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 男子、アイスダンスと続けてきたベストコスチューム17/18。今回はペアのショートプログラム部門です。なお、衣装を選ぶにあたってのルールについては、こちらの記事の冒頭をご参考下さい。

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 ペアSP部門第1位は、イギリスのゾーイ・ジョーンズ&クリストファー・ボヤジ組の「It's a Man's Man's Man's World」です。

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 ファンクの帝王と呼ばれたジェームス・ブラウンの代表曲「It's a Man's Man's Man's World」をイギリスのソウル歌手、シールがカバーしたバージョンを使用したジョーンズ&ボヤジ組。シャウトするような男性ボーカルが印象的なプログラムの力強さ、激しさを、衣装でも表現しています。
 男女ともに黒をベースに、シルバーを効果的にあしらっていて、女性は首から腕を覆う露出のほぼないワンピースで、女性らしさはあえて覆い隠しています。そして特徴的なのは胸元の大小さまざまな装飾と、腰のベルト風の装飾で、特にベルト風のデザインがあることによってよりカッコ良さ、男性っぽさが強調されていて良いですね。一方の男性はVネックの半袖トップス。こちらも襟ぐりに華やかな装飾が施されていてアクセントとなっています。また、生地で肌を覆っている面積が大きい女性と比べて、男性は首や腕など比較的肌を見せているので、男女のバランスとしてもほどよく均整が取れていて、そのあたりもしっかり考えられたコスチュームだなと思いますね。


 2位はフランスのヴァネッサ・ジェームズ&モルガン・シプレ組の「Make It Rain」です。

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 イギリスの人気歌手、エド・シーランが歌う楽曲を使用したプログラム。タイトル、歌詞に“Rain”=“雨”という言葉が入っていることを意識してか、鮮やかな青が印象深い衣装です。
 女性は青一色のノースリーブワンピース。肩から胸、お腹にかけて縦に細長い生地で部分的に覆い、体の中心やサイドは何本もの紐で繋ぐ個性的なデザイン。スカートも同様にスリット部分を紐で繋いで留め、さらにスカート自体も長さの異なる生地を複数重ねて変化をつけていて、全体的に非常に複雑な作りであるのがわかります。そして男性は黒を基調とした衣装で、透け感のある五分袖トップスの上に、光沢感のある素材のベストを重ねたスタイル。そのベストの前を女性同様に青い紐で留めていて、女性とのペア感を演出しています。
 使用している曲が現代のロックソングということもあり、ステレオタイプにとらわれない、非常にファッショナブルでコンテンポラリーな素晴らしいコスチュームになっていると思います。


 3位はドイツのアリオナ・サフチェンコ&ブリュノ・マッソ組の「That Man」です。

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 「That Man」は16/17シーズンから継続のプログラムで、シーズン当初は別のプログラムで滑っていたサフチェンコ&マッソ組でしたが、しっくりこなかったのかGPファイナルから昨季の「That Man」に変更。衣装も昨季の衣装をそのまま用いましたが、その後衣装も画像のものに新調しました。
 女性はシルバーのホルターネック風ワンピース。衣装全体がきらびやかで、さらに頭にはめたヘッドアクセサリーや腕にはめたアクセサリーなど小物づかいも効いてよりゴージャスな印象を与えています。また、スカートはフリンジ状になっていて、このあたりからはジャジーなプログラムならではの軽快さが感じられますね。男性は肘までまくり上げた風の白シャツに赤い蝶ネクタイ、グレーのベスト、黒いパンツというオーソドックスなスタイル。女性の華やかさを引き立てるシックさですが、あえて五分袖にしたシャツの袖や鮮やかな赤い蝶ネクタイがシックな中にもポップさを醸し出していて、こちらもジャジーでポップなプログラムの世界観にぴったりですね。


 4位はドイツのアニカ・ホッケ&ルーベン・ブロマールト組の「Big Spender」です。

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 ミュージカル「スウィート・チャリティー」の劇中曲で、単独でもCMソングなどに使用され有名な「Big Spender」を用いたプログラム。パワフルな女性ボーカルが特徴的な力強い曲調ということで、衣装もカッコよさを意識したデザインになっています。
 男女ともに黒をベースにした衣装で、女性は首元のみゴールドのホルターネック風ワンピース。首元はゴールドの細かなラインストーンをびっしり埋め込み、ところどころにピンクやブルーなどの大ぶりのビジューをあしらっていて、非常に華やかです。一転、首から下のワンピースは黒一色でシックな印象で良い意味でギャップを感じさせます。上半身は透け感のあるレース調のデザインで、完全に真っ黒だと少し重々しくなりすぎるかもしれませんが、レース調にすることで軽やかさを生むとともにフェミニンさ、セクシーさも感じさせます。また、スカートもフリンジなので軽快さがあり、重厚さと軽やかさのバランスというのが素晴らしいですね。一方、男性は黒一色の上下でですが、肩から腕、背中側に関しては透け感のある素材にしてこちらも重くなりすぎない工夫が見られます。上半身の前面は透け感のない素材で細かなラインストーンを散りばめて華やかさをプラスしていて、控えめではありますがほどよいアクセントになっていて良いですね。


 5位は中国の于小雨(ユー・シャオユー)&張昊(ジャン・ハオ)組の「白鳥の湖」です。

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 定番のバレエ「白鳥の湖」を使用した王道プログラム。男女の衣装も物語のキャラクターをイメージしたことが感じられる色づかいとなっています。
 女性は淡いピンクにグレーの模様が入ったフェミニンなワンピース。首元にはジュエリー風のデザインが、ウエストにも細いベルトのような装飾的なデザインが施されていて、全体的に少女らしい柔らかさ、可愛らしさを強調していて、まさに可憐な白鳥のイメージでしょうか。一方の男性は黒一色のシンプルなコスチューム。ただ、黒一色の中にも衣装のベースとなる素材とは別の素材を使った黒いラインが走っていて、パッと見では見えないのですが工夫しているのが感じられます。
 女性の于選手はもちろんヒロインの白鳥=オデット姫という設定だと思われ、男性の張選手は黒一色の衣装から想像するに悪魔ロットバルトを演じているのだと思いますが、この二人の元々持っている持ち味、雰囲気からしてもピッタリな印象で、コスチュームもうまく二人の個性を活かしていますね。


 6位は中国の隋文静(スイ・ウェンジン)&韓聰(ハン・ツォン)組の「ハレルヤ」です。

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 カナダのフォークシンガー、レナード・コーエンが1984年に発表した「ハレルヤ」。さまざまな歌手にカバーされ今ではスタンダードナンバーとして定着し、フィギュア界でもおなじみの曲となっていますが、隋&韓組が使用したのは同じくカナダのカントリー歌手、k.d.ラングがカバーしたバージョンです。
 女性の隋選手は臙脂色のノースリーブワンピース。胸元からお腹にかけて大胆に肌がのぞく作りで、上の画像だとわかりにくいですが体の側面も肌が見える個性的なデザインとなっています。ただ、そこまでセクシーな印象はなく、臙脂色という渋みのある色のイメージも手伝って大人っぽさを感じさせます。そして男性は黒のトップスとパンツというコーディネートですが、何といっても特徴的なのはトップスの前面にデザインされた羽を広げた大きな鳥。壮大な印象を与える絵柄ですが、じっくり見るとブルーやシルバーのラインストーンで縁取られた立体感のある作りになっていて、こうした繊細な工夫によって洗練された本格的な衣装になっているなと思いますね。


 7位はロシアのナタリア・ザビアコ&アレクサンデル・エンベルト組の「The Summer Knows 映画『おもいでの夏』より」。

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 1971年公開のアメリカ映画『おもいでの夏』の劇中曲を使用したプログラム。演技自体も“夏”をイメージしていると思いますが、映画がリゾート地として有名な島を舞台にしているということもあってか、夏の熱さや情熱的なイメージではなく、爽やかさや涼やかさを感じさせるコスチュームになっていますね。
 女性はピンクとラベンダー色を組み合わせたホルターネック風ワンピース。主にワンピースの右側がピンク、左側がラベンダー色となっていますが、くっきりと分かれているわけではなく下の方で混じり合ってグラデーションになる色づかいが絶妙です。また、胸元や腰の辺りにキラキラとしたシルバーの生地があしらわれてアクセントになっていますし、ピンクやラベンダー色の生地も縦にシャーリングが施されているので表面に変化がつけられており、色づかいも素材づかいも細かい工夫がなされていますね。一方、男性はラベンダー色のトップスに、画像では見せませんがグレーのパンツというこちらも優しい色づかいのコーディネート。トップスは左肩から右下に向かって小さなラインストーンを連ねる形で斜めのラインが描かれていて、この衣装でデザインらしいデザインというとこれくらいですが、控えめながらちょうどよいアクセントになっているのかなと思います。


 8位はアメリカのヘイヴン・デニー&ブランドン・フレイジャー組の「All of Me」です。

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 2013年に発表されたアメリカのR&B歌手、ジョン・レジェンドのヒット曲を使用したプログラムです。
 女性はゴールドと淡いイエローを基調にしたワンピース。上半身はベースとなる肌色の生地の上に、唐草模様のような刺繍を縫い付けた作りで、さらにその刺繍部分に小さな色とりどりのラインストーンがふんだんに散りばめられていて、ゴールド一色では醸し出せない華やかさを加えています。一方でスカートの方は透け感のある素材かつ長さも短めで、上半身のデザインの複雑さ、細かさとは対照的にシンプルな作りとなっています。また、男性は女性のスカートと同じ淡いイエローのシャツに黒いパンツ。シャツはスタンドカラーでピンタックが施されており、クラシカルな印象。男女ともに奇をてらわず王道かつ古風なコスチュームで、しっとりとしたバラードの世界観を表現していますね。


 9位は中国の彭程(ペン・チェン)&金楊(ジン・ヤン)組の「Assassin's Tango 映画『Mr.&Mrs. スミス』より」。

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 映画の劇中曲であるタンゴを使ったプログラム。タンゴということでラテンらしい鮮やかな赤が目を引きます。
 その赤いワンピースを着た女性は、首元がゴージャスなジュエリー風のデザインで、そこから赤いワンピースに繋がっています。そのワンピースも赤の中にふんだんにシルバーのラインストーンが散りばめられて華やかな印象です。そして男性は詰め襟風の白いトップスに黒いパンツ姿。トップスは前面のピンタックや黒いボタンがクラシカルな雰囲気を醸しています。男女ともにいかにもタンゴらしいというよりはヨーロッパの香りが濃いデザインで、使用しているタンゴ自体も伝統的なアルゼンチンタンゴではなく、ハリウッド映画のサントラの一曲なので、タンゴ感は控えめなのかなと想像します。


 10位はアメリカのタラ・ケイン&ダニー・オシェア組の「All I Ask of You ミュージカル「オペラ座の怪人」より」。

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 おなじみのミュージカル「オペラ座の怪人」の劇中曲で、ヒロインであるクリスティンと幼なじみで両想いのラウルとのロマンティックなラブソングです。ということで、ケイン&オシェア組の衣装もキャラクターのイメージを反映しているのが見て取れます。
 女性は黒を基調としたストラップレス風ワンピース。胸元に切れ目が入った作りで、その縁取りには小さな青い花があしらわれていて非常にガーリーです。胸元にのみ細かなラインストーンが配され、また、白い紐を胸の下で結んで前で蝶々結びをしたようなデザインもかわいらしい印象で、ピュアで可憐なクリスティンらしいイメージですね。そして男性の衣装も水色の柔らかい素材の五分袖トップスで、前面に施されたフリルが貴族の子息であるラウルらしいですね。
 「オペラ座の怪人」を演じるとなると、クリスティンとファントムという組み合わせがよくあるのかなと思うのですが、このペアはクリスティンとラウルとのデュエット曲を用い、コスチュームもそのイメージをしっかり反映していて、考えられているなと感じますね。



 さて、ペアSP部門は以上です。フリー部門に続きます。


:記事冒頭の国際スケート連盟のロゴは、国際スケート連盟フィギュアスケート部門の公式フェイスブックページから、ジョーンズ&ボヤジ組の画像、サフチェンコ&マッソ組の画像は、マルチメディアサイト「Zimbio」から、ジェームズ&シプレ組の画像、ホッケ&ブロマールト組の画像、于&張組の画像、隋&韓組の画像、ザビアコ&エンベルト組の画像は、マルチメディアサイト「Newscom」から、デニー&フレイジャー組の画像は、フィギュアスケート情報サイト「Absolute Skating」から、彭&金組の画像は、ファッションデザイナー、ニック・ヴェレオス氏の公式サイトから、ケイン&オシェア組の画像は、フィギュアスケート情報サイト「A Divine Sport」から引用させていただきました。

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# by hitsujigusa | 2018-06-01 00:06 | フィギュアスケート(衣装関連) | Trackback | Comments(0)

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 17/18シーズンの衣装のベスト10を決めるベストコスチューム17/18。今回はアイスダンスのフリーダンス部門です。なお、衣装を選ぶ際のルールについては、こちらの記事の冒頭をご覧ください。

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 アイスダンスFD部門第1位は、スペインのサラ・ウルタド&キリル・ハリャービン組の「ドン・キホーテ」です。

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 おなじみのバレエ「ドン・キホーテ」の音楽を使用したプログラム。スペインのカップルがスペインを舞台にした作品を演じるということで、まさに五輪シーズンにふさわしいプログラムですが、衣装もスペインらしさを強調しています。
 女性のウルタド選手はトップスが黒、スカートが赤というオーソドックスなスペイン風カラーコーディネート。トップスのオフショルダーの部分がレースになっていたり、スカートが光沢感のある素材になっていたりと、素材感で工夫が見られます。一方、男性のハリャービン選手はフリルがふんだんにあしらわれたシャツの上にグレーのベスト、ビロードっぽい素材のワイン色の上着という重厚感を感じるスタイル。特に上着は前合わせや肩、袖口など繊細な刺繍がびっしりと施されていて、高級感が伝わってきます。
 奇をてらわず「ドン・キホーテ」の世界観を表現した両衣装で、細部まで妥協せずこだわった贅沢な作りのコスチュームだと思いますね。


 2位はアメリカのマイア・シブタニ&アレックス・シブタニ組の「パラダイス」です。

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 イギリスのバンド、コールドプレイの楽曲「パラダイス」を使用した壮大なプログラム。衣装も男女ともに力強さを感じさせる色づかいになっています。
 妹のマイア選手は赤を基調としたワンピース。形としてはホルターネックタイプで、お腹に向けて布を寄せることで美しいラインを作り出しています。また、スカートの一部分に深みのある紫を差し色として加えていて、印象的なアクセントになっています。そして兄のアレックス選手も同じ色合いのトップスに黒いパンツ姿。ただ、そのトップスも鮮やかな赤一色ではなく、グラデーションで変化がつけられていますし、全体的に散りばめられた細かい装飾によって、どこか宇宙のような壮大さも感じさせて、シンプルではありますが上質感と工夫が感じられます。
 赤という派手な色を前面に押し出しながらも、洗練された落ち着きのあるイメージを作り出していて、正統派のシブタニ兄妹らしい品の良さが表れているなと思います。


 3位はイタリアのアンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ組の「映画『ライフ・イズ・ビューティフル』より」。

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 イタリア映画『ライフ・イズ・ビューティフル』のサントラを使用したストーリー性の強いプログラムで、カッペリーニ&ラノッテ組は困難を乗り越える夫婦の姿を情感たっぷりに演じました。
 衣装はシーズンを通して2種類使用されましたが、今回選んだのはシーズン前半の試合とシーズン最後の世界選手権で着用された衣装です。女性のカッペリーニ選手は白一色のワンピースですが、上半身は立体感のあるレース調になっていて変化をつけています。一方の男性のラノッテ選手はクリーム色のシャツに黒いサスペンダー、黒いパンツというシンプルスタイル。女性の華やかさを引き立てるシンプルさですが、プログラムでラノッテ選手が演じる男性のイメージとも合っていますね。
 白をベースにした衣装というのは氷上では背景に溶け込んでしまうので、そういった意味では欧州選手権やオリンピックでカッペリーニ選手が着用していた赤い衣装の方が氷には映えると思うのですが、プログラムの雰囲気には真っ白なワンピースの可憐さがより合っている気がして、こちらを選びました。


 4位は中国の王詩玥(ワン・シーユエ)&柳鑫宇(リュー・シンユー)組の「Over My Shoulder/Happy Ending」です。

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 女性ボーカルによる前半はしっとりと、後半はテンポアップする緩急豊かなプログラムを演じた王&柳組。衣装もシックな色づかいときらびやかな装飾性を両立させて、プログラムの世界観に合わせています。
 男女ともに同じ淡い紫のコスチュームで、女性は胸元の大きく開いたワンピース姿。上半身はびっしりとラインストーンやスパンコールがあしらわれており、非常にゴージャスです。一方スカートは柔らかなふんわりとした素材で裾に向けて色が淡くなるグラデーションになっていて、上半身とは対照的なデザインとなっています。そして男性も淡い紫のトップスに黒いパンツで、女性と同じくトップスにはふんだんに装飾が施され華やかな印象です。ただ、女性の衣装ほどの装飾の多さではなく、シャツに透け感を持たせることで軽やかさも演出していて、男女のバランスの取れたコスチュームと言えますね。


 5位はロシアのアレクサンドラ・ステパノワ&イワン・ブキン組の「ある愛の詩 映画『ある愛の詩』より/Love's Dream/愛の夢第3番」です。

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 大ヒット映画『ある愛の詩』のテーマソングや、フランツ・リストの代表曲「愛の夢」を組み合わせたプログラムということで、衣装も色づかい、素材感、デザインともに柔らかな印象を与えています。
 女性はベージュのワンピースで、上半身はヌーディーな素材の上にピンクや水色など色とりどりの花を散りばめたフェミニンなデザイン。スカートはシンプルにベージュのチュールを重ね、優しい雰囲気を作り出しています。男性は微妙にピンクがかったトップスと黒のパンツの組み合わせで、こちらも袖は透け感がありふんわりとした作りで、女性の衣装同様に柔らかな印象を受けます。
 男女ともに淡い色づかい、柔らかな素材感のコスチュームで、“愛”や“夢”といったイメージにぴったりの世界観を醸し出していますね。


 6位はイギリスのペニー・クームズ&ニコラス・バックランド組の「エキソジェネシス交響曲第1部/バタフライズ・アンド・ハリケーンズ」です。

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 14/15シーズン、15/16シーズンのフリーと同じプログラムにシーズン途中から変更したクームズ&バックランド組。ただ、衣装は欧州選手権では新しいものを使用していましたので(オリンピックでは以前も使用したものを再着用)、その衣装を選びました。
 女性は紫を基調とした独創的なデザインのワンピース。曲の中に“バタフライ”とありますので、どことなく蝶をイメージしたようなデザインも胸元や腰の辺りに盛り込まれていて印象的です。また、色づかいも紫からピンクのグラデーションと独特の色づかいですし、黒く太いラインが何本も描かれたり、スカートの長さが部分部分で異なっていたりと、全体的にオーソドックスからは外れたオリジナリティー溢れるデザインとなっていて素晴らしいですね。そして男性の衣装はシンプルな黒のシャツに黒いパンツですが、シャツの肩から胸元、また、画像では見えませんが背中にかけてスパンコールなどできらびやかなデザインが施されていて、具体的な形、絵柄を作り出しているわけではありませんが、流星を思わせるような曲線が美しく、女性の華やかな衣装を引き立てるとともに、男性の衣装単独でも充分に印象深いデザインとなっていて、素敵だなと思いますね。


 7位はロシアのエカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロビエフ組の「オブリヴィオン/Beethoven's Five Secrets」。

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 ピアソラのタンゴ「オブリヴィオン」とアメリカのクラシックユニット、ピアノ・ガイズがベートーヴェンの「交響曲第5番」を元に作った曲「Beethoven's Five Secrets」を組み合わせたプログラムで、ボブロワ選手が目の見えない女性を演じるメッセージ性、ストーリー性の濃いプログラムとなっています。
 衣装は女性がピンクを基調としたエレガンスなドレス。腰に向かって寄せられたドレープが非常に美しい衣装ですが、色づかいもドレープが描き出すラインの中で絶妙にピンクとベージュが合わさっていて、芸術的とさえ言いたくなるような美しさです。一方の男性は白シャツにグレーのベスト、黒いパンツというオーソドックスなコーディネートで、女性を際立たせています。このプログラムは男女の恋を描いたものですから、男性のシンプルな衣装からもソロビエフ選手が演じている男性の佇まいというのが伝わってくる気がしますね。


 8位はポーランドのナタリア・カリシェク&マクシム・スポディレフ組の「ヤング・アンド・ビューティフル 映画『華麗なるギャツビー』より/Swing Break/No Diggity/メイプルリーフ・ラグ」。

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 ポップスやR&Bなどさまざまなジャンルの楽曲を組み合わせたメドレープログラムで、全体的に軽快さが印象的ですが、コミカルというよりは品の良い感じの軽快さになっていますね。
 そんな曲想に合わせて男女の衣装も上品さが感じられます。女性は胸元が大きく開いた長袖の青いドレス。色づかいも落ち着いた色合いでシックで、胸元も開いているとはいえヌーディーな生地で覆われている上に、ラインストーンなどの細かな装飾もふんだんにあしらわれているのでセクシーさはあまり感じさせず、優雅な雰囲気が前面に押し出されています。男性は白シャツにビロード風の素材感の青いジャケットを重ねていて、こちらもシックなスタイル。ただ、シャツは上のボタンを外して肌がのぞくように見せているので、このあたりからはあえてきっちりさせすぎずに軽やかさを演出しようという意図がうかがえます。王道のクラシックプログラムであれば、男性もネクタイを締めるなど正装風の衣装ぐらいがちょうどいいかもしれませんが、ポップなプログラムなだけに、これくらい決めすぎない方がしっくりくるのかなと思いますね。


 9位はフランスのアンジェリーク・アバチキナ&ルイ・トーロン組の「Mariage d'amour/Je suis malade」。

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 優しいピアノの音色で幕を開け、中盤以降、フィギュア界でも定番のラブソング「Je Suis Malade」で盛り上がる甘美で情熱的なプログラムです。
 女性は淡いラベンダー色のワンピースで、プログラムと同じ甘美な雰囲気を醸し出しています。ワンショルダー型のアシンメトリーな作りですが、左胸と腰に花の装飾があしらわれており、このあたりのデザインからもフェミニンさが感じられます。男性は白シャツに黒いパンツというシンプルなコーディネートで、女性の引き立て役に徹していますが、シャツは肩のあたりをシャーリング仕立てにするといったデザイン性もあり、引き立て役に回る中でも工夫しているのがわかります。
 パッと見て特別華やかさがあるとか斬新であるとかいった特徴はありませんが、プログラムの世界観を忠実に表現した衣装になっていると思いますね。


 10位はアメリカのマディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組の「イマジン」です。

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 ジョン・レノンの名曲「イマジン」のカバーバージョンを使用したプログラム。
 平和を願う歌ということで、衣装も男女ともに穏やかで落ち着いたイメージの青を基調としています。女性は深みのある青いノースリーブワンピースですが、全体的に透け感を持たせることであまり重く見えすぎないような工夫がなされています。また、ウエストを中心にきらびやかな装飾も施されているので、ほどよい華やかさもあります。男性は水色から女性と同じ深みのある青へとグラデーションするトップスに黒いパンツ。裾に向かってグラデーションすることでボトムスとの色なじみが良くなっていますね。



 アイスダンスフリーダンス部門のベスト10は以上です。これでベストコスチューム17/18もようやく折り返し地点。のろのろペースの更新で申し訳ないですが、残りのペアと女子もできるだけ早めに記事アップしようと思いますので、もう少しお付き合い下さい。では。


:記事冒頭の国際スケート連盟のロゴは、国際スケート連盟フィギュアスケート部門の公式フェイスブックページから、ウルタド&ハリャービン組の画像、王&柳組の画像、クームズ&バックランド組の画像、ボブロワ&ソロビエフ組の画像、チョック&ベイツ組の画像は、アイスダンス情報サイト「ice-dance.com」から、シブタニ&シブタニ組の画像は、マルチメディアサイト「Newscom」から、カッペリーニ&ラノッテ組の画像は、写真画像サイト「ゲッティイメージズ」から、ステパノワ&ブキン組の画像、は、アナスタシア・ボチカレワ氏の公式インスタグラムから、カリシェク&スポディレフ組の画像、アバチキナ&トーロン組の画像は、アナスタシア・ボチカレワ氏の公式サイトから引用させていただきました。

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# by hitsujigusa | 2018-05-21 15:18 | フィギュアスケート(衣装関連) | Trackback | Comments(0)

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 17/18シーズンのコスチュームのベスト10をランキング形式で紹介するベストコスチューム17/18。今回はアイスダンスのショートダンス部門です。なお、ベスト10を選ぶにあたってのルールについては、こちらの記事の冒頭をご覧ください。
 では、さっそくベスト10を1位から見ていきましょう。

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 アイスダンスSD部門第1位は、イギリスのペニー・クームズ&ニコラス・バックランド組の「Rhumba d'Amour/Batucada」です。

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 17/18シーズンのSDの課題はパターンダンスがルンバ、クリエイティブパートがラテンアメリカということで、ラテンらしい華やかな色づかいのコスチュームを使用するカップルが多い中、珍しく黒を基調とした衣装が印象的だったのがクームズ&バックランド組です。
 プログラムはフィギュア界でも定番のラテンナンバー「ある恋の物語」をルンバ風にアレンジした曲がメインで、前半はゆったり、終盤は一気にテンポアップする構成。男女ともに黒の衣装は、プログラム前半の濃厚なスローパートの雰囲気をよく表わしているように思います。男性は胸元が開いたトップスが特徴的で、ラインストーンによって幾何学的な模様が前面いっぱいにあしらわれています。一方、女性はデコルテから胸元にかけて絡み合う植物のような装飾が施され、その部分が黒いストラップレスドレスと繋がるデザインとなっています。そしてスカートは黒とシルバーのフリンジで、ラテンらしさを表しています。黒とシルバーというシンプルなモノトーンのワンピースですが、デコルテ部分の植物風のデザインだったり、ふんだんにあしらわれたラインストーンだったり、華やかな印象を与えるフリンジスカートだったりと、シックさとゴージャスさの全体的なバランスが素晴らしく、ラテンらしさを表現しつつ情熱的というよりは大人のセクシーさを感じさせる魅力的なコスチュームになっていると思いますね。


 2位はフランスのガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン組の「シェイプ・オブ・ユー/シンキング・アウト・ラウド」です。

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 イギリスの人気歌手、エド・シーランの楽曲2曲を組み合わせたラテンとしては一風変わったプログラム。現代の人気ポップソングをラテンらしく滑るということで、ラテンではありながらもラテン色は薄めのおしゃれな作品となっています。
 衣装は男性が黒、女性がグリーンという対照的な色づかい。男性のシゼロン選手は平昌五輪では長袖のトップスを着ていましたが、ほとんどの試合では画像のランニング風のトップスを使用。縁取りをレザー風の光沢感のある素材にしたり、サイド部分は透け感のある素材にしたりと、同じ色でも素材を変えることで見た目に変化をつけていますし、また、ベルトをすることで一般的なラテンとは違う雰囲気を醸したりと、ポップなプログラムの世界観に合わせています。一方、女性のパパダキス選手は鮮やかなグリーンを基調としたセパレート型の衣装で、トップスは首から吊るホルタ―ネックタイプ。首回りと胸部は大小さまざまなグリーンの装飾をふんだんに使いゴージャスさを演出。そして胸元からフリンジが垂れ下がる作りで、ラテンらしさを表現しています。スカートも同様にフリンジで、上下ともにフリンジというのはともすれば過剰すぎるきらいもあるかと思いますが、ワンピースではなくセパレートにすることで、お腹の部分に余白が生まれてバランスが取れていますし、また、色づかいとしてもトップスは濃いグリーンから淡いグリーンへのグラデーション、スカートはゴールドのウエストから、フリンジもベージュからグリーンへのグラデーションにすることで変化のある衣装になっていますね。


 3位はアメリカのマイア・シブタニ&アレックス・シブタニ組の「マンボ No.5/チェリー・ピンク・チャチャ/Mambo Jambo/Mambo No. 8」です。

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 マンボの中でも特に有名な「マンボ No.5」を始め、マンボやチャチャなど明るくノリの良い正統派のラテンプログラムを演じたシブタニ兄妹。衣装はシーズンを通して2種類使用され、基本的な衣装のコンセプトは同じであるものの、色をワントーン濃くし若干デザインも変更したものをシーズン後半は着用しましたが、今回はシーズン前半に着られていた衣装を選びました。
 妹のマイア選手はピンクを基調としたワンピース。上半身はベースとなる肌色の生地にさまざまな装飾を縫い合わせて模様を浮かび上がらせるような作りで、ジュエリーをいくつも重ねたような豪華さが感じられます。そしてスカートは裾に向かってオレンジ色も交ざっていて、女性らしいピンクとともに陽気な印象のオレンジを合わせることで、上品さに活発さも加わっていますね。兄のアレックス選手はブロンズがかったベージュのトップスに黒いパンツというコーディネート。前はボタンで留める作りにすることで端正なイメージを醸し出していますし、細かい装飾によってストライプのようなラインが浮かび上がるデザインにもなっていて、こちらもやはり上品さを感じさせます。ラテンらしさを表現しつつも、シブタニ兄妹ならではの品の良さが全面的に表れた衣装と言えますね。


 4位はイタリアのアンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ組の「Kaboom/Skip to the Bip/1008 Samba」。

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 チャチャやサンバなど軽快で陽気な曲を組み合わせたプログラムで、さすがイタリアのカップルらしいノリの良さと情熱的な滑りが音楽にもマッチしていましたね。衣装は男女ともにシーズン途中で変更しましたが、今回は変更前のものをチョイスしました。
 男性は全身黒のシンプルな衣装。目につくのはウエストのベルトくらいで(上の画像では見えませんが)、トップスも特にデザインらしいデザインはなく、女性を目立たせるためのシンプルに徹しています。一方の女性は上半身がシルバー、スカートが鮮やかなピンクという華やかないでたち。上半身は大ぶりのビジューや細かいラインストーンなどさまざまな装飾をびっしりとベースとなる生地に縫い合わせたような感じで、高級感があります。そしてスカートは微妙に色合いの違うピンクの生地を何枚も重ねた作りで、ふわっと広がる形が非常に可愛らしさを感じさせます。また、トップスとスカートを繋ぐウエストの部分も極めて繊細な作りになっていて、ラインストーンを散らしたり、フリンジのような細い紐を垂らしたり、左の腰の部分にはトップスと同じキラキラとした花の形のコサージュをあしらったりと、隅々まで可愛らしく見せる工夫を凝らしていて、本当に素敵な衣装だなと思います。


 5位は日本の村元哉中&クリス・リード組の「I Like It Like That/Mondo Bongo/Batucada de Sambrasil」。

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 ブーガルー(R&Bやソウルミュージックなどのブラックミュージックと、ラテン音楽が組み合わさったアメリカ発祥の音楽ジャンル)の名曲として知られる「I Like It Like That」で幕を開け、中盤はスローに、そして終盤は一気に勢いを増して激しくなっていくメリハリの効いたプログラム。衣装はそんなプログラムのさまざまな面を表すようなカラフルな色づかいとなっています。
 村元選手はアシンメトリーな形のノースリーブワンピースで、お腹の右側から背中にかけて大胆に肌をのぞかせた独創的なデザインです。ただ、露出しているのがお腹から背中で、そのほかの部分は体にフィットする生地でしっかり覆っているので、健康的なセクシーさを感じさせます。また衣装の色も黄色、オレンジ、ピンクのグラデーションで、こうした色づかいからも陽気で明るい印象を受けますね。スカートはフリンジでさまざまな色が交じっていますが、一番下にくる色に黒を選ぶことで全体が締まって見えて良いと思います。リード選手は村元選手とおそろいのオレンジからピンクのグラデーションの襟付きシャツの上に、黒いジャケットを重ねたコーディネート。あくまで女性とおそろいなのはシャツだけで、そのほかは黒でまとめているので、女性とのバランスという観点でも絶妙ですね。
 ともすれば軽薄な印象になりがちな黄色やオレンジをメインの色として用いながらも、ピンクや黒とうまく組み合わせて上品さも失っていない見事なコスチュームだと思います。


 6位はアルメニアのティナ・ガラベディアン&シモン・プルー=セネカル組の「Vente Pa'ca/La Bomba」です。

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 プエルトリコを代表する歌手、リッキー・マーティンの楽曲2曲を組み合わせたプログラム。ラテンではありながらもポップソングなので、衣装からも現代的な要素がうかがえます。
 男性は上下ともに黒(トップスの背面のみ透け感のある素材を使用)でこれといった特徴のない衣装ですが、対照的に女性は華やかな色づかいで、上述したカッペリーニ&ラノッテ組同様、男性が女性を引き立てるコスチュームとなっています。その女性の衣装は上と下がわかれたセパレート型で、トップスはシルバーのキャミソール風。そしてスカートは鮮やかなピンクのチュールを幾枚も重ねてふんわりとさせた作りで、左足の付け根の部分のシルバーの装飾がアクセントとなっています。全体的にどことなくスポーティーな印象を与える衣装で、それでいて硬質な印象のトップスとやわらかく女性的な印象のスカートとのギャップがおもしろい衣装でもあり、プログラムのポップなイメージによく合っていると思いますね。


 7位はカナダのテッサ・ヴァーチュー&スコット・モイア組の「悪魔を憐れむ歌/ホテル・カリフォルニア/Oye Como Va」。

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 ローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」、サンタナが歌う「Oye Como Va」と、ロックバンドの楽曲3曲のメドレープログラム。衣装は平昌五輪の団体戦でのみ違うものを使用しましたが、ほかの試合では全て画像の衣装を着用しました。
 男女ともに黒を基調とした衣装で、アクセントとしてところどころに配された金色がゴージャスな雰囲気を醸し出しています。女性のヴァーチュー選手は長袖のドレスで、フィギュア界では珍しい豹柄の透け感のある生地をベースに、胸部やスカートの部分のみ黒い生地で覆っています。首元や腰に集中的に金色の装飾が施され、無造作に割ったような形のビジューや細かいラインストーンなど大小さまざまな装飾が強いインパクトを与えます。男性のモイア選手は肩から二の腕にかけてあえて雑に切り取ったような形の穴が開いたデザインで、その周辺に細かいラメなどを施すことで華やかさを演出しています。黒と金という色の組み合わせ自体は珍しい取り合わせではありませんが、豹柄や大胆な装飾づかい、斬新なデザインが見る者に新鮮味を感じさせる素晴らしい衣装だと思います。


 8位はスペインのオリヴィア・スマート&アドリア・ディアス組の「One to Eight/Rhumba/Bailar」です。

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 ルンバでゆったりと幕を開け、次いでチャチャ、そして最後はアフリカとヨーロッパの音楽を融合させたラテン音楽の一ジャンルであるメレンゲで幕を閉じるプログラム。衣装は女性の衣装がシーズン前半と後半でチェンジしていますが、今回は選んだのはシーズン前半に使用されたものです。
 その女性のコスチュームは深みのある赤のセパレート型。トップスは首から胸、背中を覆うノースリーブタイプで、胸元にフリンジが施されています。同じくスカートもフリンジでラテンらしさを表現していますが、腰には赤く染めた羽根も縫い付けられていて、ちょっとしたアクセントになっています。一方男性は全体的に透け感のある素材のトップスが特徴的で、体の前面のみ臙脂色の透け感のない生地になっています。やはりこのカップルも男性が女性を引き立てる形になっていて、女性の華やかさが非常に際立つ印象的なコスチュームと言えますね。


 9位はロシアのエカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロビエフ組の「Latin Lover/Dance/Quand je vois tes yeux」です。

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 ブラジルの歌手、ジョアン・ボスコのムーディーな歌で始まり、徐々にテンポアップし激しく幕を閉じるプログラムですが、衣装はシックな色づかいで大人の色香を感じさせます。
 女性のボブロワ選手は体の右側が濃い青と紫のフリンジ、左側が金色の曲線が絡み合うようなデザインというアシンメトリーなワンピース。色も素材感も全く異なる左右のデザインですが、そのギャップを魅力としてうまく活かしています。また、青と紫の中にも金色の装飾をアクセント的にあしらったり、金色の中にも青いスパンコールを織り交ぜたりと工夫しているのが見て取れます。一方、男性のソロビエフ選手は全身黒一色で、こちらも女性を目立たせるシンプルな衣装。プログラムのムーディーな世界観を存分に表現した衣装ですね。


 10位はスイスのヴィクトリア・マンニ&カルロ・ロートリスベルゲル組の「I Like It Like That/Beautiful Maria of My Soul/Do U Only Wanna Dance」です。

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 上述した村元&リード組と同じ「I Like It Like That」を序盤に使用し(アレンジは異なりますが)、終盤に向けて激しくなっていくプログラムですが、衣装も女性は派手に、男性は地味にという定番パターンを踏襲しています。
 まず女性はシルバーとゴールドが入り混じったような色合いのトップスと、鮮やかな赤のスカートが合体した作りで、トップスは胸元にのみ大ぶりのビジューを使うなど工夫が見られますし、スカートもチュールを重ねふんわりとした軽快さを演出し、さらに左の腰の部分には花のような立体的なデザインを施しアクセントとしています。一方の男性は黒い襟付きシャツに黒いパンツというシックなスタイル。特に男女での衣装の統一性は見られませんが、赤とシルバー、黒という色の取り合わせとしてバランスが取れていますし、ラテンらしさもしっかりあって(特に女性のスカートの花の南国っぽい感じ)、良い衣装だと思いますね。



 ということで、アイスダンスショートダンス部門のベスト10は以上です。SDはラテンという課題が決まっているということもあって、色づかいやフリンジなどモチーフがかぶるカップルも多くいましたが、その中でもそれぞれに工夫を凝らしてオリジナリティーを作り出していて、選んでいても楽しかったですね。
 次いでフリーダンス部門に続きます。では。


:国際スケート連盟のロゴは、国際スケート連盟フィギュアスケート部門の公式フェイスブックページから、クームズ&バックランド組の画像、ガラベディアン&プルー=セネカル組の画像、マンニ&ロートリスベルゲル組の画像は、マルチメディアサイト「Newscom」から、パパダキス&シゼロン組の画像、ヴァーチュー&モイア組の画像は、フィギュアスケート情報サイト「Golden Skate」から、シブタニ&シブタニ組の画像は、マルチメディアサイト「POPSUGAR」が2018年2月19日に配信した記事「Meet the Adorable Team USA Brother-Sister Duo Going For the Gold in Ice Dancing」から、カッペリーニ&ラノッテ組、スマート&ディアス組の画像は、アイスダンス情報サイト「ice-dance.com」から、村元&リード組の画像、ボブロワ&ソロビエフ組の画像は、写真画像サイト「ゲッティイメージズ」から、引用させていただきました。

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# by hitsujigusa | 2018-05-10 00:06 | フィギュアスケート(衣装関連) | Trackback | Comments(0)