでいた3トゥループ+3トゥループと比べると、3フリップ+3トゥループは難度を上げた分、確率が良いとは言えないですが、2大会連続の表彰台を狙う上で必要なジャンプと言えますね。そして、何といっても世界随一のスケーティングから生み出されるスピードがありながらも軽やか、重力を感じさせないような優雅な滑りというのは抜きんでた美しさで、演技構成点でメドベデワ選手と張り合える数少ない選手の一人ですから、個人戦も非常に楽しみになってきます。
 その前にはまずは団体戦のフリーにもコストナー選手は出場とのことで、こちらも好演技を楽しみにしたいですね。


 3位は世界選手権2017銀メダリスト、カナダのケイトリン・オズモンド選手です。

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 冒頭は3フリップ+3トゥループでしたが、ファーストジャンプの着氷で乱れ、何とか3トゥループに繋げますが回転不足となってしまいます。続く3ルッツはこらえた着氷となり、踏み切りのエッジも不正確と判定。後半の2アクセルは決め、ステップシークエンス、スピンはレベル4に加え、全て1点以上の加点を得ましたが、71.38点と自己ベストからは6点ほど低い得点で3位となりました。
 昨季から使用しているこのSPに関しては抜群の安定感を誇り、オズモンド選手の復活を印象付け、支えたプログラムと言っても過言ではないですが、最近は少しバラつきも増えてきているかなという気もします。絶好調の時は失敗する気配の全くないという感じでしたが、今は絶対的な自信というよりは、出だしから多少慎重さが感じられます。フリーに対しては後半のスタミナに課題を抱えているオズモンド選手なので、このショートは不安感なく臨めることが個人戦のメダルに向けて最大のキーポイントかなと思いますし、ショートで70点台後半のパーソナルベストを持っているからこそ、その優位性を最大限活かすためにはショートである程度点差をつけないと、フリーは厳しい状況になるかもしれません。団体戦フリーには出場しないそうですから、個人戦までの期間をうまく利用して本来のショートの余裕を取り戻してほしいですね。


 4位は全日本女王の宮原知子選手です。

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 冒頭は得点源の3ルッツ+3トゥループ、一見きれいに下りたかに見えましたが、両ジャンプともアンダーローテーションを取られます。2つのスピンを挟んで後半の3ループはクリーンに着氷。ステップシークエンスでは日本の情緒漂う軽快なリズムに乗せて繊細かつメリハリの利いた滑りを披露。終盤の2アクセルも問題なく下り、得意のレイバックスピンでプログラムを締めくくった宮原選手はガッツポーズで喜びを表しました。しかし3+3の回転不足が響き、得点は68.95点と伸び悩み4位にとどまりました。
 内容自体は納得の演技となった一方で得点は思ったほど伸びず、得点が表示された瞬間、顔をこわばらせた宮原選手。スロー映像を見る限り、3+3はセカンドジャンプは回転不足を取られる可能性が高いかなという感じでしたが、ファーストジャンプは微妙なところでしたね。どうしても今季はこの3+3の回転不足というのがついて回りますが、今回はジャンプ自体はきれいで良い感覚で跳べているような印象を受けますし、そのほかの部分は時間をかけて磨いてきたものをしっかり発揮できたという感じで素晴らしかったですね。宮原選手本人も3+3に関して、「大丈夫という感覚」「悪いジャンプとは思っていない」と話していますので、あまり回転不足にとらわれすぎないでほしいですし、細かい部分を気にするあまりに演技全体の流れやリズムを失っては宮原選手らしさが鳴りを潜めてしまいますから、回転不足になったらなったで仕方ないくらいの気持ちで、開き直ってぶつかっていってほしいなと思います。何より、宮原選手が自分自身に対して焦ったり不安を抱いたりすることなく、今までどおり自分が積み重ねてきたものに自信を持って、個人戦では思い切って演技してほしいですね。


 5位は全米女王のブレイディ―・テネル選手です。

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 まずは3ルッツ+3トゥループから、これをダイナミックな跳躍で回り切って着氷します。後半の3ループ、2アクセルもクリーンに成功。ステップシークエンス、スピンでは全てレベル4を獲得し、パーソナルベストとなる68.94点をマークし5位と健闘しました。
 今シーズン飛躍を遂げ、一躍時の人となったテネル選手。ただ、勢いだけでは乗り切れないであろうこのオリンピックの舞台で、まず初演技でこの落ち着いた滑りができたというのは、勢いだけではない彼女の紛れもない実力を証明したと言えるでしょう。団体戦フリーは出場しないようですが、団体戦ショートで自己ベストを更新したことで追い風がテネル選手に吹いているとも言えますから、個人戦のショートも同じような演技ができれば再び自己ベスト更新も夢ではありませんね。


 6位は地元韓国のチェ・ダビン選手。3+3、3フリップ、2アクセルと全てのジャンプを確実に成功。ステップシークエンス、スピンも全てレベル4と取りこぼしなくまとめ、パーソナルベストを3点以上更新し6位に食い込みました。
 7位は中国の李香凝(リ・シャンニン)選手。3+2、3ルッツ、2アクセルと目立ったミスなく着氷。ステップシークエンスはレベル2どまりでしたが、柔軟性を活かしたスピンは全てレベル4と実力を出し切り、58.62点で7位でした。
 8位はドイツのニコル・ショット選手です。冒頭は単独の3フリップでしたが転倒。しかし直後の3+3はノーミスで跳び切り挽回します。後半の2アクセルも下り、55.32点で8位となりました。
 9位はフランスのマエ=ベレニス・メイテ選手。冒頭の3+3はセカンドジャンプが回転不足となり着氷も乱れます。さらに後半の苦手の3ルッツはダウングレード(大幅な回転不足)で転倒。最後の2アクセルはまとめましたが、ジャンプミスが響き46.62点で9位にとどまりました。
 10位はイスラエルのエイミー・ブキャナン選手。前半はスピンとステップシークエンスのみ、後半に全ジャンプを組み込む攻撃的な構成でしたが、3+2は若干着氷を乱します。2アクセルはクリーンに下りますが、3サルコウはアンダーローテーションに。それでも全体を最小限のミスに抑えパーソナルベストをマークしました。



 各国のエース格が出揃った団体戦女子ショート。波乱らしい波乱のない中で、やはり際立ったのは絶対女王メドベデワ選手の強さでしたね。この演技が個人戦にどう引き継がれるのか注目です。細かなミスのあった宮原選手やコストナー選手、オズモンド選手らメダル候補たちも、団体戦を経て個人戦まで日程が空く中で、その空白の期間をどう過ごすかによって個人戦の演技も変わってきそうです。




 ここからはアイスダンスのSDについてです。
 トップに立ったのは世界王者、カナダのテッサ・ヴァーチュー&スコット・モイア組。パターンダンスがレベル2にとどまる取りこぼしがありましたが、いつもと変わらず安定した滑りでパーソナルベストに迫る80.81点で断トツの1位でした。
 オリンピックの初演技として上々のスタートを切りましたね。もちろん最大の焦点は個人戦に合わせてくると思いますので、まだ最高潮の状態ではないでしょうが、とはいえ世界王者らしい隙のない貫録に満ち溢れた演技でした。SDは個人戦でもメダルを争うであろうカップルたちが勢揃いしましたが、その中でもやはり別格という佇まい、演技前から雰囲気は圧倒的でしたね。

 2位は世界選手権2017銅メダリスト、アメリカのマイア・シブタニ&アレックス・シブタニ組です。こちらもパターンダンスはレベル2でしたが、そのほかはほぼノーミスで安定感抜群の演技を披露。自己ベストまで約2点ほどのハイスコアで2位と好位置につけました。
 全米選手権ではSD首位発進からFD3位で優勝を逃したシブタニ兄妹。まずは自信を持っているSDということで余裕のある滑りでしたね。五輪のスタートとしては個人戦に向けて良いイメージを作り出せた演技だったと言えるのではないでしょうか。

 3位はロシアのエカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロビエフ組。こちらもパターンダンスはレベル2で思ったほど技術点は稼げませんでしたが、演技構成点では5項目で9点台を並べ3位と好発進しました。
 こちらも実力者らしい余裕を持った滑りでしたね。SDの今季のジャンルはラテンということで、この艶っぽく濃厚なプログラムがボブロワ&ソロビエフ組にはぴったりという気がしますね。

 4位はイタリアのベテラン、アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ組。ツイズル、リフトではレベル4を獲得し、他のカップルが苦戦したパターンダンスでもレベル3を得ましたが、演技中の動作が転倒と見られたのか減点1もあり、自己ベストには3点ほど届きませんでしたが4位と上位につけました。
 イタリアのカップルらしい陽気さと情熱的な滑りで会場を盛り上げましたが、演技構成点は2項目が8点台と全てを大台の9点台に乗せることはできませんでした。カッペリーニ&ラノッテ組としても5項目全てで9点台を狙っていると思うので、なかなかジャッジの評価がついてこないことでもどかしさはあるでしょうが、五輪の舞台で彼ららしさは充分に発揮できていると思いますね。

 そして5位に日本の村元哉中&クリス・リード組が入りました。

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 冒頭の課題としているツイズルはしっかりレベル4に加え加点も獲得し好調な滑り出し。パターンダンスはレベル1にとどまりましたが、ほかのエレメンツでは確実にレベル3を取り、自己ベストまで約3点というスコアで5位と上位に食い込みました。
 苦戦が予想されたアイスダンスで5位に入り貴重な6ポイントを獲得した村元&リード組。同じくらいのパーソナルベストを持つカップルがほかに3組くらいいる中で、強豪のトップ4に続く位置でショートを終えられたのは村元&リード組にとって大きな自信になるのではないでしょうか。先月の四大陸選手権で自己ベストを更新して、この団体SDでも及第点ということで、着実に自信を深めているのが演技以外の表情や佇まいからも感じられますね。

 6位はフランスのマリー=ジャド・ローリオ&ロマン・ルギャック組。全ての要素でしっかり加点を積み重ねましたが、ステップ2つがレベル2、パターンダンスがレベル1となったことであまり技術点を伸ばせず、自己ベストからは5点近く低い得点で6位でした。
 7位は中国の王詩玥(ワン・シーユエ)&柳鑫宇(リュー・シンユー)組。こちらも大きなミスはありませんでしたが、ステップ2つがレベル2、パターンダンスはレベル1、ツイズルもレベル3と取りこぼしが散見され、技術点が伸びず。パーソナルベストから7点ほど低いスコアで7位に沈みました。
 8位はドイツのカヴィタ・ローレンツ&ヨティ・ポリゾアキス組。ノンホールドのステップ、パターンダンスはレベル2でまとめましたが、ツイズルは若干乱れがあり減点に。自己ベストから5点以上低い得点で8位でした。
 9位は地元韓国のミン・ユラ&アレクサンダー・ガムリン組。パターンダンスは丁寧にこなしレベル2を取りましたが、ツイズルや最後のステップでミスがあり減点を取られます。また、女性のミン選手の衣装の背中側のホックが外れるアクシデントもあり、少し慎重な演技となり、自己ベストから10点低い得点にとどまりました。
 10位はイスラエルのアデル・タンコワ&ロナルド・ジルベルベルグ組。ツイズル、リフトはレベル3とまとめましたが、ほかの要素は全て減点となり、自己ベストより4点ほど低い44.61点で最下位にとどまりました。


 大きなミスが出にくく実力が順当に表れやすいアイスダンス。ということでSDも下馬評どおりの順位でしたね。その中で、実力やパーソナルベストが拮抗するカップルたちを抑えて5位に入った村元&リード組の活躍は素晴らしかったですね。



 ということで、4種目のショートが終了した時点で順位はこうなりました。


1位:カナダ 35ポイント
2位:OAR 31ポイント
3位:アメリカ 29ポイント
4位:日本 26ポイント
5位:イタリア 26ポイント
―――
6位:中国 18ポイント
7位:ドイツ 16ポイント
8位:イスラエル 13ポイント
9位:韓国 13ポイント
10位:フランス 13ポイント



 この結果を受けて上位5か国のみがフリーに進出。ソチ五輪と全く同じ5か国となりました。




 ここからは女子SP、アイスダンスSDと同日に行われたペアフリーについてです。
 ペアフリーのトップに立ったのはカナダのメーガン・デュハメル&エリック・ラドフォード組です。冒頭の3ツイストをレベル3ながらクリーンにまとめて1.3点の加点を得ると、サイドバイサイドの3ルッツもしっかり着氷。続いて大技スロー4サルコウに挑み、これは着氷が乱れましたが、直後の3+2+2の難しい3連続ジャンプを成功。その後もミスらしいミスなく最後までエネルギッシュに滑り切り、演技を終えた二人は破顔しました。得点はシーズンベストとほぼ同じ148.51点で2位のペアに10点ほどの点差をつけての1位でした。
 ショートに続いて出場したデュハメル&ラドフォード組。ショートもよくまとまっていて素晴らしかったですが、それ以上といっても過言ではない見事なフリーで、快進撃を続け無敵状態だった頃の二人の姿が蘇ってくるような演技でしたね。団体戦のショートもフリーも出場するというのは大変だったと思うのですが、この2つの好演技が個人戦にも繋がるように祈りたいですし、あとはペアの個人戦まではあまり間がないので体調をうまく整えて、体の疲労を取って、個人戦ショートに備えてほしいと思います。

 2位はイタリアのヴァレンティーナ・マルケイ&オンドレイ・ホタレク組。まず冒頭の3ツイストを完璧に決めると、ソロジャンプの3トゥループも二人のタイミングぴったりに着氷。さらに3+2+2を下り、後半の難しい2つのスロージャンプもパーフェクト。全てのエレメンツで高い加点を積み重ねる会心の演技となり、フィニッシュした二人は歓喜を爆発させました。得点も自己ベストを5点以上更新し、2位と高順位を記録しました。
 本当に隅から隅まで完全無欠の演技で、このペアフリーで最大の盛り上がりを見せましたね。思えば4年前のソチ五輪ではマルケイ選手は女子シングルの選手として団体戦のフリーで演技していたわけで、それから4年経ってペア選手としてトップレベルで活躍し、これほどの演技を見せたというのは脱帽としか言えません。今やすっかりペア選手のイメージが定着したマルケイ選手ですが、転向した時すでに20代後半だったことを思うと、正直ここまでペア選手として活躍するとは思っていませんでした。シングルとペアとでは全く異なる競技といってもよいくらいの違いがありますから、4年という長いようで短い期間で彼女が作り上げてきたものに対して拍手を送りたい気持ちですね。ぜひ個人戦でもこのような演技を見せてほしいと思います。

 3位はOARのナタリア・ザビアコ&アレクサンデル・エンベルト組。まず3ツイスト、3+2+2のサイドバイサイドジャンプを決め好調なスタートを切りましたが、続く3サルコウはパンクして2回転に。終盤のつなぎの部分で女性がつまずいて転倒するアクシデントもありましたが、動揺を見せることなくエレメンツを丁寧にこなし、自己ベストまで約4点というスコアで3位と健闘しました。
 この演技が五輪初演技となったザビアコ&エンベルト組。思わぬ転倒もありましたが、こういった予想外の出来事も含めていろんなことが起きる五輪というのを個人戦前に経験できたことが二人にとってメリットとなるのではないかと思います。

 4位はアメリカのアレクサ・シメカ=クニーリム&クリス・クニーリム組。冒頭の3ツイスト、スロー3サルコウ、サイドバイサイドの3サルコウと順調な滑り出しに成功しましたが、続くサイドバイサイドの3トゥループは転倒。その後はミスらしいミスなく立て直しましたが、自己ベストには遠く及ばず4位でした。
 もったいない転倒はあったものの、さすが実力者だけあってミスを引きずることなく、直後のエレメンツですぐに切り替えて質の高い技を続けられるというところに実力者の実力者たるゆえんを感じましたね。

 日本の須崎海羽&木原龍一組は5位となりました。

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 まずは得点源となるサイドバイサイドの3ルッツから、二人のタイミングはずれましたが、回転不足なくしっかりと着氷します。しかし続く3ツイストはキャッチミスで減点。高難度のスロー3ルッツも転倒します。その後もソロジャンプ、スロージャンプともにクリーンに決められず、ほかの要素でも細かなミスが重なり、パーソナルベストから3点ほど低いスコアにとどまりました。
 パーソナルベストを叩き出し歓喜に包まれたショートから一転、フリーはショートよりも硬さが気になりましたね。やはりショートのようにうまくまとめたいという気持ちもあったでしょうし、チームに貢献したいという気持ちもあったでしょうから、いろんな想いが重なって硬くさせてしまったのかもしれません。ソロジャンプの3ルッツやスロージャンプの3ルッツなど、トップペアと比べても遜色ない構成で攻めの滑りをしているペアだと思うので、この構成を完璧に完成させるまでにはまだ時間がかかるのかもしれませんが、彼らのベストを尽くせれば必ずできるエレメンツばかりだと思うので、ぜひ個人戦でもショートで好演技をしてフリーに進んで、団体戦のリベンジをしてほしいですね。




 ということで、ペアフリーが終わった時点での順位はこうです。


1位:カナダ 45ポイント
2位:OAR 39ポイント
3位:アメリカ 36ポイント
4位:イタリア 35ポイント
5位:日本 32ポイント



 カナダが徐々に2位に差をつけてきて、初優勝に向けて足固めに入ったという印象ですね。OAR、アメリカとフィギュア大国が続いて順当な順位と言えます。日本は苦戦が予想されたペアでそのとおりの結果にはなってしまいましたが、イタリアのマルケイ&ホタレク組がフリー2位と思った以上に上位に食い込んだこともあって、イタリアに逆転され、点差も少しつけられてしまった印象ですね。


 さて、次は団体戦の男子フリーの記事に続けます。そうこうしているうちに個人戦が近づいてきていて、急いで団体戦の記事を仕上げたいところですが、もうしばらくお待ちください。では。


:記事冒頭の日本チームの画像は、スポーツ情報サイト「スポーツナビ」の平昌五輪特集ページから、メドベデワ選手の画像、コストナー選手の画像、オズモンド選手の画像、村元&リード組の画像、須崎&木原組の画像は、マルチメディアサイト「Newscom」から、宮原選手の画像、テネル選手の画像は、マルチメディアサイト「Zimbio」から引用させていただきました。

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by hitsujigusa | 2018-02-14 00:58 | フィギュアスケート(大会関連) | Trackback | Comments(0)